ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)1回戦でサルバトーレ・カルーゾ(イタリア)に快勝。その試合…

ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)1回戦でサルバトーレ・カルーゾ(イタリア)に快勝。その試合後チチパスはオーストラリアのファンの応援に感謝したが、これからの応援については、自制のお願いをした。英Express紙が伝えている。

たくさんのギリシャ系の人々をふくむ彼のファンの応援の声は、普通テニスコートで聞かれる声援というよりもフットボール会場の声援に近い大音声だ。皆で集まって座り、ほとんど毎回ポイントの間に立ち上がって、声を揃えて応援文句を叫ぶ。チチパスは、その大声を上げていい時と良くない時の区別をつけて欲しいと、ファンに促した。

「全豪オープン」に先立ち、彼はファンに新しい掛け声を考えて欲しいと言っていたが、それは実現したのか?「試合に集中していてよく分からなかったんだ」とチチパス。「新しい言葉を混ぜてくれていたとは思うよ。だけどお願い、次の試合にはもっと応援して。みんな素晴らしいファンで、時々ちょっと度が過ぎちゃうんだけど、でもみんなのことが大好きだよ」

チチパスは試合会場であるマーガレット・コート・アリーナで、ファンたちが与えてくれるエネルギーを得て、カルーゾを6-0、6-2、6-3で倒した。彼は「冷静さを保つことを考えていたんだ。それを頭の隅に置いて、コートの中でも外でも攻撃的でいることを目指していたよ」と続けた。

「安定したプレーができていたと思う。試合全体を通して、僕はすごく集中できて無心になれた。第1セットはほぼ完璧だったからね、すごくハッピーだ。前にセットを6-0で取ったのはいつだったか思い出せないよ。そして、ここに足を運んでくれた人たちのことを忘れちゃいけない。僕にエネルギーを与えてくれた人たち。僕じゃなくて、彼らにインタビューするべきだよ」

チチパスは昨年の「全豪オープン」で準決勝まで進む中で、ロジャー・フェデラー(スイス)を倒した。今年はさらに上を目指したいと意欲を見せている。昨年の成功について問われると「去年僕がここに来た時、優勝候補でなかったことは確かだ。僕がよく覚えているのは、全試合を4セットで勝ったので、4が僕のラッキーナンバーだと思ったこと。昨年の経験の全てがすごいことばかりだった。今思い出しても鳥肌が立つよ。今年も去年と同じか、さらに良い結果になることを心から期待している」と語った。

グランドスラム初優勝を目指すチチパスは、2回戦では相手が試合前棄権。3回戦で第32シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と激突する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」初日でのチチパス

(Photo by Hannah Peters/Getty Images)