初戦突破を喜ぶ楽天ジュニアの選手たち牧田監督インタビューはこちら 12月27日、NPB12球団ジュニアトーナメント2019 supported by日能研が札幌ドームで開幕。第15回大会となった今年からトーナメント制が採用され、開幕戦で…

初戦突破を喜ぶ楽天ジュニアの選手たち

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 12月27日、NPB12球団ジュニアトーナメント2019 supported by日能研が札幌ドームで開幕。第15回大会となった今年からトーナメント制が採用され、開幕戦で前回王者の東北楽天ゴールデンイーグルスジュニアが北海道日本ハムファイターズジュニアに7対6のサヨナラ勝ち。2回戦進出を決めた(日本ハムジュニアは敗者戦へ)。

 序盤に5点を失いながらも2回に3点を返すと6回裏に3点を奪って逆転したものの、最終7回表に9回2アウトから同点と追いつかれてしまった楽天ジュニア。

しかし、その裏に4番を務める右のスラッガー・田口大和(秋田リトルリーグ秋田ファイターズ)がレフトフェンスを超える劇的なサヨナラ弾を放つと、今大会から指揮を執る楽天ジュニア・牧田明久監督の目は赤くなっていた。
「試合中から泣きそうでした。嬉しいです」

サヨナラ弾を放った田口大和(楽天ジュニア) (1)

 自身も右の強打者として活躍した同監督は、田口について「将来性もあるし、聞く耳も持っている」とし、「開きを我慢してセンター方向に打てるようになりましたね」と成長に目を細めた。

 殊勲の田口は「教えてもらっていた、引きつけて打つということができました」と笑顔。前の打席では高めの球に対して「自分のフォームで打てなかったです」と言うが、「井上純コーチから“自分の好きなコースを思いきり振れ”とアドバイスしてもらい、得意の低めの球を打てました」と、2人の恩師に感謝した。

 5番を打つ山上春人(岩見三内野球スポーツ少年団)にも本塁打が飛び出し、2番手投手の大友陸(FJV名取ライジンズ)も126キロを計測するなど東北6県と新潟から集まった精鋭たち16名。牧田監督は「この苦しい戦いで得られたことはたくさんあると思います」と話すように、連覇を狙う楽天ジュニアがこれ以上ない形で初戦を突破した。

最速126キロを投じた大友陸と本塁打を放った山上春人(楽天ジュニア)

◾️1回戦・第1試合
北海道日本ハム Jr. 2300001=6
東北楽天 Jr.    0300031x=7
【日】矢吹、武藤、●田村-藤根
【楽】松浦、大友、○原-遠藤
本塁打:楽天・山上、田口

文・写真=高木遊