写真:丹羽孝希(KM東京)/撮影:ラリーズ編集部<ノジマTリーグ2019/20シーズン 12月29日(日)アリーナ立川立飛>29日、ノジマTリーグ・男子の試合が行われ、木下マイスター東京(以下、KM東京)が岡山リベッツ(以下、岡山)を3-1…

写真:丹羽孝希(KM東京)/撮影:ラリーズ編集部

<ノジマTリーグ2019/20シーズン 12月29日(日)アリーナ立川立飛>

29日、ノジマTリーグ・男子の試合が行われ、木下マイスター東京(以下、KM東京)が岡山リベッツ(以下、岡山)を3-1で下した。

チームのエース・張本智和(KM東京)が敗れたものの、丹羽孝希(KM東京)の活躍がチームを救う結果に。勝利したKM東京は首位をキープし、30日の2019年最終戦を迎えることになる。

宇田の強気なレシーブでKM東京が先制




写真:田添健汰(右)と 宇田幸矢(KM東京)/撮影:ラリーズ編集部

第1マッチのダブルスは、田添健汰/宇田幸矢ペア(KM東京)と全日本選手権優勝経験のある森薗政崇/三部航平ペア(岡山)による対戦になった。

宇田の思い切りの良いレシーブがKM東京ペアに流れを引き寄せたが、岡山ペアも譲らない展開に。

激しいラリー戦が続き、ファイナルゲームにもつれ込む熱戦になったが、最終的にはレシーブから強気で攻め続けたKM東京ペアに軍配。邱建新総監督(KM東京)も「ダブルスの勝利が大きかった。最近はダブルスを取った試合は全部勝っている」と振り返る値千金の勝利となった。

チョが張本を下す活躍




写真:チョ・デソン(岡山)/撮影:ラリーズ編集部

続く第2マッチには張本智和(KM東京)が登場し、チョ・デソン(岡山)に対して2ゲームを連取してみせた。

しかしチョも戦術を調整しながら負けじと2ゲームを奪い返し、このマッチも最終ゲームへ。逆転の流れは変わらず、サーブやレシーブに工夫をこらし、パワーを活かしたプレーに持ち込んだチョがそのまま勝利をつかむ結果になった。

張本は試合後、「準備はしてたんですけど、想像以上に途中から強かったです」とチョの実力を高く評価。チョはこの勝利で自身の個人成績を6勝1敗とし、Tリーグでその力を遺憾なく発揮している。

丹羽が森薗に貫禄のストレート勝ち




写真:丹羽孝希(KM東京)/撮影:ラリーズ編集部

ハーフタイムを挟んだ第3マッチでは、丹羽と森薗がぶつかった。青森山田中、青森山田高、明治大と同じ道を歩んできた両者の対戦は、丹羽が持ち前の高速卓球で森薗を封じ、ゲームカウント3-0で丹羽に軍配があがった。

続く4番シングルス、後がない岡山からは町飛鳥が出場したが、町の前にはTリーグ個人成績1位のホウ・エイチョウ(KM東京)が立ちはだかった。ホウのカットと攻撃を織り交ぜる戦術が町を終始苦しめ、ゲームカウント3-1でホウが勝利。

この勝利で今シーズンの成績を9勝3敗としたKM東京は、首位で2019年最終戦を迎える。

丹羽孝希、試合後コメント

(試合を振り返って)
1-1で回ってきて、3番が勝負だと思った。張本が負けることもあるので、僕と他のメンバーで勝とうと思った。

(森薗選手への勝利について)
序盤から足が動いていいプレーができた。森薗とは1週間前にトップ12で勝っていて、その時と同じ戦術でうまくいった。バッククロスを回り込んで狙う戦術。対左に対しては戦い方に自信を持てた。左相手だとバッククロスの勝負が多く、最近は良い。対右はレシーブが課題。

(久しぶりのTリーグ出場について)
Tリーグは楽しい。今日はホームゲームで1700人の前でプレーすることが出来た。プロ選手としてのやりがいを感じる。1月2月はもっと(Tリーグに)出るのでいいプレーを見せたい。

張本智和、試合後コメント




写真:アドバイスを受ける張本智和(KM東京)/撮影:ラリーズ編集部

(試合を振り返って)
(趙選手が)Tリーグで活躍している選手なので、(試合序盤の)入りを結構たくさんラリーして準備してたんですけど、自分が想像した以上に簡単に点が取れすぎて、相手のレシーブが入ってきたときに、準備が遅れてしまって、それで最後まで準備できなかったです。

(チキータを狙われていたのでは?)
相手のサーブがとても回転がかかっていて、なかなか強い(チキータが)いけなかったんですけど、チキータ自体は悪くなかったです。あとは、相手のフォアドライブの威力が凄くて、止め切れなかったです。

(趙選手との過去の対戦について)
ホープスのときから対戦してる選手で、去年のユースオリンピック以来やってなくて、でも動画見てて強くなってたので準備はしてたんですけど、想像以上に途中から強かったです。

(今日の試合で得た教訓は?)
ああいうプレーもTリーグだからこそできるプレーなので、そこに言い訳はしたくないですけど、相手がそれくらい調子が良いときでも、自分がなんとか耐えて逃げきれれば、もっとワールドツアーで勝つことができると思うので、次いつあたるかわからないですけど、相手がノープレッシャーなときに、どんな流れでも食い止められるように、普段から練習したいと思います。

(久しぶりのTリーグ出場について)
たくさん観客の方がいて、普段の試合より近くて、緊張したんですけど、今日はホームマッチということで、たくさん応援してもらって、明日もまだ最後の試合があるので、応援してもらえると嬉しいです。

(カッコいい、といった黄色い声援について)
ちょっとびっくりしました。気にしないように、勘違いしないようにしました。あんなに、思いっきり言われたのは、初めてです(笑)。嬉しかったですけど、試合中だったので。まあ、でも、緩んではなかったです、聞こえたくらいで、はい。

(テーピングについて)
トップ12の後、右足首を少し怪我してしまって、痛みはなかったんですが、一応テーピング巻いています。グランドファイナルから比べると、動きが良くなかったかなと思います。(医師の診断は)軽めの靭帯損傷です。全日本までには絶対治したいです。自分はたくさん練習しないと自信がないので、明日の試合が終わってからしっかり練習したいです。

(今後の練習スケジュールについて)
明後日ちょっとだけ練習して、1日だけ休んで、また2日から練習します。

スコア:KM東京 3-1 岡山

◯田添健汰/宇田幸矢 2-1 森薗政崇/三部航平
11-9/10-11/11-8

張本智和 2-3 ◯チョ・デソン
11-3/11-10/9-11/1-11/7-11

◯丹羽孝希 3-0 森薗政崇
11-6/11-6/11-9

◯ホウ・エイチョウ 3-1 町飛鳥
11-4/11-6/5-11/11-7

文:ラリーズ編集部