ついに開幕した2020年の男子テニスツアー。男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)の初日は、期待の若手トップ1…

ついに開幕した2020年の男子テニスツアー。男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)の初日は、期待の若手トップ10選手であるステファノス・チチパス(ギリシャ)とアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がいきなり敗れる波乱となった。ズベレフはフラストレーションのあまり、ドイツのレジェンドであるボリス・ベッカー(ドイツ)の目の前にもかかわらず、何度もラケットを叩きつけて破壊する場面もあった。

世界6位のチチパスは、20歳にして世界15位のデニス・シャポバロフ(カナダ)と対戦。昨年のツアー最終戦で優勝を果たしたチチパスは、今シーズン男子テニスを更に引っ張っていく存在になれるか期待されているが、4本握ったブレークのチャンスをいずれも活かせず。6(6)-7、6(4)-7と、2セットともタイブレークの競り合いの末敗れた。

世界7位のズベレフは、地元出身の世界18位アレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦。第1セットこそ先取するが、第2セットはタイブレークの末に落とすと、ズベレフはベッカーがいるにもかかわらずベンチで何度もラケットを叩きつけ、完全に折れてしまうほど破壊。第3セットでは流れを取り戻せずに早々に2ブレークダウンとなると、結局6-4、6(3)-7、2-6で敗れた。

トップ10が2人敗れる波乱ではあるが、相手はどちらもトップ20。トップ10といえど毎回勝てる相手ではない。4人とも若手であり、切磋琢磨して今後より男子テニスを盛り上げることが期待される。

一方、この日登場したもう一人の若手トップ10、世界5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)は世界12位のファビオ・フォニーニ(イタリア)と対戦。第1セットを1-6で落とし危ない雰囲気となったが、その後6-1、6-3で逆転勝利を収めた。

「ATPカップ」大会2日目となる本日4日には、いよいよ日本代表が登場。日本時間午前9時から世界73位の西岡良仁( 日本/ミキハウス)、世界121位の添田豪(日本/ GODAI)、ダブルス世界44位のマクラクラン勉 (日本)、ダブルス世界177位の松井俊英(日本/ASIA PARTNERSHIP FUND)が、世界45位のパブロ・クエバス(ウルグアイ)率いるウルグアイと対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPカップ」でのチチパス

(Photo by Bradley Kanaris/Getty Images)