全日本選手権の終幕。SP(ショートプログラム)で15位につけた山隈太一朗(営1=芦屋国際)は巻き返しを狙ったが、194.01点で同順位に終わった。アイスダンスの嶋崎大暉(商4=明大中野)は4位となった。▼男子シングル(FS)15位山隈 太…

 全日本選手権の終幕。SP(ショートプログラム)で15位につけた山隈太一朗(営1=芦屋国際)は巻き返しを狙ったが、194.01点で同順位に終わった。アイスダンスの嶋崎大暉(商4=明大中野)は4位となった。

▼男子シングル(FS)
15位山隈 太一朗194.01
▼アイスダンス
4位枝村・嶋崎131.02

 SPの悔しさを晴らしたかった。FSのプログラムは今季点数が伸び悩んでいた『ポルナレフ・ラプソディー』。冒頭のトリプルサルコウを綺麗に着氷。続くトリプルアクセルとダブルトーループの連続ジャンプも着実に決め流れに乗った。しかし演技後半でジャンプの減点が続き、順位を上げることはできなかった。

 「辛い全日本だった」。昨年度の10位よりも上の順位を狙って今大会に臨んでいた山隈。SPでは見えないプレッシャーから「結果を出そうとしすぎて良くない方向につながった」。気持ちを切り替え、FSでは身体の力を抜いて「ずっと攻め続けられた」。それでもSP後に目標としていた12位には届かなかった。

 次の舞台は日本学生氷上選手権(インカレ)だ。全日本での悔しさを挽回し、男子団体2年連続優勝の立役者となりたい。

 アイスダンスに出場した嶋崎。演技前半のミスを引きずり思うような演技ができず、RD(リズムダンス)から順位を1つ落とし4位に終わった。「練習の甘さが出た。もっとやれたことはあった」と演技後、悔しさで涙を浮かべた。インカレでは「できることをすべて出したい」。悔し涙をうれし涙に変える。

[中澤美月]