明大からは男女合わせて18人が初の公式戦に臨んだ。池田栞捺(農1=下関西)は未経験者女子の部で唯一600点台を記録し優勝。西川朋希(政経1=光陵)も池田に5点差まで迫る活躍を見せた。新人アーチャーの今後に大きく期待がかかる試合となった。◆…

 明大からは男女合わせて18人が初の公式戦に臨んだ。池田栞捺(農1=下関西)は未経験者女子の部で唯一600点台を記録し優勝。西川朋希(政経1=光陵)も池田に5点差まで迫る活躍を見せた。新人アーチャーの今後に大きく期待がかかる試合となった。

◆11・1~2 関東学生新人個人選手権(富岡総合公園アーチェリー場)

▼経験者男子の部

 佐藤――528点・42位

▼未経験者男子の部

 山本――562点・13位

 小坂――531点・21位

 東――450点・48位

 石渡――372点・60位

 花輪――226点・65位

▼未経験者女子の部

 池田――601点・1位

 西川――596点・2位

 増田――565点・5位

 原田――562点・6位

 松下――529点・15位

 武井――523点・20位

 島田――520点・21位

 檜垣――503点・29位

 清水――496点・33位

 照沼――464点・42位

 高橋――362点・50位

 倉持――138点・52位

 アーチェリー部に入部したきっかけは「何か新しいことに挑戦したくて」(池田)。これまでやっていた陸上とは無縁の世界で、池田が鮮烈なデビューを果たした。前半の50メートルでは4本を10点に射抜き、迎えた後半の30メートル。「いつも通りにやれば当たる」(池田)。安定したフォームで高得点を量産し、14本を的の中心に。そのまま他を寄せ付けず、優勝を果たした。「ここで満足せず、まだまだ上を目指して」。強い決意にエースの頭角をうかがわせた。

 ライバルは一番近くにいた。1日目に池田が高得点を出したことを知り「自分も600点台を出したい」と臨んだ西川。50メートルでは自己新記録の278点をたたき出し笑顔も見える。しかし後半、全てのエンドで50点台を記録するも池田にはわずか5点及ばず、2位で新人戦を終えた。「いつかは栞捺(池田)を追い越せるように」。チームメイトであり、良きライバル。その存在が西川を刺激した。

 新時代を築く。好成績をたたき出した女子陣のほか、男子最高成績の山本玲(営2=明大中野)、唯一の競技経験者・佐藤宏紀(文1=浅野)ら精鋭がひしめくアーチェリー部。今後のさらなる飛躍に期待が高まる。

[村川拓次]

試合後のコメント

山本

――新人戦に向けどのように調整してきましたか。

 「長期の計画を持ってやってきました。矢速を上げるために弓の重さを上げたのですが、試合で急に負荷がかからないように1か月前から慣らしてきました」

池田

――新人戦に向けて練習したことはありますか。

 「試合で当たらないときにどう修正すれば当たるのかを考えていました。練習の成果が出ました」

――これからの目標を教えてください。

 「ここで満足せず、まだまだ上を目指します。先輩や同期の意見や、自分の感覚を吸収して来年のリーグ戦に向けて頑張ります」

西川

――点数はどうでしたか。

 「50メートルとトータルで自己ベストが出ました。でも前日に栞捺(池田)が601点を出して、自分も600点台を出したかったので悔しいです」

原田莉帆(政経1=豊島岡女子学園)

――これまでのスポーツ経験を教えてください。

 「ダンスをやっていました。ただダンス以外のことができないのが心残りでアーチェリー部に入りました。幅広く多くのことができるので入って良かったです」

増田遥(法1=白百合学園)

――次に向けての課題を教えてください。

 「リリースをもっと満足するようにしたいです。30メートルは良かったのでこのまま落とさないようにして、50メートルを上げていきたいです」