TEAM123456789計早 大0001100002駒 大00400251X12(早)●西垣、原、柴田、雪山、山下-岩本 ◇(本塁打)中川卓(ソロ) ◇(二塁打)眞子 3日前に行われた東京ガス戦での厳しい寒さとは一転、穏やかな春の陽気の…

TEAM
早 大
駒 大X12
(早)●西垣、原、柴田、雪山、山下-岩本
◇(本塁打)中川卓(ソロ) ◇(二塁打)眞子

 3日前に行われた東京ガス戦での厳しい寒さとは一転、穏やかな春の陽気の中春季オープン戦の第2戦が開催された。相手は東都大学野球連盟(東都)1部リーグに所属する駒大。試合は3回、先発の西垣雅矢(スポ3=兵庫・報徳学園)が2本の2ランを浴びて4点を失う。中盤に中川卓也(スポ2=大阪桐蔭)のソロ本塁打などで反撃したが、その後雪山幹太(教2=東京・早実)が7回に5失点するなど救援陣が大量失点し、大敗を喫した。

 先発を任されたのは、昨年の東京六大学リーグ戦(リーグ戦)で先発や救援で活躍し、今年も投手陣の中で重要な役割を担うと予想される西垣。立ち上がりは上々だったが、3回に1死から9番打者に安打を許すと、続く1番打者に真ん中に入った変化球を完璧に捉えられ2ランを浴びる。その後2死までこぎ着けるものの、3番打者に二塁打を浴びると、4番打者に今度は外角の直球を左翼ポール際に運ばれた。西垣は2巡目以降で被安打や失点が増えることを課題としている。4月のリーグ戦開幕までに克服することはできるのか、今後の登板に注目だ。


課題の2巡目で4失点を喫した西垣

 反撃に出たい早大打線。4回に2死から6番の吉澤一翔副将(スポ4=大阪桐蔭)が右前打を放つと、続く眞子晃拓(教4=早稲田佐賀)が初球を捉え、中越えの適時二塁打で1点を返す。両打者とも直球にスピードのある駒大の先発投手に対し、コースに逆らわずライナー性の打球を飛ばした。続く5回、またも2死から中川卓がソロ本塁打を放つ。内角の変化球にうまく反応し、打った瞬間本塁打とわかる完璧な当たりだった。これで2点差に詰め寄ると、6回は先頭の岩本久重(スポ3=大阪桐蔭)が右前打で出塁。しかし後続が倒れ、点差を縮めることはできなかった。


中越えの適時二塁打を放つ眞子

 6回裏、前の回では3者凡退に抑えた柴田迅(社4=東京・早大学院)が変化球の制球に苦しみ、内野安打と死球で1死一、二塁のピンチを招く。続く6番打者にカウントを取りにいった変化球を左中間に運ばれ、2点を失った。続く7回、昨年の東京六大学秋季フレッシュトーナメントで活躍した雪山がマウンドに立ったが、ストライクとボールの差がはっきりしており駒大の上位打線に簡単に打ち返されてしまう。死球を挟んで5連打を浴び、1イニングで5点を奪われる苦しい投球となった。援護したい打線だったが、7回以降は岩本の安打1本のみに抑えられる。終わってみれば2-12と、駒大に圧倒される結果となった。

 攻守共に精彩を欠き、昨年2季連続で東都1部リーグ最下位だった駒大に大敗した早大。投手陣は、4回に登板した原功征(スポ2=滋賀・彦根東)こそ安定した投球を見せたが、原以外の全員が失点。限られた試合数の中で調子を上げるとともに、各自の抱える課題を克服していきたい。一方の打線は、リーグ戦経験が豊富で今季も中心選手として期待されている瀧澤虎太朗副将(スポ4=山梨学院)や、金子銀佑(教4=東京・早実)のバットから快音が聞こえない。ただ、まだオープン戦2試合を終えたばかりだ。4月の春季リーグ戦開幕に向けて徐々に調子を上げていってほしい。

(記事 菊池廉、写真 足立優大)

 

※記事中の学年は新年度のものです。

 

春季オープン戦の日程はから