全日本大学選手権(全日本インカレ)の初戦まであと3日となったきょう、早大と関学大の第71回早関定期戦が行われた。本戦に先立ってBチーム戦が行われ、1年生が活躍。重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)の強烈なスパイクや岩本大吾(スポ1=兵庫・市立尼崎)のブロックの隙を突いたクイックで得点を量産し第1セットを先取すると、第2セットは控え選手全員をコートに送り込んだ。サービスエースや相手のミスで点差を広げ勝利を飾った。セットカウント2-0(25-20、25-20)でストレート勝利を収め、選手層の厚さを示す結果となった。続いて行われたAチーム戦。第1セットをサービスエースやブロックポイントなどで大差をつけ先取すると、第2セットは相手の強烈なスパイクに手が出ず一時追いつかれそうになったが何とか逃げ切った。第3セットは中盤からほとんど控え選手のみの出場となったものの、第1、2セット以上に点差をつけ圧勝。セットカウント3-0(25-17、25-21、25-12)でこちらもストレート勝利。定期戦39連覇を飾り、全日本インカレに向けて弾みのつく結果となった。

  Bチーム戦は第1セットで6-6と拮抗を強いられた。しかし岩本がクイックで7点目を決めついに均衡を破る。そこから重藤の強烈なスパイクや相手のスパイクミスなどで5点差まで広げ、その後も着実に点を重ねた。終盤にはミスが続き追いつかれそうになる場面もあったが何とか逃げ切った。

 迎えた第2セットは打って変わり序盤に4点のリードを許す。しかしこのまま負けないのが早大。村本涼平(法4=京都・洛南)が技ありのクロススパイクを決めると一気に流れが傾いた。相手のスパイクミスや中島明良(法1=京都・洛南)の連続サービスエースで逆転。そして試合は早大ペースのままで進みこのセットも奪取。今年度も勝利を飾り選手層の厚さを見せつけた。


サーブが絶好調の中島

 続けて行われた本戦。全日本インカレ前最後の試合となるため、手ごたえをつかんでおきたいところだ。序盤の均衡を破ったのは宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)。破壊力あるサーブでレシーブ陣形を崩し相手のミスを誘った。また連続サービスエースを決め、6点差まで広げた。その後は吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)のスパイクや上條レイモンド(スポ2=千葉・習志野)のブロックで得点を重ね難なく第1セットを先取した。第2セットも序盤は6-6と拮抗した。しかし上條のブロックやクイック、相手のサーブやスパイクのミスで徐々に引き離す。21-14と7点差まで広げたものの、ブロックの間を抜いたスパイクや強固なブロックに悩まされ3点差まで詰め寄られた。しかしここでも上條のブロックやクイック、吉田のスパイクで第2セットももぎ取った。
 第3セットはこれまでとは打って変わり7連続得点を入れ盤石なスタートを切った。中盤からは上級生のAチームの選手たちが控えの下級生たちと交代。コートにいる全員がBチームの選手となった。だが強さは健在。重藤や村本の鋭いスパイク、岩本や秋間直人(スポ1=愛知・桜台)のクイックで得点を量産し25-12で圧勝した。今年度の早関定期戦も勝利で締めくくった。


盤石なトス裁きを見せた中村

  普段は控えである1,2年生の躍動が目立った今回の定期戦。個々のレベルの高さを感じられる試合となった。きょうミドルで大活躍の岩本は「試合に出る機会は少なかったとしても試合に出たちょっとした瞬間でもチームの雰囲気を変えられるように頑張りたい」と話した。全日本インカレでは全員バレーで突き進む。日本一に向けいざ出陣。

(記事 西山綾乃、写真 萩原怜那)

Bチーム戦

セットカウント
早大25-20
25-20
関学大
スタメン
レフト 村本涼平(法4=京都・洛南)
レフト 重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)
センター 岩本大吾(スポ1=兵庫・市立尼崎)
センター 秋間直人(スポ1=愛知・桜台)
ライト 中島明良(法3=京都・洛南)
セッター 仲濱陽介(スポ2=愛知・星城)
リベロ 北川諒(教2=東京・早実)

本戦

セットカウント
早大25-17
25-21
22-12
関学大
スタメン
レフト 吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)
レフト 大塚達宣(スポ1=京都・洛南)
センター 上條レイモンド(スポ2=千葉・習志野)
センター 村山豪(スポ3=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)
セッター 中村駿介(スポ3=大阪・大塚)
リベロ 堀江友裕(スポ4=和歌山・開智)
コメント

堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

全員出て良い流れで試合を運ぶことが出来ました。

―Bチーム戦はいかがですか

全員出そうとしていて、結果的に点差も離すことができて普段早稲田のユニフォームを着てプレーする機会の少ない一年生にそういう機会を与えることができてよかったです。

――本戦でも点差が開いているときなど堀江さんではなく他のメンバーが出ている場面が多かったと思いますがそれについてはいかがですか

僕がコートに入ってギャーギャーいうこともできますが僕がいなくなるとチームの色は変わると思うのでそれはまあみんな思い切ってやっていたのでよかったなと思います。

――全日本インカレへ向けて最後一言お願いします

ゲームの感覚をきょうでつかめたと思うのでその感覚を忘れずに全日本インカレでも一戦一戦成長できるように闘っていきたいと思います。

上條レイモンド(スポ2=千葉・習志野)

――きょうの試合振り返っていだけますか

きょうは全カレ直前の最終調整の試合ということで今までベンチスタートだった自分が最初から試合に出たのですが挑戦ということで出させてもらいました。

―直前に試合に出るということが分かったのですか

1、2週間前にわかりました。

――ではどのような気持ちで試合に臨みましたか

全カレも連覇かかっていますしこのチームでプレーできる終盤になってきているので少しプレッシャーはありました。でも自分の仕事をすれば大丈夫かなとは思っていました。

――きょうのご自身の良かった点を教えてください

全体的に悪かったのですが強いて言うなら要所要所のブロックやチームの決まりごとは少しはできたのかなと思います。

――悪い点は

ほぼ全部ですね。細かいプレーや気持ちの面でもっとチームに貢献できるかなと思います。

――最後に全日本インカレへの意気込みをお願いします

連覇というのもありますが自分たちのベストパフォーマンスを出せればいいところまでいけると思うのでそういうところを意識して頑張りたいです。

岩本大吾(スポ1=兵庫・市立尼崎)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

B戦はずっとチームでやっていて練習で早稲田のAチームを相手にやっていましたが、正直全然うまくいかないことがたくさんありました。その中でもBチーム内でのまとまりをつくってやってきたので、その練習の成果を発揮できたのかなと思います。

――きょうの試合ではクイックをよく決められていました

全然まだまだだと思っているので。

――どのような部分がまだまだだと感じておられますか

まずセッターとのコンビという部分で直しきれていないというのと、しっかり打ってもレシーバーの正面に行ったりとか、ワンタッチを取られて切り返されることとかも結構あったので、そういった部分では鉄也(武藤、スポ4=東京・東亜学園)さんや豪(村山、スポ3=東京・駿台学園)さんみたいな一本できれるミドルはチームとして必要かなと思います。そういう選手になりたいです。

重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

B戦は出ると思っていて、A戦は途中から出るかなと思っていたのですが、3セット目始めから出られました。いい意味で楽しかったし収穫になったかなと思います。

――きょうとてもスパイクを決められました

きょうはわりと決まっていました。

――活躍の要因は何だと思われますか

いつもはチーム内のAB戦でBチームで出ていて、Aチームのブロックが高くてうまく決められませんが、きょうの相手はAチームよりは高さでは劣っていたので自分の打ちやすいコースに打てました。

――きょうはどのようなことを意識してプレーされていましたか

B戦のときに松井(泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)から「もっと攻めていけ」とアドバイスをいただいたので、2段トスでももっと打っていこうという気持ちでプレーしていました。

――もうすぐ全日本インカレが始まりますが、どのような準備をされていますか

インカレでは自分は一番手ではないので、控えでコートに出たときにどのようにチームを盛り上げたりするかを考えて練習をしています。

――全日本インカレにむけて意気込みをお願いします

チームでは優勝することが目標です。優勝して感動させられる試合をするという目標もあるので、そういった試合ができるように一つ一つ勝っていきたいです。

――今日の試合ではどのようなことを意識してプレーされていましたか

とにかく元気を出してやるという部分と、セッターの陽介(仲濱、スポ2=愛知・星城)に「きょうはお前で行くぞ」という話はされたので、トスを上げられた分はしっかり決めるつもりでやっていました。

――3日後に全日本インカレは控えていますがどのような準備をされていますか

今までの自分のクイックが通用しないことが分かりました。ブロックもそうなのですが。クイックで豪さんから色々言われて一から自分のフォームをつくり直してきたというのと、ミドルでつなぎができないとだめだと思っているのでその辺は4年生全員に鍛えられているので、そこを頑張りたいです。

――全日本インカレに向けて意気込みをお願いします

試合に出る機会は少なかったとしても試合に出たちょっとした瞬間でもチームの雰囲気を変えられるように頑張りたいと思います。