デニス・シャポバロフ(カナダ)は、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、スティーブン・ディエズ(カナダ)、ピーター・ポランスキー(カナダ)、アディル・シャマズディン(カナダ)と共に“チー…

デニス・シャポバロフ(カナダ)は、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、スティーブン・ディエズ(カナダ)、ピーター・ポランスキー(カナダ)、アディル・シャマズディン(カナダ)と共に“チーム・カナダ”として第1回目の「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日〜12日)に出場。グループFのチーム・カナダは、ブリスベンにてドイツ、ギリシャ、オーストラリアと対戦する。

シャポバロフは現在20歳。今年、「ATP250 ストックホルム」決勝でフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を破って初のツアータイトルを獲得。「ATP1000 パリ」では決勝へ、「ATP1000 マイアミ」では準決勝へ進出し、自己最高の世界ランキング15位で2019年のシーズンを終えた。また11月に行われた伝統の国別対抗戦である「デビスカップ」決勝ラウンドでは、バセック・ポスピショル(カナダ)と共にほぼ全ての対戦でシングルスとダブルスの両方に出場する大車輪の活躍で、カナダを準優勝に導いている。

彼は同胞のカナダ人選手たち、そしてチームの一員として戦う楽しさについて以下のように語っている。

シャポバロフはラケットを握り始めた頃から、このようなチームイベントを常に見てきたそうで、「チーム、しかも自国の代表として戦うのは(普段の個人戦とは)全然違う雰囲気だし、違う戦いなんだ。僕たちはチームでプレーすることが少なく、普段は個人で戦っているから、絆を持ち、国の代表となれる機会があるのは素晴らしいことだ」とコメント。

テニスのような個人スポーツにおいて「ATPカップ」のような団体戦の大会があることについては「新しい1年のはじまりというタイミングで、このような大会があるのはすごくいいことだと思う。自国の選手だけでなく、他国のチームともつながりを持つ機会になるし、国の代表になれる機会がもう1つあるのは刺激的だよ」という見解を示している。

カナダ選手の中でシャポバロフが最も愉快だと思う選手は、ダニエル・ネスター(カナダ)だという。「きっと、みんなそう言うだろうね。ダニエルはすごくいい人で、ロッカールームでもコートでも、いつも僕らを楽しませてくれるんだよ」

最も記憶に残っているチームメイトとの思い出には、2015年に行われた「ジュニアデビスカップ」を挙げた。オジェ アリアシムとBenjamin Sigouin(カナダ)と共に優勝したこの大会で、彼らはこの勝利がいかに素晴らしいことか、そしてどれだけ気持ちを入れてこの一週間を戦ったか、ロッカールームで語り合ったそうだ。「いつかプロレベルで同じことをしたいと夢見ていた…今、ここまで来られたのが信じられないよ」

カナダ人選手の様々なストロークを集めて完璧な選手を作り上げるとしたら、誰から何を選ぶか?という質問には「ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)のサーブ、ネスターのボレー、ポスピショルのリターン。そして、フェリックスのバックハンドか体格を選択するよ。彼はすごく強くて速いから」と回答。

カナダで最も憧れていた選手はポスピショルだというシャポバロフ。「コート上での動きや、いつも楽しんでいるように見える彼のテニスが好きだった。そして彼は常にカナダのために尽力していた。尊敬しているし、いつか彼のようになりたいと思っているよ」と憧れを語った。

※写真は「レーバーカップ」でシャポバロフ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images for Laver Cup)

翻訳ニュース/ATPTour.com