写真:石川佳純(KA神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

<ノジマTリーグ2019/20シーズン 12月29日(土)アリーナ立川立飛>
29日、ノジマTリーグで、木下アビエル神奈川(以下KA神奈川)が日本ペイントマレッツ(以下ニッペM)に3-2で勝利した。今シーズン3度目の対戦となった両チームの対戦は、5番のビクトリーマッチ(Tリーグ特別ルールの1ゲームマッチ)までもつれ、木原美悠(KM神奈川)が加藤美優(ニッペM)を激戦の末13-11で破った。

木原は今季ビクトリーマッチで3連勝。ダブルスでも今季2勝目(無敗)を挙げ、チームに勝利を呼び込んだ。東京五輪シングルス出場を決めている石川佳純(KA神奈川)も3番で圧巻のストレート勝ちを見せ、会場のファンを沸かせた。

ビクトリーマッチを制したKA神奈川は勝ち点3を獲得し、2位を堅守した。

長﨑/木原ペア、グランドファイナル王者の力を発揮




写真:長崎美柚・木原美悠(右・木下アビエル神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

第1マッチのダブルスでは、KA神奈川から、今年のITTFワールドツアーグランドファイナルを制した、長﨑美柚/木原美悠ペアが登場。対するニッペMは、タイのS.スターシニー/出雲美空ペアで挑む。試合は、長﨑/木原が、息のあったコンビネーションを見せ、ゲーム序盤で5-1とリードを広げると、勢いそのままに11-4で第1ゲームを先取する。2ゲーム目も長﨑/木原ペアが年間王者らしいコンビネーションを見せ、圧巻のストレート勝ちを収めた。

第2マッチはニッペMのエースの加藤美優が杜凱琹(ドゥホイカン、KM神奈川、中国香港、世界ランク15位)を3-1で下した。パワーに勝る杜凱琹に対し、加藤は緩急をつけたプレーで対抗。終始安定したバックハンドでラリーを制し、要所で得意のしゃがみ込みサーブも見せるなどエースの重責を果たした。

エース石川佳純、高速ドライブで圧勝




写真:石川佳純(KA神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

第3マッチ、KA神奈川のエース、石川佳純と、こちらも中国香港のトップ選手、李皓晴(リホチン)が相見えた。試合は、第1ゲーム、石川がサーブのコントロールにやや苦しむも、中盤にリードを広げ、先取する。第2、第3ゲームも、石川は、攻撃的なバックハンドで李皓晴を振り回し、要所で得意のフォアドライブを炸裂させる。リードを守り切った石川が、貫禄のストレート勝ち。何度も相手をノータッチで抜く高速ドライブで、集まった観客にその強さをまじまじと見せつけた。

第4マッチでは、浜本由惟(KA神奈川)と、サウェータブット・スターシニー(ニッペM)が対戦。後が無い中の登場となったスターシニーだが、攻撃的な両ハンド攻撃を見せ3-0のストレート勝ち。特に、バックサイドに回り込んでのフォアドライブで浜本のフォアサイドを何本も抜きさった。マッチポイントでは、浜本のやや甘くなったサーブを一撃で抜き去り、ビクトリーマッチへとつないだ。

木原vs加藤 熱戦の末、木原に勝利の女神微笑む




写真:木原美悠(KA神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

勝負のかかったビクトリーマッチ、ニッペMからは、第2試合で勝利している加藤美優が登場。対するKM神奈川は、ダブルスで勝利をあげた木原が再登場。緊張感の高まった試合はまさに一進一退の激戦となる。木原が強烈なバックハンドでリードを奪えば、加藤も得意の逆チキータで追い上げる。加藤は、10-9、11-10で2度のマッチポイントを奪うが最後は木原が粘り、13-11で勝利。笑顔の木原と天を仰いだ加藤。両者の持ち味が出た好ゲームに、集まった1600人の観客が拍手を贈った。

石川佳純、試合後コメント




写真:石川佳純(KA神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

(9月以来久しぶりのTリーグ出場について)
「勝てて良かったです。年末最後の試合なので、チームが勝ててすごく良かったと思います」

(どのような気持ちで臨んだか)
「練習をすごくやりこめてるわけではないんですけど、しっかり勝って、点数を取ることを考えて準備してきました。今までみたいにプレッシャーなくできるので、いいプレーも何回かあって、良かったと思います」

カナダ・中国・仙台と毎週試合がある中コンディションはどうか?
「うーん、まだ疲れは取れてないんですけど、でも、ゆっくり調整して、次の全日本・ドイツに向けて頑張りたいです。(明日の出場も)します。」

(連戦が続く中でもTリーグには出るというのは、自分の中で強い思いがあるのか)

「いま(チームの)順位争いもけっこうギリギリですし、やっぱりファイナルに行くことは、目標だと思うので、出れる時はしっかり貢献できたらなと思います。自分自身、年末にこうやって最後、試合をして、たくさんの方に観て頂いてすごく嬉しかったです」

(仙台のTOP12の後は休みが取れたのか)
「いや、(グランドファイナルから)仙台まで、ちょっと練習してなかったので、終わってからは毎日練習して、これ(Tリーグ)に向けて毎日練習して、しっかり合わせてきたつもりです」

(邱監督のアドバイスについて)

「邱さんのアドバイスはもう、半年以上入って頂いているので、だんだん慣れてきて、でも、まだまだ。もっと長くなっていけば、もっともっとコンビネーションも上がってくると思う。勉強になることも多い。」

(長崎・木原ペアについて)

「コンビネーションもすごくいいですし、ファイナル優勝してすごく自信もついたみたいで、今回すごく頼もしくて、1点一番で取ってくれるので、すごくやりやすいです」

(技術・戦術面ではどこが良いのか)
「サーブレシーブで先手を取るので、やっぱり、打ちやすいボールが返ってくるので、やはりいいペアだなと思います」

(自身のダブルスについて)
「やっぱりダブルスって練習してなんぼ。自分も組むペアが決まってくるので、オリンピックに向けてダブルスはすごく大事なので、自分自身やろうと思ってます」

木原美悠、試合後コメント




写真:木原美悠(KA神奈川)/撮影:ラリーズ編集部

(今日の試合の感想)
「今日は1番とビクトリーマッチに出させてもらって、1番(ダブルス)は自分たちのいつものプレーができて、すごくいい試合だったんですけど、最後のビクトリーマッチは試合の直前に聞いて、あまり心の準備ができてなくて、すごく緊張しました。」

(ビクトリーマッチはどういう気持ちでプレーしたか)
「7−4でリードしてて、9−10でリードされてたんですけど、思い切っていくしかないという気持ちで、向かっていくだけでした」

(ダブルス勝利、シングルスもビクトリーマッチ三連勝の感想)
「シングルスはあんまり自信ないんですが、ダブルスはシングルスより自信がついて、どんな選手とやっても勝利できるチャンスがあるんじゃないかと思ってます」

(グランドファイナルでのダブルス優勝に伴う自信について)
「すごく大きいです。(まだ年間王者という)実感はないです。」

(2019年を振り返って、全日本選手権2位からの好スタートについて)
「一年を通して最初から最後まで良い成績が出たとは思うんですが、そこで満足しないで、2019年で成績を出せた、それを自分の自信に変えて、2020年の一年も今までよりも、もっといい成績が出たらいいなと思ってます。1月の全日本で、シングルスもダブルスも優勝できるようにしたいです。」

スコア:木下アビエル神奈川 3-2 日本ペイントマレッツ

○長﨑美柚/木原美悠 2-0 サウェータブット・スターシニー/出雲美空
11-4/11-6

杜凱琹 1-3 ○加藤美優
11-8/11-5/9-11/11-4

○石川佳純 3-0 李皓晴
11-6/11-7/11-7

浜本由惟 0-3 ○サウェータブット・スターシニー
9-11/4-11/7-11

○木原美悠 1-0 加藤美優
13-11

文:ラリーズ編集部