<写真・試合後のハドルで涙を流した寺岡主将> 1月3日、東京ドームにてアメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯第73回ライスボウルが行われた。学生日本一の関学は社会人日本一の富士通フロンティアーズと対戦し、14ー38で敗北した。…


<写真・試合後のハドルで涙を流した寺岡主将>

 1月3日、東京ドームにてアメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯第73回ライスボウルが行われた。学生日本一の関学は社会人日本一の富士通フロンティアーズと対戦し、14ー38で敗北した。

 相手の攻撃を止められなかった。第1クオーター(Q)残り8分23秒。富士通の最初の攻撃シリーズでタッチダウン(TD)パスを通されると、その後のシリーズでも、パスを中心に攻められた。同Q残り4分50秒にTDを決められ、14点差に。反撃したい関学は、第2Q序盤にパント体型からのスペシャルプレーが成功。だが、TDには至らず、その後に追加点を許した。0-21で迎えた前半終了間際。#40LB繁治(社3)、#36DB三村(社2)の連続QBサックで流れを呼び込むと、同Q残り3分17秒にRB三宅(経3)が今試合チーム初得点となる64ヤード独走TD。だが、直後に再びTDを許し、7-28で試合を折り返した。後半に入っても攻撃の手を緩めない富士通。関学は気持ちの入ったタックルで立ち向かったが、点差を広げられた。それでも、試合終了間際には第4ダウンギャンブルが2度成功。#3QB奥野(商3)から#4WR鈴木(人3)へのTDパスが決まった。14-38で敗れたが、最後まで気迫のこもったプレーを見せ、今年度のチームの戦いは幕を下ろした。

   また、今大会をもって4年生は引退となった。

試合後のコメント

鳥内秀晃監督「こっちがミスとか反則しとったらあかんわ。そこをちゃんとやらな勝負にならへん。練習が甘かった。反省が多かったな。最後のTDは決めてほしかったけどしょうがない。ここまで来れたのは4年生じゃなくて下級生のおかげちゃうかな。4年生も徐々に変わっていったけど遅かった。もっとできたと思うわ。(今試合で28年間の監督生活を終え)早かった。やっと終わったわ。しんどいで。これから現場には立たへんけど、個人的に話とかは聞こうと思っている。ファイターズは永遠に期待され続けるチーム。ファンの期待に応えられるようにやっていってほしい。注目されている方が伸びるチャンスはある。まだまだみんなが上を目指してやっていってほしい」

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#52DL寺岡芳樹主将(経4)「負けて終わったし、気持ち良くはない。力の差は歴然だった。社会人チームのクオリティの高さ、個人能力、勝負どころの1対1の強さが顕著に出た試合。だが、4年生は後輩たちに何を残せるかをずっと考えてきて、最後にフィールドで自分たちの生き様を見せることができた。後輩には一緒に戦ってきてくれて感謝しかない。この1年間、言葉で思いを伝えられたのは数少ないかもしれない。けれど、これまでアメフトに懸けてきた行動が、少しでも後輩たちに伝わってくれていたらいい。きょう負けたこの悔しい気持ちを忘れずに、来年頑張ってほしい」