「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/室内ハードコート)の大会初日、男子シングルスのグループ「ビヨン・ボルグ」第1戦で、世界3位のロジャー・フェデラー(…

「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/室内ハードコート)の大会初日、男子シングルスのグループ「ビヨン・ボルグ」第1戦で、世界3位のロジャー・フェデラー(スイス)が世界5位のドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦。フェデラーは5‐7、5‐7で敗れ、黒星スタートとなった。試合時間は1時間40分。

両者の過去の対戦成績はフェデラーの2勝4敗。昨年の「Nitto ATPファイナルズ」ではフェデラーが勝利していたが、2019年はこれでティームに3連敗となった。一方、ティームはハードコート、室内ハードコート、クレーコート、芝コートと、現在ATPツアーで採用されている全てのサーフェスでフェデラーから勝利を挙げたことになる。

第1セット、フェデラーは立ち上がりで0‐40のピンチをいきなり背負い、ブレークを喫する。第4ゲームでワンチャンスを活かしてブレークバックに成功するも、ゲームカウント5‐5で迎えた第11ゲームで今度はティームにワンチャンスで決められてしまい、第1セットを落とす。

第2セットは両者なかなかチャンスを作れず、キープする展開で進む。しかしこのセットでもフェデラーは先に0‐40のピンチとなると、ここも1本で決められてしまう。それでも続くティームのサービング・フォー・ザ・マッチで、フェデラーは30‐40とチャンスを作る。しかしここをしのがれると、3度のデュースの末にティームにキープされ敗れた。

フェデラーはティームの跳ねるセカンドサーブに苦戦。ティームのセカンドサーブでのリターンポイント獲得率は37%に留まった。また初戦ということもあってかフェデラーは動きが悪く、ラリーで先手を取られる場面も目立った。

ATP(男子プロテニス協会)によると、フェデラーは「彼は良いプレーをした」「立ち上がりは良くなかった。それで出遅れたんだ。でもそこから上手くリカバリーした。実際試合時間は長くなったしね。僕にもチャンスはあった」とコメントしている。

フェデラーとティームは、グループ「ビヨン・ボルグ」に属しており、今後ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)との対戦が控えている。ティームに敗れたフェデラーは、ジョコビッチとベレッティーニに勝利しないと決勝トーナメント進出が厳しくなることが予想される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのフェデラー

(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)