2020年1月3日から12日まで、オーストラリアのブリスベン、パース、シドニーの3都市で初開催される「ATPカップ」の出場国が出揃った。国別団体戦である「ATPカップ」に出場するのは全24ヶ国。4ヶ国ずつ6グループに分かれ、グループAとFがブリスベンで、BとDがパースで、CとEがシドニーで、それぞれ6日間かけてグループステージを戦う。各組1位の6チームと、2位の中から成績上位の2チームがシドニーで行われる決勝トーナメントに進出する。

対戦は、まずシングルス2試合、最後にダブルス1試合が行われる。シングルスは普通の3セットマッチだが、ダブルスはノーアド(デュースになったら次の1ポイントを取った方がゲームを取れる)で、セットカウント1-1になるとタイブレークに突入する。

出場国は、各国で最高位の選手のランキングに基づき、上から24ヶ国が選ばれた。だからもちろん、最高位の選手が世界3位のロジャー・フェデラーであるスイスは出場するはずだったのだが、フェデラーは1年のスケジュールを熟考の結果、この期間は休んで家族と過ごしたい、と出場を辞退。出場国が最終的に決定した11月13日時点で世界16位だったスタン・ワウリンカ(スイス)は彼より前に出場辞退を発表していたので、スイスはこの大会に出場しないことになり、スイスのフェデラーファン、そして世界中のファンをがっかりさせた。

フェデラーは、11月には中南米へのエキシビション・ツアーを、来年2月には南アフリカでラファエル・ナダル(スペイン)とのエキシビションマッチを予定している。どうしてエキシビションは行うのに「ATPカップ」に出場しないのかと問われ、「中南米へのツアーはずっと計画していながら、膝を痛めたり、子供が生まれたりして長い間実行できず、やっと実現にこぎつけた。ナダルとの試合もここ数年ずっと実現しようとしていて、ようやく望みが叶った。“ATPカップ”に出場できないことはファンのみんなに申し訳ないが、苦渋の決断なんだ」と語った。

また、「デビスカップ」も今年からフォーマットを変えて、決勝ラウンドは11月に18ヶ国が一堂に会してまずグループステージを戦い、決勝トーナメントに進むという、「ATPカップ」と非常に似た形態になった。2ヶ月足らずの間によく似た大会が2つ、共存することができるのかという疑問の声も聞かれているが、「デビスカップ」が長年の伝統で各国のファンの心をひきつけるとすれば、「ATPカップ」は基本的に各国のトップ選手の出場が約束されているので、スター選手同士の様々な組み合わせの試合が見られることがその魅力となるのではないだろうか。

「ATPカップ」参加国と現在参加が決まっている選手は以下の通り。

ブリスベン

<グループA>

セルビア(ノバク・ジョコビッチ、ドゥサン・ラヨビッチ)

フランス(ガエル・モンフィス、ルカ・プイユ)

南アフリカ(ケビン・アンダーソン、ロイド・ハリス)

チリ(クリスチャン・ガリン、ニコラス・ジャリー)

<グループF>

ドイツ(アレクサンダー・ズベレフ、ヤン レナード・ストルフ)

ギリシャ(ステファノス・チチパス、Michail Pervolarakis)

カナダ(デニス・シャポバロフ、フェリックス・オジェ アリアシム)

オーストラリア(アレックス・デミノー、ニック・キリオス)

パース

<グループB>

スペイン(ラファエル・ナダル、ロベルト・バウティスタ アグート)

日本(錦織圭、西岡良仁)

ジョージア(ニコラス・バシラシビリ、Aleksandre Metreveli)

ウルグアイ(パブロ・クエバス、Martin Cuevas)

<グループD>

ロシア(ダニール・メドベージェフ、カレン・ハチャノフ)

イタリア(マッテオ・ベレッティーニ、ファビオ・フォニーニ)

アメリカ(ジョン・イズナー、テイラー・フリッツ)

ノルウェー(キャスパー・ルード、Viktor Durasovic)

シドニー

<グループC>

ベルギー(ダビド・ゴファン、スティーブ・ダルシー)

イギリス(アンディ・マレー、ダニエル・エバンズ)

ブルガリア(グリゴール・ディミトロフ、Dimitar Kuzmanov)

モルドバ(ラドゥ・アルボット、Alexander Cozbinov)

<グループE>

オーストリア(ドミニク・ティーム、デニス・ノバク)

クロアチア(ボルナ・チョリッチ、マリン・チリッチ)

アルゼンチン(ディエゴ・シュワルツマン、ギド・ペラ)

ポーランド(ホベルト・ホルカシュ、カミル・マイクシャク)

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPカップ」グループBの西岡(左)と錦織(右)

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