きのうに引き続き、全日本大学選手権(インカレ)2回戦に臨んだ早大。相手は関東大学リーグ戦(リーグ戦)で2戦2勝している松蔭大であった。第1Q(クォーター)はスリーポイントシュートを次々と決める松蔭大に対し、ゴールに嫌われた早大。追いかける苦しい展開となる。しかし、第2Qで逆転すると、点差は広がらないものの、粘りのバスケでわずかなリードを維持する。後半も我慢の時間帯が続くが、最終第4QでF内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)の個人技と速攻が連続で決まり、80-70で3回戦へと駒を進めた。

 昨年は優勝候補であるにもかかわらず、無念の2回戦敗退となった早大。今年こそ優勝をと意気込む彼女達であったが、「早稲田ならいけそうとリーグ戦の時に思わせてしまった」と内山が語るよう、リーグ戦で連勝している松蔭大に苦戦する。相手にスリーポイントシュートで先制されると、ペースが掴めず終始追いかける厳しい立ち上がりに。相手のスリーポイントシュートが連続で入る一方で、早大は攻め手が見つからず、5点ビハインドで第1Qを終える。続く第2Q開始5分。前半2回目のタイムアウトを終えると、リーグ戦で多くの経験を積んだG神山夢来(スポ2=埼玉栄)が投入される。「自分がやるべきことをやろう」と神山。入って早々にリバウンドを取ってシュートを決め、流れを早大へと向ける。勢いそのままに逆転に成功すると、うまくいかない中でも4点リードで試合を折り返す。


ミドルシュートを狙う内山

 突き放したい後半は、F細貝野乃花(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)のこの日3本目となるスリーポイントシュートで幕をあけた。この後も細貝は立て続けにスリーポイントを決め、8点差にまでリードを広げる。しかし、負けたら終わりのトーナメント戦、松蔭大も一筋縄ではいかない。リバウンドなどのミスが重なり、一時は2点差にまで詰められてしまう。だが、なかなか突き放すことができない中でもリードは維持する早大。最終Qに入っても一進一退の攻防が続く。ここで光ったのが内山。オールラウンダーである自らの長所を生かし、時にはゴール下で体を張り、時にはミドルレンジからのシュートを打つなど、多種多彩なプレーであっという間に10点差。時間がなくなると共に焦りが出てきた松蔭大に対し、早大が速攻を連発したところで試合終了のブザー。80-70で勝利を収めた。


速いドライブで切り込んでいく澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)

 きょうの反省点は、「イージーシュート」(内山)と「リバウンド」(C中村美羽、社4=千葉・昭和学院)だと語るよう、細かい部分で課題の残る早大。3回戦の相手は、前回大会準優勝の愛知学泉大だ。優勝を目標とする彼女たちにとって、次戦の勝利は通過点でしかない。タレント揃いと評される今年度の早大。全員の長所が噛み合った時の強さは計り知れない。明日からの快進撃に注目だ。

(記事 内海日和、写真 瀧上恵利)

第71回全日本大学選手権 12月11日(vs松陰大)
  1Q2Q3Q4Q合計
早大2320172080
松陰大2811151670
◇早大スターティングメンバー◇
F#37 内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)
F#5 細貝野乃花副将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
C#25 中村美羽(社4=千葉・昭和学院)
C#33 中田珠未(スポ4=東京・明星学園)
G#26 船生晴香(スポ3=新潟・開志国際)
コメント

F内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)

――きょうの試合を終えて率直なお気持ちをお願いします

振り返ると反省だらけの試合だったなと思っていて、結果だけ見れば勝ってほっとしている部分、昨年2回戦で負けているのがるので、2回戦が突破できたのは昨年から成長できたということで嬉しかったです。しかし、内容などをみると全然ダメで、ここからどんどん相手が強くなるので、そこは気持ち次第で変わると思うので、ミーティングで話し合って変えていきたいです。

――リーグ戦で当たったことのある相手でしたが、やりにくさなどはありましたか

リーグ戦で当たった時に、私達もなかなかいい終わり方ができていなくて、だからこそ相手も早稲田ならいけそうとリーグ戦の時に思わせてしまった分、きょうも最初から相手がきて、それに対して自分達が、相手が何もできないくらいの気迫を見せていれば、相手もすごく怯んだと思います。相手のシュートが入った時に、いけるんじゃないかという気持ちを与えてしまったのが、リーグ戦からインカレと繋がっていたのかなと思います。

――課題としていたリバウンドについてはいかがですか

全然ダメでしたね。ディフェンスリバウンドの時に何回も相手に取られたりだとか、ティップしたボールをしっかり取りきれなかったりだとか、これらのリバウンドが取れないというのは、反省しないといけないなと思います。

――きょうの一番の反省点は何ですか

イージーシュートを落としてしまったところですね。私を含めて何人か決めるべきところでポロポロ落としてしまっていたので、だから自分達も流れに乗れないし、相手を流れにのせてしまって、そこはあしたに向けて改善していきたいなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

連戦ですぐ相手も変わって、相手のことが今はまだ何もわからない状態なのですが、全員でどういうふうに戦うかということを話して、相手がどうこうというよりも、自分達がすべきことや自分達のバスケを表現するというところで変わってくると思うので、あしたまた切り替えてやっていきたいです。

C中田珠未(スポ4=東京・明星学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

リーグの時に私はいなくて、今シーズンの体制で戦うのは初めてでした。1ピリではすごく相手のシュートが入ってしまって、内心「ほんとかよ」と思っていました。相手の方が気負うことなく思いっきりやってくることは分かっていたのに止められなかったことは良くなかったですが、それでも粘り続けて自分たちの点数を取りにいけたのは良かったかなと思います。

――相手のディフェンスのマークが厳しくフラストレーションが溜まっていたと思いますが、攻撃を振り返っていかがですか

相手のディフェンスに関しては審判など言い訳にしたいところはたくさんあるんですけど、それでも決めきらなきゃいけないと思いました。自分自身はきょう調子良くなくて、普段なら決められるところを決められなかったので、自分の中でも「くそ!」と思っていました。でも、周りがずっと声を掛け続けてくれたし、ルーズボールなどのディフェンスは頑張り続けられました。反省もたくさんあるけど、それ以外のところではチームに貢献できたかなと思います。

――タイムアウトの時はコーチ陣からどのような指示がありましたか

リバウンドをしっかりしようという話でしたね。対談の時にも話したのですが、リバウンドをきのうときょうの試合で取られる場面が多かったです。あしたはそんなにサイズのあるチームではないのですが、ボックスアウトをしっかりしないと上位のチームと戦っていくのは厳しいと思います。「自分たちがやってきたのは何なのか」という話でした。やっぱりリバウンドが一番です。あとはきょうみたいに気持ちよくシュートを打たれてしまうと、リーグの時より点差を縮められて自分たちも苦しい試合になるので、出だしで気持ちよくやらせないことですね。試合前もその話をしていたのですが、結局試合が終わった後にも「そこはしっかり徹底していかなきゃダメだよね」と言われました。

――足の状態は大丈夫ですか

はい。大丈夫です。元気です(笑)。

――あしたの愛知学泉大との試合に向けて意気込みをお願いします

もう2試合終わって引退してしまっているチームもいるし、今年はベスト8までの順位決定戦がないので、あした負ければ私たちも引退になってしまいます。きょう修正するところは修正して、伸ばせるところは伸ばして、全員で早稲田らしく楽しく元気にプレーしたいです!

C中村美羽(社4=千葉・昭和学院)

――きょうの試合を終えてのお気持ちを教えてください

リーグ戦で2回戦った相手で、。四年間ずっと戦ってきた相手だったのですが、相手がやってくることはわかっていたけれど、出だしのところでこちらが後手になってしまったことが反省点だったと思っています。しかし、粘って勝ちに繋げられたところは良かったです。

――声を掛け合うシーンが多く見られました

私自身、きのうからあまり調子が良くなかったのですが、仲間にそういう場面で助けてもらっていたので、自分も笑顔で声をかけようとしていました。

――点差が広がらない時間帯はどのようなことを考えていましたか

相手も全然弱いチームではないし、シュートもすごい上手だったので、ひらかなくてもしょうがないかなと思いつつも、ひらかなかった理由はリバウンドだったと思うので、そこをどうにか改善しないとなと思っています。

――きょうの一番の反省点は何ですか

やはりリバウンドですかね。ディフェンスリバウンドはもちろんですが、オフェンスリバウンドも声かけをしてもっと絡みに行けばよかったと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

連戦になってきつい部分もあるのですが、明日勝てば最終日まで残れるので、自分がやるべきことをやってこのチームで明日も勝ちたいなと思います。

G神山夢来(スポ2=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

出だしのところで相手にやられて、自分たちのペースに持っていけなくて、相手のやりたいことをやらせてしまいました。出だしはダメだったのですが、最終的には2ピリで点数を抑えられて、最後は速いバスケットをできたので良かったです。全体を通したらあまり良くないかなと思いますが、次につなげられる試合になりました。

――拮抗(きっこう)した場面だったと思いますが、どのような意識で試合に入りましたか

流れを変えようと背負わず、自分がやるべきことをやろうと思って入りました。自分ができるのは縦にドライブ切ることや、ガンガンシュートに行くことなので、きょうは自信を持ってコートに入りました。

――ディフェンス面を振り返っていかがですか

相手に遠くから打たれた時のリバウンドが取れなくて、セカンドチャンスを与えていましたね。せっかくいいディフェンスしていたのに、リバウンドがダメでもったいなかったです。きのうからずっと言われていた課題のリバウンドは、きのうより少しできていたけどまだまだだなと思います。

――あしたの愛知学泉大との試合に向けて意気込みをお願いします

あしたから本当に強いチームと当たると思うので、きょうみたいに出だしでつまづいちゃうと取り返しのつかないことになると思います。最初から自分たちのペースに持ち込んで、苦しい時にもしっかり粘って、最後はチームで勝っていきたいなと思います。