6日、ソフトバンクはオリックスに1-2の惜敗。これでオリックス戦は3タテされた前カードに引き続き4連敗となった。■先発・武田は7回途中2失点、工藤監督「もったいない負け」 6日、ソフトバンクはオリックスに1-2の惜敗。これでオリックス戦は3…

6日、ソフトバンクはオリックスに1-2の惜敗。これでオリックス戦は3タテされた前カードに引き続き4連敗となった。

■先発・武田は7回途中2失点、工藤監督「もったいない負け」

 6日、ソフトバンクはオリックスに1-2の惜敗。これでオリックス戦は3タテされた前カードに引き続き4連敗となった。

 あわや2012年の再現かと思われた。ヤフオクドームで西勇輝にノーヒットノーランを許した小久保裕紀の引退試合だ。この日も2点をリードされた7回1死まで、ソフトバンクが出した走者は4回に四球を選んだ中村晃だけ。しかし、そこから江川智晃が意地のレフト前ヒットを放つと内川聖一もヒットで出て、長谷川勇也の二ゴロ間に1点。どうにか悪夢の再現は阻止したものの結局は1点差負けで、試合が中止となった日本ハムに0.5ゲーム差に迫られた。

 試合後の工藤公康監督も「今日はよかったね。低めに来ていたし、緩急もつけられた。あれでは打つのは難しい。(相手に)うまく投げられたと思う」と、西のピッチングを褒めるしかなかった。

 ソフトバンクの先発・武田翔太は、初回にいきなり不運な当たりが続き、T-岡田の犠飛で1点を失うものの、2回以降は粘りのピッチングを展開。しかし、100球を超えた7回に痛い追加点を許した。

「(武田は)ブルペンから良かったと聞いていたし、実際にいいピッチングだった。彼にはもったいない負けだと思う。ピッチャー陣はトータル2点で抑えたんだから、よくがんばってくれたと思うよ。特に森福くんが(7回の)ピンチをよく抑えてくれたことで、9回の攻撃までつながった。点は取れなかったけど、ベンチはいい雰囲気だったし、明日につながると思う」

■右足違和感の中村晃のプレーに「特に問題はない」と安堵

 一昨日、右太もも裏の違和感を訴えた中村晃は、1番ライトでスタメン出場。8回は四球後に代走を出されたが、外野の守備も含めて無難なプレーを見せた。その中村について指揮官は「特に問題はないと思う」と語る。

「多少気になっているところもあるだろうが、明日も動いて大丈夫であれば試合には出てもらおうと思っている」

 柳田悠岐、細川亨が故障で抹消中のうえ、内川や長谷川も万全とはいえない状況。その中で、出塁率4割を誇る1番打者を欠くことは、チームにとってこの上ない痛手となる。試合に敗れはしたものの、中村が普通にプレーできたことは指揮官を少しだけホッとさせたはずだ。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura