今シーズン最後の大会となる六大学対抗戦が閉幕した。最終日は明大より2ステージ上の1部リーグに所属する早大と対戦。あと一歩およばず73―80で敗れたが、一時リードを奪うなど熱戦を繰り広げた。◆11・10~17 東京六大学対抗戦▼11・17 …
今シーズン最後の大会となる六大学対抗戦が閉幕した。最終日は明大より2ステージ上の1部リーグに所属する早大と対戦。あと一歩およばず73―80で敗れたが、一時リードを奪うなど熱戦を繰り広げた。
◆11・10~17 東京六大学対抗戦
▼11・17 対早大戦(立大新座キャンパス体育館)
明大73{12-26、32-18、14-18、15-18}80早大○
スターターはG小野尾梨紗主将(文4=昭和学院)、G稲葉窓華(政経3=下妻第一)、F坂本真祐(情コミ4=山村学園)、F成田ちはる(理工4=福島西)C洲崎志織(理工3=正智深谷)。
有終の美を飾った。相手は昨季、23点差で敗北した早大。躍動したのは、今試合で引退となる4年生だった。12―26と序盤で離され迎えた第2クオーター(Q)。坂本が3本の3Pシュートを沈め点差を縮めると、2点差まで詰めた場面では今度は成田が3Pシュートを決め逆転に成功した。「4年間、悔しい思いをしてきた」と出場機会に恵まれず、苦しんだ成田。4年間の努力をワンプレーで体現して見せた。後半は地力で優る早大に押され73―80で敗れたが「最後の試合に悔いはない」(小野尾)。間違いなく今シーズンで最高のゲームだった。
来年こそ、2部上位に昇格だ。小野尾は下級生を「バスケに対する思いは強い」と期待を寄せる。4年生が成し遂げられなかった目標は後輩たちに託された。
[浅野拓磨]
試合後のコメント
小野尾
──現役最後の試合はいかがでしたか。
「早大と接戦ができて、これが後輩たちの心に響いてくれたらうれしいなと思います。気持ちで負けなければ、戦える。悔いはないですね」
──現役最後の試合が終わりましたが、4年間を振り返っていかがでしたか。
「正直つらかった(笑)。高校と比べて自主性が求められていたから、キャプテンになった時はどうなるかと思ったけど、良い経験ができました。これから先、こんな経験や思いはできないと思うし、キャプテンになって良かったです」
──楽しかった思い出、つらかった思い出あると思います。
「去年は不完全燃焼だったから、正直きつかったけど、4年生は楽しかったです。同期2人がいたっていうのが1番ですね。同期で良かった」
──来年以降への期待はありますか。
「バスケに対する思いはみんな強いから、一つになれれば戦えると思います。最上級生から、ちゃんとチーム一つにまとまってくれたらうれしいです」
坂本
――引退となりましたが今のお気持ちを教えてください。
「やり切ったなという感じです」
――今日の試合を振り返りいかがですか。
「気持ち的にも楽しもうという思い出でやりました。それが自分のシュートにもつながったので良かったです。早大とこの点差で試合をできたのは後輩たちにとってもいい収穫になったのかなと思います」
――4年間は長かったですか、短かったですか。
「終わってみればあっという間でした。1年生のときから試合に出させてもらっていて、苦しい場面もありましたが自分にとっても成長できた大学生活でした」
――同期2人にどういう思いがありますか。
「いい時もつらい時も一緒にすごした4年間でした。本当に感謝しかないし、ずっと楽しくバスケができました」
――4年間の収穫を教えてください。
「チームで頼られる存在になって気持ちの面では強くなったと思います。メンタルは鍛えられました」
――支えてくれた関係者の方々にどういう思いがありますか。
「親はずっと試合を見に来てくれて本当に感謝しかありません。応援してくれていた皆さんの応援が力になっていたので感謝しています」
成田
――今の気持ちを教えてください。
「4年間試合に出る機会も少なくてつらい思いもしてきたんですけど、最後の良い形で終われて良かったです」
――今日の試合の感触を教えてください。
「練習では入ったりするんですけど、試合慣れしてなくて本番になると入らなくなる時もあったので今日は最後だからか分からないですけど気持ちよく打てました」
――六大学にはどのような気持ちで臨みましたか。
「小学校1年生からバスケを続けてきて、これが最後になるんだなと思って良い大会にしたかったので、できることはやろうという気持ちでした」
――4年生への気持ちを教えてください。
「2人がいたから耐えてこられた部分もあったし、2人が同期ですごく良かったです」
――下級生への思いを教えてください。
「下級生にも恵まれて良い子たちばっかりなので来年こそ2部昇格に向けて頑張ってほしいなと思います」
――4年間で得たものを教えてください。
「プレーだけじゃないチームへの貢献の仕方がいろいろあると思うので、コミュニケーションだったりとか自分ができることでチームに貢献していくっていうのは4年間で学べたかなと思います」
――この4年間は長かったですか。
「短かったです。あっという間でした」
――最後に明大バスケ部への気持ちを教えてください。
「先輩にも後輩にもすごく恵まれて人がいいチームだったのでこのチームに入れて一緒にバスケできたことがすごく幸せだなと思います」