新フォーマットで開催されたテニス男子国別対抗戦「デビスカップ」決勝ラウンド(スペイン・マドリード/11月18日~24日/室内ハードコート)は、スペインの8年ぶり6度目の優勝で幕を閉じた。1週間でシングルスでは5勝、ダブルスでは3勝を挙げ、優勝の立役者となったラファエル・ナダル(スペイン)だが、彼は同じくスペイン代表のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を「僕の今後の人生のお手本だ」と称賛している。

バウティスタ アグートはグループリーグを戦った後、父親の容態が悪いという知らせが入り木曜日にチームを離脱。その後残念ながら父親は亡くなった。それでも土曜日の午後に再度チームに合流。そんな悲痛な思いの中でも日曜日の決勝、第1試合シングルスに出場し、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を破ってスペインに貴重な1勝をもたらした。

そんなバウティスタ アグートを、ナダルは優勝直後のオンコートインタビューでこう称賛している。

「僕は8勝したけど、今大会で極めて重要な人物はロベルトだと思う。彼がやってのけたことは超人的だ。何と言ったらいいかわからないよ。僕の今後の人生のお手本だ」

スペイン代表キャプテンであるセルジ・ブルゲラ(スペイン)もBBCによると「信じられない。彼は昨日父親の葬儀に参列していたことを想像してみてよ。それが今ここに居て、メンタリティ、スピリットといった自分の持てる全てをチームのために発揮したんだ」とコメントしている。

またバウティスタ アグートはEssentially Sportsによると、「もし僕が家に居たままでチームをサポートしに戻らなかったら、きっと父は怒っただろう。僕は父にお別れを言うチャンスをもらって、そして戻ってきたんだ」と語った。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ」決勝ラウンドでのバウティスタ アグート(左)とナダル(右)

(Photo by fotopress/Getty Images)