写真:石川佳純(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE卓球・Tリーグでは、シーズン終了後に多数の表彰が行われる。表彰対象は、「優勝チーム」「シーズンMVP」「ベストペア」「最優秀監督」だ。昨シーズンは、水谷隼(木下マイスター東京)、…

写真:石川佳純(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE

卓球・Tリーグでは、シーズン終了後に多数の表彰が行われる。表彰対象は、「優勝チーム」「シーズンMVP」「ベストペア」「最優秀監督」だ。

昨シーズンは、水谷隼(木下マイスター東京)、早田ひな(日本生命レッドエルフ)がシーズンMVPを受賞した。水谷は後期MVP、早田は前期MVPも受賞しており、ダブル受賞となった。

今シーズンの前期MVPは男女ともに外国人選手




写真:前期MVPの侯英超(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

2019-2020シーズンの前期MVPに輝いたのは、男子・侯英超(ホウエイチョウ・木下マイスター東京)、女子・サウェータブット・スターシニー(日本ペイントマレッツ)。男女ともに外国人選手の受賞となり、前期・後期・シーズンMVPを日本人選手が独占した昨シーズンとは様相が変わりつつある。




写真:スターシニー(ニッペM)/提供:©T.LEAGUE

選出理由は、“10勝をあげマッチ勝利数1位。「マッチ出場数」「サーブ時ポイント獲得率」「ゲーム平均失点数」でもトップであり、チーム首位の大きくな原動力となった。(侯英超)”、“マッチ勝利数は同率の1位。マッチ勝率は8割を誇り、 「サーブ時ポイント獲得率」「ゲーム平均失点数」でも2位と安定した成績を残した。また、ダブルスでも2勝をあげ、多岐にわたり活躍を見せた。(スターシニー)”となっている。

Tリーグが発表しているシーズンMVPの選出基準は、前期・後期のMVP表彰と概ね同様で、「レギュラーシーズン、プレーオフを通じて最も活躍した選手を対象とし表彰」とされている。

この選出基準に加え、前期MVPの選出理由を踏まえたうえで、2019-2020シーズンの男女シーズンMVPを予想してみる。

MVP本命はリーグ制覇チームの選手たち




写真:大車輪の活躍を見せた森さくら(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

今シーズンのリーグ戦でのシングルス勝率、出場試合数、チーム順位、ダブルス勝率をもとに作成した男女MVP予想が以下だ。(成績表記は、シングルス勝敗数・勝率・ダブルス勝敗数・勝率の順)

男子

◎本命:侯英超(木下マイスター東京) 11勝7敗 勝率61.1% ダブルス出場なし

○対抗:荘智淵(ジュアンジーユアン・琉球アスティーダ) 10勝5敗 勝率66.7% 2勝0敗 勝率100%

△三番手:神巧也(T.T彩たま) 13勝7敗 勝率65.0% 4勝2敗 勝率66.7%

女子

◎本命:森さくら(日本生命レッドエルフ) 14勝7敗 勝率66.7% 2勝1敗 勝率66.7%

○対抗:石川佳純(木下アビエル神奈川) 11勝4敗 勝率73.3% ダブルス出場なし

△三番手:木原美悠(木下アビエル神奈川) 9勝5敗 勝率64.3% 6勝5敗 勝率54.5%

(成績はリーグ戦シングルス、ビクトリーマッチを除く)

男女ともに本命はレギュラーシーズン優勝チームから選出した。男子は木下マイスター東京の侯英超。前期MVPを受賞している実力者で、シーズンMVPに最も近い存在だ。

女子は日本生命レッドエルフの森さくら。昨シーズンに比べて早田ひな、平野美宇らの試合出場数が減少したにも関わらず、日本生命がシーズン1位となったのは森の活躍が大きい。

対抗にはレギュラーシーズン2位チームから荘智淵と石川佳純を選出。プレーオフの結果次第では対抗の2人にもMVP受賞の可能性は多いにある。




写真:シングルス勝利数トップの神巧也(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

男子3番手はT.T彩たまの神巧也とした。今シーズンのシングルス勝利数は13勝と男子トップ。ダブルスでも6試合に出場し4勝と安定した成績を残した。T.T彩たまがプレーオフ進出を逃したため3番手としたが、チームへの貢献度という点では上位2人と並べても劣らない。

女子3番手は木原美悠。シングルスの好成績は勿論、ダブルスにもコンスタントに出場しシーズンを通してチームに貢献した。プレーオフでダブルスとシングルスの2点取りでチームを優勝に導けば、MVPも夢ではないだろう。

文:石丸眼鏡