東京五輪の選考も兼ねて行われた今大会。明大からは3名が出場し、エース・古賀友太(商2=大牟田)が学生2位となる8位入賞を果たした。◆2・16 第103回日本選手権 男子・女子20km(六甲アイランド甲南大学西側20kmコース)▼男子20k…

 東京五輪の選考も兼ねて行われた今大会。明大からは3名が出場し、エース・古賀友太(商2=大牟田)が学生2位となる8位入賞を果たした。

◆2・16 第103回日本選手権 男子・女子20km(六甲アイランド甲南大学

西側20kmコース)

▼男子20km

8位 古賀 1時間20分47秒

36位 村尾 1時間29分55秒

※濱西は途中棄権

 「最低限の結果は残せた」(古賀)。昨年度失格に終わり涙をのんだ古賀。序盤からハイペースで入った先頭集団には付かず、第2集団に食らいつく。東京五輪の他に、5月の世界競歩チーム選手権の代表選考も懸かった今大会。「第2集団で粘ればまだチャンスはある」と終盤まで目標順位を視野に入れつつ、涼しい顔で社会人選手と互角に渡り合った。しかし、ラスト付近で2枚目の警告。3枚の警告を受けると2分間のタイムロスを課されるため、ペースダウンせざるを得ない状況に。「(レース中での)修正力はトップ選手との差を感じた」(古賀)ものの、最後は狙いを入賞に切り替え8位を守り切った。失格を乗り越え成長した姿を見せた古賀。競歩界のホープは社会人相手にも善戦してみせた。

 古賀の挑戦は終わらない。3月には再び五輪の出場権を懸けた能美競歩が行われる。昨年度は6位と、大きく自己ベストを更新した大会だ。今回見つかった、フォームや試合中の修正力といった課題を克服して挑む先には「先頭争いをして、オリンピック内定を勝ち取る」(古賀)。憧れの日の丸を見据えていた。迫る1カ月後、今以上に成長を遂げた古賀が明大に大きなサプライズを巻き起こしてみせる。

[川和健太郎]

レース後のコメント

園原健弘監督

――今日の手応えはいかがですか。

 「今日は少しみんな目標には届きませんでした。古賀はオリンピックを狙わせていたので1時間18分くらいでは、という取り組みをしてきたんですけど、思うような結果が出なかったなという感じです」

――今日のフォームの点数は。

 「今日は50点くらいですね。練習ではできているんだけど、本人も緊張した、硬くなったということを言っていたので。やっぱり力んでしまったりするところがあるので、そこが課題ですね。大事なレースになるといつも力が入ってしまいますから。そこがクリアできれば、日本のトップレベルの潜在能力はあると思います」

古賀

――今日のレースを振り返っていかがですか。

 「満足はしていなくて、順位もタイムも狙ったものではなかったので、そんなに喜べる感じではないんですけど、最低限の結果は残せたかなというのが今の思いです」

――直前合宿での手応えはいかがでしたか。

 「千葉の富津で合宿を行いました。今年度は昨年度と違って(コースの)一周が1kmで500mの折り返しだったんですけど、富津でも500m取って同じようなコース設定にすることができました。折返しの感じや、距離の感じ方というのは富津でできていた分、あまり違和感を感じなかったので、そこは生かせたかなと思います」