現地27日開幕の、プロテニス選手が参加するオンライントーナメント「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」。これまで大会側から計32名の出場選手のうち24名が発表されていたが、現地2…

現地27日開幕の、プロテニス選手が参加するオンライントーナメント「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」。これまで大会側から計32名の出場選手のうち24名が発表されていたが、現地21日、第7弾として新たに錦織圭(日本/日清食品)ら4名の出場者が発表された。

今シーズンは中止となった「ATP1000 マドリード(男子)/ムトゥア マドリード・オープン(女子)」の代わりに行われる、このオンライントーナメント。現実のツアーで活躍するトッププロ達がラケットをゲームコントローラーに持ち替え、ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介してテニスを競い合う。

今回出場が発表されたのは、男子の錦織とドミニク・ティーム(オーストリア)。女子のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)とビアンカ・アンドレスク(カナダ)だ。

大会公式サイトによると、錦織は「このユニークな体験でマドリードの大会に貢献できることに興奮しています」とコメント。

「我々みんな、早くコートに戻りたいと思っていますが、今は家の中で安全に過ごしているので...今回、ファンの皆さんにポジティブなエンターテインメントを提供できることを願っています」

現実の「ATP1000 マドリード」では、2014年に準優勝を果たしている錦織。先日は自身のInstagramでゲームをする様子をライブ配信した。このオンライントーナメントで、ゲームにおいてどれほどの腕前を披露するか注目される。

また、現実の「ATP1000 マドリード」で2度準優勝の経験を持つティームは「もちろん、本物の大会と比べてバーチャルでプレーするのは同じではないけど、素晴らしい取り組みだと思うし、とてもワクワクしている。このようなイベントでプレーするのは初めてだよ」とコメントしている。

なお、現時点で出場が発表されている選手28名は以下の通り。

男子

ラファエル・ナダル(スペイン)

アンディ・マレー(イギリス)

ドミニク・ティーム(オーストリア)

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)

ガエル・モンフィス(フランス)

ダビド・ゴファン(ベルギー)

錦織圭(日本/日清食品)

ファビオ・フォニーニ(イタリア)

ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)

カレン・ハチャノフ(ロシア)

ジョン・イズナー(アメリカ)

ルカ・プイユ(フランス)

ダビド・フェレール(スペイン)

フランシス・ティアフォー(アメリカ)

女子

カロリーナ・プリスコバ(チェコ)

エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)

ビアンカ・アンドレスク(カナダ)

ベリンダ・ベンチッチ(スイス)

キキ・バーテンズ(オランダ)

アンジェリック・ケルバー(ドイツ)

マディソン・キーズ(アメリカ)

クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)

カルラ・スアレス ナバロ (スペイン)

ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)

ジョハナ・コンタ(イギリス)

フィオナ・フェロ(フランス)

ユージェニー・ブシャール(カナダ)

ソラナ・シルステア(ルーマニア)

◇   ◇   ◇

このオンラインゲーム大会「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」は4月27日から30日の4日間で開催される。ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介して、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)の選手たちそれぞれ16名が自宅からバーチャルなマドリード大会に参加する。

大会公式サイトによると、大会フォーマットは次の通り。16名のシングルス選手が2つのドロー(ATPとWTA)にそれぞれ参加し、まず4つのグループに分かれる。そして、各グループの1位と2位が決勝トーナメントである準々決勝に進出するというもの。

それぞれのドローに賞金15万ユーロ(約1,754万円)が設けられており、優勝者は現在経済的に苦しんでいるテニス選手に賞金からいくら寄付するかを決めることができる。さらに追加の5万ユーロ(約584万円)は、新型コロナウイルスによる社会的影響を軽減するために活用される。

(テニスデイリー編集部)

※為替レートは2020年4月22日時点

※写真は2019年の「ハワイオープン」での錦織圭

(Photo by Darryl Oumi/Getty Images)