フリースタイルの学生王者を競う今大会。97キロ級の二ノ宮寛斗主将(営4=岐南工)が学生最後の大会で準優勝を果たした。チームとしても70キロ級で出場した齋藤一樹(文3=鹿屋中央)の3位他、3年生の活躍により3年ぶりに団体8位入賞となった。

◆11・9~10 第45回全日本大学選手権(吹上浜公園体育館)

[フリースタイル] 

▼57キロ級

 加藤――予備戦敗退

▼61キロ級

 松尾――敗者復活戦2回戦敗退

▼65キロ級

 竹沢――予備戦敗退

▼70キロ級

 齋藤――3位

▼74キロ級

金子――敗者復活戦2回戦敗退

▼86キロ級

 佐々木雄――5位

▼97キロ級

 二ノ宮――2位

▼125キロ級

 深谷――予備戦敗退

▼総合

 明大――8位

 あと一歩が届かなかった。危なげなく初日を勝ち進み、決勝は昨年4月のJOC杯以来の顔合わせとなる吉田ケイワン(日大)と対戦。開始16秒、カウンターから4点の先制で好発進を切る。しかし「少し守ってしまった」。第1ピリオド終了間際、場外に出され痛い2点を献上すると、第2ピリオドは完全に相手のペースに。追い上げを見せるも届かず、8―11で敗戦。学生大会のラストを、一番輝くメダルで飾ることはかなわなかった。

 4年間、常にチームの大黒柱として先頭を走った。そして最後の1年間は厳しい主将を貫いた。短い練習時間、コーチ不在の練習。その限られた環境の中で、最大限できることを。時には強く後輩を叱責することもあった。「楽をすれば優しいキャプテンでいられるのにと思うこともあった」。そうして迎えた主将として挑む最後の大会。順位決定戦が行われる2日目に出場した3年生全員が残り、齋藤が表彰台入り。団体でも8位で表彰状を手にした。「少し報われたのかな」と主将が安堵(あんど)すると、後輩も「二ノ宮さんがうまくまとめてくれて成果につながった」(齋藤)と答える。厳しい主将の1年間は、間違っていなかった。

 今大会をもって部は代替わり。新たにチームを率いる3年生へ「仲の良い学年で、今以上に頑張ってほしい」(二ノ宮)とエールを送る。主将の役目を全うした二ノ宮が次に見据えるのは、12月に控える全日本選手権。チームを離れ、ただ自身の高みを目指す。「あと1か月、足りないところを突き詰めていく」。明大レスラーの次なる戦いが始まった。

[福田夏希]

試合後のコメント

小柳義人監督

――二ノ宮主将は準優勝でした。

 「少し弱いところが出たと思うのですが、彼は今年の全日本を勝ちにいくために頑張っているので、その減量もあって調整も不十分かなというところもありました。次の全日本に期待したいです。優勝優勝と本人もプレッシャーがあってきつかったのかなと思います」

――二ノ宮主将が部にもたらしたものは大きいですか。

 「大きいですね。彼がまとめてくれて、練習も引っ張ってくれました。監督がいなくても練習もきちんとやってくれたので、その結果が出ていると思います。そういう意味では指導者側としては任せ切りでも、学生主導でやってくれて良かったのかなと思います」

二ノ宮

――最後の学生大会でした。

 「4年間長いようで短かったですが、最後に団体で明大が8位になれて、満足ではないですけど賞状がもらえて良かったです」

――3年生が活躍した大会でした。

 「元々強い学年でリーグ戦でも活躍してくれています。主将をやっていて、うまくいかなかったことや戸惑いを自分だけで抱えてしまったことがあったのですが、そこをできる限り今後自分もサポートできたらと。仲の良い学年なので今以上に頑張ってほしい。今以上に頑張らないとリーグ戦などで勝つのも難しくなると思います。期待はしています」

齋藤

――3位入賞です。

 「素直にうれしいです。天皇杯につながる試合でもあったので、出場権が取れてうれしいですね」

――二ノ宮主将の準優勝はどう見えていましたか。

 「二ノ宮さんは一生懸命練習していて、優勝してほしかったです。練習ではすごく引っ張ってくれて、怒るときも厳しく怒ってくれます。練習で気付いたところは、すごくアドバイスをしてくれますね。来年からいなくなると考えると、寂しいというかこれからどうなるんだろうという心配があります」