各大学が熾烈(しれつ)な争いを繰り広げるインカレ。男子SP(ショートプログラム)が行われ、鎌田詩温(商4=札幌一)がノーミスの演技を披露し11位、中野耀司主将(営4=横浜創英)、山藤一悟(政経2=石見智翠館)も健闘し、3人そろってFS(フリースケーティング)へ駒を進めた。アイスダンスには嶋崎大暉(商4=明大中野)が出場した。

◆1・4~7 第92回日本学生氷上選手権(日本製紙アイスアリーナ)

▼7・8級男子(SP)
11位鎌田 詩温56.41
15位山藤 一悟51.75
16位中野 耀司51.07
▼アイスダンス(選手権クラス)
1位枝村・嶋崎60.38

 これぞ総合主将だ。鎌田詩にとって最後のインカレとなる今大会。「このインカレに全てを懸けてきた」と意気込み臨んだ。冒頭のトリプルルッツをきれいに着氷し、幸先の良い滑り出しを見せる。その後もコンビネーションジャンプ、ダブルアクセルともに決め切り、ノーミスの演技で11位。「今持っているパフォーマンスをすべて出し切れた」(鎌田詩)と今季一の演技を披露し、演技終了後には渾身(こんしん)のガッツポーズ。〝チーム明大〟のトップバッター、そして総合主将として文句なしの役割を果たした。

 体調不良で欠場した山隈太一朗(営1=芦屋国際)の代わりとして急遽(きゅうきょ)出場が決まった山藤。出場が決まったときは「ぞっとした」(山藤)。それでもここまで明大スケート部を支えた4年生への〝感謝〟の気持ちを胸に気迫あふれる演技を披露。15位につけFSへ望みをつないだ。一方、鎌田詩と同じく最後のインカレとなる中野。今シーズンは調子が上がらず苦しんでいた中で迎えた今大会。「とにかく良い演技をしてすっきりしたい」と臨んだが、うまくまとめられず16位。FSでは納得のいく演技を披露し、最高の形で4年間を締めくくる。

 出場した3人全員がFSへ駒を進めた。それぞれが特別な思いを胸に挑むインカレ。優勝を狙うのはもちろんだが「一人一人がベストを尽くして納得のいく演技を」(中野)。〝チーム明大〟がFSで底力を発揮する。

 アイスダンスに出場した嶋崎とパートナー・枝村優花(日大)は息の合った美しい演技で観客を魅了した。先月行われた全日本選手権では思うような演技ができず涙を流す場面もあったが、その悔しさをバネに大きなミスのなくまとめ「全日本の借りを返せた」(嶋崎)。このペアでは最初で最後となるインカレで有終の美を飾った。

[加川遥稀]

試合後のコメント

中野主将

――チームの一体感はいかがですか。

 「元々は山隈が出る予定で、直前に山藤が出場という形になったのですが、それでも3人で頑張っていこうという話はしていましたし、明治のみんなの中でもアベック優勝という目標を掲げて、各々頑張っていたかなと思います」

鎌田詩

――応援は力になりましたか。

 「1番滑走でスケート人生最後のインカレですし、自分の成績次第で総合優勝が取れるかどうかが変わってくると思っていました。とても緊張しましたが、みんなが見てくれているというのと、とてもアットホームな雰囲気があって安心して滑ることができました」

――FSへの意気込みをお願いします。

 「僕自身の目標は何としても総合4連覇を成し遂げたいと思っていて、そのためになった総合主将だと思っています。自分の持っている力を全て出し切りたいと思います。また、いままで応援してくださった方々にも、全日本に行けず、応援に結果で返すことができていなかったので、何としてでも今回は期待に応えられるように頑張りたいと思います」

山藤

――演技を終えて感想をお聞かせください。

 「頑張りました。頑張ったしかないです。太一朗(山隈)の欠場も3日前にわかったので、やれることをやるしかないという感じでした」

――今シーズンの中でもかなり良い演技でした。

 「最初の詩温くん(鎌田)が良い演技をした時点で、悪い演技はできないと思いました。耀司くん(中野)は悪くてもFSで巻き返してくれるので、僕がやるしかないと思いました。詩温くんの演技で火が付きました」