10月末の右肘手術後初のキャッチボール姿を披露、来春キャンプに「普通に入っていける」  ヤンキースの田中将大投手が2日、東京都内で行われた高級腕時計「ウブロ」のチャリティーイベントに登場した。田中は「ウブロ」のブランドアンバサダーを務めてい…

10月末の右肘手術後初のキャッチボール姿を披露、来春キャンプに「普通に入っていける」

 ヤンキースの田中将大投手が2日、東京都内で行われた高級腕時計「ウブロ」のチャリティーイベントに登場した。田中は「ウブロ」のブランドアンバサダーを務めている。

 イベントに参加した子ども達の投球練習に加わった田中は、10月末に受けた右肘のクリーニング手術後、初めてキャッチボール姿を披露した。2015年オフにも同様の手術を行っており「キャッチボールは術後1か月(11月末)で再開して、スケジュールはほぼ同じ。スプリングトレーニングに関しては普通に入っていける。開幕ももちろん」と、ヤンキースとの契約最終年となる来季を見据えた。

 ヤンキース6年目の今季は32試合に登板し、6年連続2桁勝利となる11勝9敗、防御率4.45をマーク。ポストシーズンでも活躍したものの、チームはア・リーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗れ、ワールドシリーズ進出を逃していた。 「悔しかった。僕自身も、チームにとっても」と振り返り、「シーズンで103勝しても目指しているのはそこではない。チームは勝つことに飢えていますし、最大の目標を叶えるためにすることがある」と初のワールドシリーズ出場、世界一を最大の目標に掲げる。

 今オフはNPBから秋山翔吾外野手(西武)、筒香嘉智内野手(DeNA)、山口俊投手(巨人)がMLB挑戦を表明。菊池涼介内野手(広島)についても球団がポスティングシステム(入札制度)利用の容認を明らかにしている。田中は「もちろん注目している」といい、「一気に4選手も(NPB出身選手が)増えるかもしれない。対戦する機会も増える」と心待ちにしている様子。しかし「応援というより、僕が頑張らないといけない立場」と改めて気を引き締めた。

 今回のイベントは、今年発生した台風15号、19号や豪雨の影響を受けた千葉県の被災地支援を目的に開かれた。集まった150万円の寄付金は、NPO法人千葉県少年野球連盟に野球道具として贈られる予定だ。(臼井杏奈 / Anna Usui)