男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)。この大会の準決勝セルビア対ロシアで、世界2位のノバク・ジョコビッチ(セ…

男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)。この大会の準決勝セルビア対ロシアで、世界2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と世界5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)が見せた、勝利への執念がぶつかり合うラリーが話題となっている。

話題のプレーは第3セットの第10ゲーム、ゲームカウント5-4で1ブレークダウンとされたメドベージェフがブレークバックのチャンスを作った時に見られた。

ジョコビッチのサーブをなんとか返したメドベージェフに対し、前に出て鋭い返球をするジョコビッチ。それに対し、ジョコビッチの横を抜く返しをしたメドベージェフの球を、飛びつくように返したジョコビッチ。

ギリギリネット際に落ちたその球を必死に追いかけたメドベージェフは、なんとかそれに追いつき、ネット際に打ち返す。

そしてそこからネット際の攻防へ。ジョコビッチは抜かれたと思ってしまうようなボールも後ろ向きになりながら返球し、メドベージェフも同様に後ろ向きになって返球を試みるが返しきることができず、というプレーだ。

試合の結果を左右する大きな場面で、トップ選手同士が勝利への執念を見せた手に汗握る攻防に、会場からは大きな驚きの声や悲鳴にも聞こえる声が何度も上がっていた。

このシーンを公開したATP公式Twitterは「信じられない!」とコメント。ファンからも「ファンタスティック!」「アメージング!」といった声が寄せられている。

試合は、このブレークポイントをしのいだジョコビッチがそのままこの第10ゲームをキープし、6-1、5-7、6-4で勝利。そしてダブルスでもセルビアが勝利し、3勝0敗で決勝進出を果たしている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPカップ」でのジョコビッチ(左)とメドベージェフ(右)

(Photo by Mark Metcalfe/Getty Images)