日本一を決める戦いが始まった。今日から4日間にかけて行われる全日本選手権。女子シングルには大矢里佳(商3=中京大中京)、井上千尋(商2=椙山女学園)、松原星(商1=武蔵野学院)、佐藤伊吹(政経1=駒場学園)、樋口新葉(商1=開智日本橋学園)が出場した。

 新葉がFS(フリースケーティング)に向けて羽ばたいた。「死ぬほど練習してきた」と自信を引っ提げて臨んだSP(ショートプログラム)。冒頭のダブルアクセルをきれいに決めるが、続く連続3回転ジャンプではバランスを崩す。それでも慌てることはなかった。「練習から失敗を引きずらない練習をしてきた」と普段通りのスケートを意識し、すぐに切り替え。『Bird set free』の曲に乗せて、表現力豊かなステップで観客を魅了した。最後のトリプルフリップも着地すると演技終了後には納得した表情も。68.10点で4位に入る活躍を見せ、会場は歓声に包まれた。

 トリプルアクセル披露が期待されるFS。公式練習では成功させていたが「次の試合に進むにはミスがあってはならない。調子が良ければ入れたい」と冷静に見つめた。四大陸選手権、世界選手権への切符をつかむためにも、是が非でも表彰台に上がりたい。

(写真:鳥のように「どこまでも飛んでいく」新葉)

 21日に行われるFSへと駒を進めたのは樋口に加えて松原、佐藤の3人。期待の1年生トリオが全日本でも躍動する。

[中野拓土]