さらば、ネオプレン。パタゴニア社は、2016年秋冬シーズンより、天然ラバーを原料とし、石油由来のネオプレンを使用しない世界初のウェットスーツを発売する。これにより、メンズ、ウィメンズ、キッズを含む米国モデルのフルスーツの全コレクション21製…

さらば、ネオプレン。

パタゴニア社は、2016年秋冬シーズンより、天然ラバーを原料とし、石油由来のネオプレンを使用しない世界初のウェットスーツを発売する。これにより、メンズ、ウィメンズ、キッズを含む米国モデルのフルスーツの全コレクション21製品がユーレックス天然ラバー製になる。

 

■ユーレックス天然ラバー

1930年に開発されたネオプレンは、50年代にはウェットスーツに使用され、それ以来ウェットスーツの主要素となってきました。しかし、石油由来のネオプレンは生産するために大量のエネルギーを使用し、その素材は再生不可能という2つの問題が内在していました。
パタゴニアは2008年よりユーレックス社と植物ベースのウェットスーツ用フォームの共同開発の取り組みをはじめ、不純物の99%以上を除去するユーレックス社の精製法により、無刺激性の天然ラバーを実現させました。ウェットスーツの素材を再生可能な天然ラバーに置き換える事により、工場で大量のエネルギーを消費する従来製法に比べ、製造工程において二酸化炭素の排出量が最大80%削減されます。

「パタゴニアを含め、サーファーやウェットスーツ生産者は、製造工程において大量のエネルギーを消費するにも関わらず、再生可能でない石油由来の原材料のネオプレンに何十年も依存してきました。これまでずっと代替品がありませんでしたがパタゴニアはユーレックス社とパートナーを組み、植物ベースの原料に投資し、それを使ったウェットスーツの製造が可能になりました。」
- ハブ・ハバード(パタゴニア ウェットスーツ開発マネージャー)

「サーフィン業界におけるこの挑戦において、ユーレックス社にとってパタゴニア以上のパートナーはいません。両者のコラボレーションは、パフォーマンスやコストを犠牲にすることなく持続可能な製品をいかにお客様に届けるか、その代表例となりました。パタゴニアは模範とすべきビジネスモデルを持っており、それをユーレックス社や他社はこれからも取り入れていきます。」
- ジェフ・マーティン (ユーレックス社の創業者、CEO)

 

■ユーレックス天然ラバー製ウェットスーツ

ネオプレン不使用のユーレックス天然ラバー製ウェットスーツは、これまでのネオプレン製のウェットスーツと同等か、それ以上の機能を発揮します。
FSC(R)認証を受けた天然ラバーに塩素不使用の合成ラバーを加える事により、オゾンと紫外線への耐性が高められ、耐久性と伸縮性におけるパタゴニアの厳しい基準を満たします。
新しくフローティング・フロントジッパーを採用する事でフロントジップモデルのデザインが改良されたほか、これまでのバックジップモデルも引き続き展開しています。フローティング・フロントジッパーには動きを妨げない非対称のフラップがついていて、伸縮性・密閉度を高めます。
新しい独自の反転マイクログリッド・ライナーはこれまでにない速乾性を発揮しながら優れた保温性はそのままに、スーツの軽量化を実現しました。
ユーレックス天然ラバー製ウェットスーツのコレクションは6つの水温レベルに対応しており、サーファーを温かく包みます。また、価格は従来のウェットスーツとほぼ変わらず、メンズ、ウィメンズ、そして今シーズンから初めてキッズ向けのモデルも発売しています。

ユーレックス天然ラバー製ウェットスーツはパタゴニア直営店/通信販売/オンラインショップ/一部の正規取扱店にて販売を開始。
パタゴニア直営店では以下の11店舗で展開。
・パタゴニア 札幌北
・パタゴニア 仙台
・パタゴニア サーフ千葉/アウトレット
・パタゴニア サーフ東京/アウトレット
・パタゴニア 鎌倉
・パタゴニア 名古屋
・パタゴニア 京都
・パタゴニア 大阪
・パタゴニア サーフ大阪/アウトレット
・パタゴニア 神戸
・パタゴニア 福岡