ドミニク・ティーム(オーストリア)は、「Nitto ATPファイナルズ」決勝でステファノス・チチパス(ギリシャ)と戦い、第3セットタイブレークに持ち込むも敗退。もはや、ティームの代名詞とも言えるスーパーバックハンドも見事放ったが、何がうまくいかなかったのか、ティーム自ら説明したと、米テニスメディアのTennis World USAが伝えている。「タイブレーク、特に決勝戦の第3セットでのタイブレークは、いつも運によって左右されるし、タイブレークで勝つチャンスは常に50/50だ。ここ数ヶ月、僅差の試合ではそのほとんどで運は僕に味方したけど、最終戦はそうはいかなかった。タイブレーク中、いくつかギリギリのボールをミスしてしまった。それはノバク・ジョコビッチ(セルビア)との試合やその他の試合では、インだったんだ。それが、最終セットのタイブレークで起こってしまった。どうすることもできない」とティーム。

さらに「僕らは素晴らしい試合をしたし、チチパスのプレーは勝利に値するものだった。実際は、どちらも勝利に値するプレーをしたんだけど、残念ながらテニスには勝者が一人しかいないからね。プレーには満足しているし、最終戦で僕が多くのことを成し遂げた事実には変わりないから」と続けた。

「第一に、最終戦全般については、とても誇りに思っているし、満足しているよ。ただ、対処しなければならなかった厳しいこともあった。正直に言うと、火曜日の朝は自分の身体がガラクタのように思えるぐらい体調が悪かったから、試合前にいろいろと最悪のことを考えてしまった。だけど実際の試合、ジョコビッチとの対戦では素晴らしいプレーができて、その後は体調も良くなった。それが僕の収穫だよ、厳しい状況でも素晴らしいプレーができたことが。もちろん、結果も素晴らしいものだった。インドアコートで、しかも年間で最も球足が速いハードコートの1つで準優勝という結果が出せたのだから」

そして、ティームは次のように振り返った。「今大会でも、今シーズンも特に“全米オープン”以降は良いプレーができた。たった今はとても、とてもがっかりしているけど、今シーズンの結果については、90%ぐらい満足している。テニスは、おそらく精神的に最も残酷なスポーツの一つだと思う。決勝であんなに素晴らしいプレーをしても、最後には負けてしまうこともあるから。心底がっかりするし、結果を受入れるのがとても難しい。一方でいくつかの素晴らしい勝利があった、この大会でもね。だからこそ、ここでプレーすることができたんだ。だから大丈夫さ」

来シーズンのティームのさらなる活躍に期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPファイナル」決勝でのティーム

(Photo by Julian Finney/Getty Images)