初の「ATPカップ」決勝T一番乗りは開催国。大会3日目結果 | テニス

5日、男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」（オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー／1月3日～12日／ハードコート）の大会3日目。開催国オーストラリアが、今回初開催である「ATPカップ」…

5日、男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」（オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー／1月3日～12日／ハードコート）の大会3日目。開催国オーストラリアが、今回初開催である「ATPカップ」の決勝トーナメント進出を一番乗りで決めた。「グループF」の第2戦。アレックス・デミノー（オーストラリア）を擁するオーストラリアは、デニス・シャポバロフ（カナダ）やフェリックス・オジェアリアシム（カナダ）のカナダを撃破。特に、勝てばオーストラリアの勝利が決まる第2試合は、同じ20歳のエース同士であるデミノーとシャポバロフが3時間に及ぶ熱戦を繰り広げた。

第1セットを落とし、第2セットもゲームカウント2-4で相手のサービスゲームという逆境に立たされたデミノー。しかし、そこから見事な逆転劇を見せ、満員の地元会場を大いに沸かせた。

オーストラリアは結果的に、第1戦に続いて第2戦もシングルス・ダブルスの3試合すべてを勝利して、今大会無傷の6試合全勝。そして、その後に行われたドイツ対ギリシャの結果によって、第3戦を待たずに決勝トーナメント進出が決定した。

その、同じ「グループF」ドイツ対ギリシャ。アレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）らのいるドイツが、ステファノス・チチパス（ギリシャ）を擁するギリシャを下し、ドイツは今大会初勝利を挙げた。一方敗れたギリシャは、これで2連敗。

ズベレフ個人としては第1戦に続きギリシャ戦でもエース対決に敗れたが、第3試合ダブルスのケビン・クラウィーツ（ドイツ）／アンドレアス・ミース（ドイツ）がMichail Pervolarakis（ギリシャ）／チチパスを最終セット17-15で破り、エースの不振を救った。

「グループD」では、ダニール・メドベージェフ（ロシア）やカレン・ハチャノフ（ロシア）らのいるロシアが、ジョン・イズナー（アメリカ）擁するアメリカを2-1で下し、グループリーグ2連勝。

エース対決ではメドベージェフが、初対戦だったビッグサーバーの相手イズナーに6-3、6-1で圧勝した。相手のサービスエースを4本に抑えた（第1戦でのイズナーのサービスエースは33本だった）のに対し、自身はサービスエース6本。相手の2度のブレークポイントはどちらもしのぎ、自身は4度のブレークに成功した。

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◆「ATPカップ」のフォーマット

2020年に新設された、24ヵ国が競い合う男子テニスの国別対抗戦「ATPカップ」。まず4ヶ国ずつ6組に分かれ、ブリスベン、パース、シドニーの3都市でグループリーグを戦う。各国の対戦はシングルス2試合とダブルス1試合が行われ、先に2勝したチームの勝利。

そして、各組で1位となった6ヵ国と、各組2位の中で最も成績の良い2ヵ国の合計8ヵ国がシドニーで行われる決勝トーナメントに進出する。

【1月5日主な試合結果】

◆「ATPカップ」

グループリーグ「グループF」

カナダ(1勝1敗) 0-3 オーストラリア(2勝)

第1試合：No.2シングルス

●フェリックス・オジェアリアシム（カナダ）4-6、2-6 〇ジョン・ミルマン（オーストラリア）

第2試合：No.1シングルス

●デニス・シャポバロフ（カナダ）7-6(6)、4-6、2-6 〇アレックス・デミノー（オーストラリア）