文=丸山素行 写真=野口岳彦

「締まりきったゲームにならなかったのが大反省」

ウインターカップ初日、男子は4試合が行われた。

その中で注目を集めたのが優勝候補の一角である福岡大学附属大濠(福岡)だ。初戦に臨んだ福岡大濠はフィジカルと高さで県立海部(徳島)を上回り、高速トランジションも炸裂するなど、第1クォーターを28-6と圧倒。その後、選手を入れ替えながら危なげない試合運びで101-56と大勝した。

片峯聡太監督は「2年ぶりのウインターカップということで、キャリアのある横地(聖真)や西田(公陽)や木林(優)も浮足立つまではいかないですけど、様子を見て入ってる部分があったので、そういった意味では初戦で良かった」と、あまり満足のいく内容ではなかったような口ぶり。タイムシェアを行いながらも100点ゲームの圧勝となったが、片峯監督の頭の中では「走って120点くらい取って、スリーも確率良く決めて、相手を50点以内に抑える」というイメージがあったという。

得点も失点も目標の数値に届きはしなかったが、及第点と言える内容に思えた。だが、高みを目指す片峯監督は「10点」と言い放った。

「フリースローを落とす、3ポイントを打つ前に人を探してしまっている。この時点で喝を入れなきゃいけない選手が何人かいます。向こうはある程度ゲームをコントロールしてましたし、向こうのほうがミスが少なかった。決めるべきところを決められず、締まりきったゲームにならなかったのは大反省」

2回戦は大濠と同じく優勝候補の一角である開志国際と激突する。「留学生を有するチームなので、ポイントを抑えたそれなりの対策を講じる」と話すも、「どれくらい自分たちの色を出せるかという勝負になってくると思う。そこの精度を高め切って明後日に臨みたい」と、片峯監督は意気込んだ。

「明後日は決勝くらい大事だと思っています」

1年生の時から出場しているエースの横地は、この試合17分弱のプレータイムで13得点5リバウンド5アシスト2ブロックとマルチな活躍を見せた。それでも「自分はターンオーバーから始まって、フリースローを2本外して、個人としては良くなかった」と厳しい自己評価を下す。

得意の1on1やディフェンスを引きつけてのアシスト、強度の高い守備を披露したが「相手はタイトに来て、ハンドリングも全然で、ミスも多かった」と反省点ばかりが口をついた。

だがそれは指揮官と同様に、より上を目指しているからこそ出る言葉であり、よりレベルが上がった相手には命取りになることを分かっているからだ。「開志国際が相手だとそれではダメなので、入りから引き締めてやりたい。エースの自覚を持って、点数を取ってチームを勝たせたい」

優勝候補として名が挙がる大濠だが、開志国際には直近の対戦でも敗れており、一筋縄ではいかない相手だ。だからこそ、優勝を見据える横地は断固たる決意を持って試合に臨む。

「2、3人分の働きをする絶対的な留学生もいますけど、5人でカバーしていけばいけると思うし、負ける気でやってはいません。福岡第一を倒しての優勝が目標ですが、開志国際に勝てば勢いに乗れると思うので、明後日は決勝くらい大事だと思っています」

先を見過ぎず目の前の一戦に集中することは大事だ。それでも、『福岡決戦』を求める声が聞こえる以上、それを見据えるのは無理もないこと。大濠は悲願達成のための大一番を迎える。