女子の熱戦から一夜明け迎えた2日目。明大からはアイスダンスに嶋崎大暉(商4=明大中野)、男子シングルに鎌田英嗣(営4=獨協)、山隈太一朗(営1=芦屋国際)の計3人が出場した。シングルの山隈は15位でFS(フリースケーティング)へ駒を進めた…

 女子の熱戦から一夜明け迎えた2日目。明大からはアイスダンスに嶋崎大暉(商4=明大中野)、男子シングルに鎌田英嗣(営4=獨協)、山隈太一朗(営1=芦屋国際)の計3人が出場した。シングルの山隈は15位でFS(フリースケーティング)へ駒を進めた。

 コミカルな演技で会場を沸かせた。アイスダンスに出場した嶋崎とパートナー・枝村優花(日大)は息の合った滑りで自分たちだけの『Chicago』を表現。初めての全日本の舞台は「楽しかったの一言に尽きる」(嶋崎)。明るいプログラムにぴったりの笑顔でRD(リズムダンス)を終えた。FD(フリーダンス)では華麗な『シンデレラ』を披露する。

 「全日本に運が無かった」。ジャンプでの回転不足や転倒が響きFS進出を逃した鎌田。東日本選手権を3位で通過し、調子を上げてきていただけに悔しさは消えず。現役続行を決意してから走り続けてきた今年度。「競技と改めて向かい合った1年間、毎日を大切に過ごせた」と涙ながらに語った。持ち前の表現力を武器に、見た者に感動を与えるスケートを見せてくれた鎌田に拍手を送りたい。

 演技後、山隈の表情は悔しさで満ちていた。東日本選手権で優勝し東日本王者として迎えた今大会。『Call me by your name』の音色に合わせ軽快なステップを見せた半面、演技後半のトリプルフリップで転倒するなど精彩を欠き15位に。「ただただ悔しく、辛い。攻められなかった」と自らの滑りを振り返った。目標であった“後半のグループで滑ること”は残念ながら叶えることはできない。しかし、FSに向けて「追い上げてきたなと思わせたい」と挽回を誓った。

[青木優実]