怪我から復帰し、再度トッププレーヤーとしての存在感を示した選手に贈られるATP(男子プロテニス協会)アワードの「カムバック賞」。2019年は、股関節の怪我から復活した元世界1位のアンディ・マレ…

怪我から復帰し、再度トッププレーヤーとしての存在感を示した選手に贈られるATP(男子プロテニス協会)アワードの「カムバック賞」。2019年は、股関節の怪我から復活した元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)が受賞した。

選手間の投票によって選ばれたマレー。受賞後、自身のInstagramアカウントで「僕に投票してくれた、すべての選手たちにとても感謝しています!難しい数年間でしたし、みなさんの支えが有り難かったです。また新年にお会いしましょう」と感謝の気持ちをつづった。

マレーは股関節の怪我のため、2017年は「ウィンブルドン」以降ツアーを離脱。2018年は6大会の出場にとどまり、同年7月には839位までランキングを落とした。

しかし、2019年1月の「全豪オープン」後に股関節の手術を受け、6月の「ATP500 ロンドン」でまずダブルスに復帰。フェリシアーノ・ロペス(スペイン)とのペアで臨んだその大会で見事優勝すると、8月にはシングルスに復帰。そして10月の「ATP250 アントワープ」で復活優勝を遂げ、ランキングも現在125位にまで戻している。

そんなマレーの今回の投稿に、ダブルス優勝時のペアであるロペスは「僕は投票しなかった...」とコメント。

それに対しマレーは「40歳未満の投票だけがカウントされてるから、問題なかっただろうね」と返し、まだ38歳のロペスにジョークを飛ばした。

シングルス選手では復帰した前例のない手術を受け、怪我を乗り越えたマレー。2020年シーズンはより多くの舞台で、マレーがプレーする姿を見られることに期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 ロンドン」でのマレー

(Photo by MI News/NurPhoto via Getty Images)