TEAM123456789計明治安田生命0040000408早 大0001010204(早)●西垣、徳山、原、長柄、柴田―岩本◇(二塁打)太田、西田 この日の相手は明治安田生命。福岡高輝(令2スポ卒)や佐藤晋甫(平30教卒)ら、早大出身者も…

TEAM
明治安田生命
早 大
(早)●西垣、徳山、原、長柄、柴田―岩本
◇(二塁打)太田、西田

 この日の相手は明治安田生命。福岡高輝(令2スポ卒)や佐藤晋甫(平30教卒)ら、早大出身者も数多く在籍する強豪社会人チームだ。試合は3回、先発の西垣雅矢(スポ3=兵庫・報徳学園)が打者一巡の猛攻を受け、4点を先制される。打線が4回、6回に1点ずつ返すものの、8回には4番手・長柄昂(人3=石川・金沢桜丘)が4失点。その後の反撃も及ばず、4ー8で敗戦した。

 前回先発した駒大戦では相手打線が2巡目に入った3回につかまり、2本の2ランで4失点を喫した西垣。今回こそ昨年からの課題である『2巡目』を乗り越えたいところだったが、またしても相手打線に捉えられてしまう。3回、2つの四球と内野安打で1死満塁のピンチを背負うと、4番・佐藤、5番・岸本朋也(平31スポ卒)らに3連打を浴びて一気に4点を先制されてしまったのだ。制球に苦しむ場面も見られ、この回までで既に72球を投じていた。しかし、4回、5回は変化球主体の打たせて取る投球で立て直し、この2回をわずか18球で切り抜ける。5回には四球で走者を出したが、前の打席で安打を打たれた岸本を三ゴロ併殺打に打ち取って見せた。この春は苦しい登板が続いているが、一つ光明の見えた瞬間だった。


3回に打ち込まれ、悔しい表情を見せる西垣

 反撃したい打線は4回、1死から太田雅之(商4=東京・早大学院)が左中間への二塁打で好機を演出すると、続く真中直樹(教4=埼玉・早大本庄)が初球を右前へ打ち返す。これが適時打となり、1点を返した。さらに6回、2つの四球で2死一、二塁の好機をつくると、金子銀佑(教4=東京・早実)に待望の春季オープン戦初安打、初適時打が生まれる。しかし右翼手から本塁への送球間に進塁を図った金子が二塁で刺殺され、この回も1点止まりとなった。すると8回、この回から登板した長柄の制球が定まらない。甘く入った直球を狙われて3安打を許し、四球や投内連携のミスも絡んで4失点を喫してしまう。その裏打線は西田燎太(社3=東京・早実)の右越え適時二塁打と相手投手のボークで2点を返すが、反撃はここまで。4ー8で春季オープン戦4敗目を喫した。


待望の初安打を放った金子

 投手陣に不安が残ったこの試合。特に大量失点する回を2度つくってしまったことが敗因となった。東京六大学春季リーグ戦で出場機会を得ていくには、苦しい場面を最少失点で切り抜ける工夫が必要となってくるだろう。課題と収穫を次に生かし、状態を上げていきたい。一方、野手陣には明るい話題が多い。特に存在感を放っているのは吉澤一翔副将(スポ4=大阪桐蔭)だ。持ち前の力強いスイングで右へ左へと広角に打ち分け、ここまで出場した全試合で安打を記録。安定感を増した打撃でチームをけん引している。また、太田、眞子晃拓(教4=早稲田佐賀)、鈴木萌斗(スポ3=栃木・作新学院)といった外野手陣もそろって打撃で結果を残しており、定位置争いはし烈を極める。開幕まであと1カ月弱。切磋琢磨(せっさたくま)の末に、レギュラーの座を勝ち取るのはどの選手だろうか。

(記事 池田有輝、写真 中原彩乃、杉﨑智哉)

 

※記事中の学年は新年度のものです。

 

春季オープン戦の日程はから