ロックダウンが徐々に緩和されつつあるドイツで、テニスのエキシビションマッチ「テニス・ポイント・エキシビション・シリーズ」が行われている。イギリスのスポーツ専門チャンネルであるsky sport…

ロックダウンが徐々に緩和されつつあるドイツで、テニスのエキシビションマッチ「テニス・ポイント・エキシビション・シリーズ」が行われている。

イギリスのスポーツ専門チャンネルであるsky sportsによればこの大会では、コート上にいるのは選手と主審のみ。観客はもちろんのこと、線審、ボールパーソンもなしで試合が行われている。

また入場時には選手もマスクを着用し、試合後の握手はなし。ベンチは普段と異なり距離を取るためにコートに対して対角線上に設置と、感染症対策が取られている。

この大会に出場しているダスティン・ブラウン(ドイツ)は、「やっとプレーできて嬉しいよ」「安全のためのガイドラインがある中で、誰もがベストを尽くしてよくやったと思う。簡単ではない時もあるんだ。ここに来て、楽しく過ごせてとても幸せだよ」と語っている。

ブラウンはキャリアハイは2016年に記録した世界64位だが、トリッキーなプレーを得意としており、テニスファンから親しまれている。芝コートを得意としており、2014年の「ATP250 ハレ」(現在はATP500カテゴリー)と2015年の「ウィンブルドン」ではラファエル・ナダル(スペイン)にも勝利を飾っている。

そのブラウンは無観客でもトリッキーなプレーを披露。ネットに出た相手に対し、股抜きロブで頭上を抜きウィナーを奪うと、まるで観客がいるかのように盛り上げる仕草も見せていた。

ランキングポイントが付与される公式の大会は、少なくとも7月12日までは中断することが決まっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「テニス・ポイント・エキシビション・シリーズ」でのブラウン

(Photo by Alex Grimm/Getty Images)