「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/10月28日~11月3日/室内ハードコート)男子シングルス準々決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)がジョーウィルフリード・ツォンガ(フラ…

「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/10月28日~11月3日/室内ハードコート)男子シングルス準々決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)がジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を相手に、機転を利かせた股抜きショットを披露した。

股抜きショットを披露したのは第2セット第4ゲームの、ツォンガのサービスゲームでのこと。

ツォンガは3球目でネットに出て、軽いタッチでネット際に落とす。ナダルはこれに追いつき、ツォンガから遠い位置に返す。ツォンガは懸命に走って返すも、ナダルもこれを読んでおり、ボレーの準備のため走り出していた。しかし、ツォンガの返球はネット付近にポトリと落ちるものだったため、ナダルはボレーができず、ネット前でそのまま走りながらの股抜きショットを選択。

ツォンガはこれを返せず、ナダルのポイントに。この機転を利かせたナダルのプレーに、会場は大興奮。ツォンガも拍手を送った。

このプレーはTennis TVの公式Twitterでも動画で投稿されており、ユーザーからは「ネットでの股抜きショットなんて見たことがない」、「信じられない」といったコメントが寄せられている。また、今大会ではペールが2球連続での股抜きショットを披露しており、「今週のベスト股抜きショットはペールかナダルだ」といったコメントも挙がった。

ナダルはリードを守ったまま7-6(4)、6-1で勝利し、6年ぶりに「ATP1000 パリ」で準決勝へ進出した。

しかし、現地2日に行われる予定だった準決勝の直前に、ナダルは腹筋の怪我のため棄権。ATP(男子プロテニス協会)によると、ナダルはウォームアップで最後のサーブを打った際に、腹部に異常を感じたという。

ナダルは今後ロンドンで行われるツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」への出場を予定しているが、出場可否は現時点では不明。

それでも「ロンドンへの準備ができることを願っている」「それが今の大きな目標なんだ」と出場したい旨をコメントしている。

ナダルは15年連続でツアー最終戦への出場権を得ているが、ツアー終盤は怪我に悩まされることが多く、8回しか出場できていない。2018年も怪我のため欠場していた。ナダルはツアー最終戦で優勝したことがないだけに、11月10日の開幕までに回復することが望まれる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 パリ」でのナダル

(Photo by Ibrahim Ezzat/NurPhoto via Getty Images)