リーグ戦も残り3試合と終盤を迎える中、1部残留を確実にしたい早大は4連敗と苦しい試合が続いている。自動降格を避けるためには1試合も落とす事が出来ない崖っぷちの早大は前回対戦、試合終盤まで大接戦を演じた日体大を迎えた。試合は序盤から日体大の…

 リーグ戦も残り3試合と終盤を迎える中、1部残留を確実にしたい早大は4連敗と苦しい試合が続いている。自動降格を避けるためには1試合も落とす事が出来ない崖っぷちの早大は前回対戦、試合終盤まで大接戦を演じた日体大を迎えた。試合は序盤から日体大の高さとフィジカルの強さ、そして正確なスリーポイントによって点差を広げられる。さらにはF津田誠人(スポ2=京都・洛南)が第1Q(クウォーター)途中で負傷し、戦力を大きく失う。その後残ったメンバーでなんとか反撃した早大だったが第1Qに作られたリードは大きく、連敗を5に伸ばしてしまった。

  試合開始直後、日体大のスリーポイントが決まると、すぐさまF宮本一樹(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が得点、続いて日体大がまたもスリーポイントを沈める、対して早大は津田、G土屋大輝(スポ1=福岡大大濠)の連続得点で追いつく拮抗した展開となる。しかしその直後、早大に最悪のアクシデントが発生。津田がドライブの際に足を負傷し、そのまま退場、大きく戦力を失う。さらにその後宮本が3つ目のファールを取られベンチに下がる。津田、そして宮本の得点源を失った早大のオフェンスは急激に停滞。その一方、日体大は手薄になった早大のインサイドを狙い、攻撃を展開。第1Qだけで24点の猛攻を見せた。第2Q、なんとか残るメンバーで勝利を掴みたい早大は、粘り強いディフェンスで日体大の攻撃を止める。攻撃でも逆転の糸口を掴みたい早大だったが、津田、宮本の大きな得点を欠き、なかなか思うような攻撃が展開できない。そんな中復調の兆しを見せはじめていたG柳川(スポ3=京都・洛南)が躍動する。第2Qだけで3本のスリーポイントを決め早大のオフェンスを牽引する。柳川が活躍を見せたものの、チームとしての攻撃がかみ合わず、リードを縮める事が出来ないまま、28―40で前半を終える。


スリーポイントを沈める柳川

  なんとか点差を縮めたい早大は、宮本をコートに戻し、インサイドを固める。第3Qでも輝きを放っていたのが柳川だった。ドライブ、スリーポイント、さらにはアイソレーションから自らフィニッシュまで持ち込むなど勝負強さを見せる。柳川に加えてC小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)もスリーポイントを2本沈め、この第3Q、18得点を獲得。しかし、対する日体大もしぶとく要所でスリーポイントを沈め、主導権を渡さない。結局点差は縮まらず、12点ビハインドで最終第4Qを迎える。第4Qに入ると徐々に流れが早大に傾く。小室がスリーポイントを決めると、土屋、宮本と得点し、リードを縮めていく。桑田裕平主将がレイアップと、フリースロー2本をきっちり決めると、その差はわずか4点に。しかしその後、勝負所でのシュートがなんどもリングに嫌われ、点差が縮まらないまま、試合終了のブザーが鳴った。


フローターを打つ桑田裕平主将

 第4Qに4点差まで詰め寄るも、追いつくことが出来なかった早大。崖っぷちの早大にとっては重い重い5連敗となった。さらには主力の津田の怪我という、最悪のアクシデントが発生。リーグ戦もわずか2試合と最終局面を迎える中、主力の損失は大きな痛手だ。さらには残りの2戦は奇しくも、同じく1部残留に崖っぷちの明大、そして神奈川大。この2戦に負けると本当に後がない早大にとってこの2戦にかかるプレッシャーは大きい。背水の陣で臨む早大の底力に期待だ。

(記事、写真 工藤竜輔)

関東大学リーグ戦
  1Q2Q3Q4Q合計
早大1414181763
日体大 2416181573
C#7 宮本一樹(スポ2=神奈川・桐光学園)
F#8 津田誠人(スポ2=京都・洛南)
G#12 土屋大輝(スポ1=福岡大大濠)
F#39 桑田裕平主将(商4=京都・洛南)
C#41 小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)
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