2019年「Next Gen ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月5日~9日/室内ハードコート)の舞台は整った。初出場となるミオミル・キツマノビッチ(セルビア)、ユーゴ・アンベール(フランス)、ミカエル・イーメル(スウェーデン)の3名が出場権を得た8名の中に入ったほか、18歳のヤニク・シンネル(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦枠)を獲得し、全8名の出場選手が決定した。

彼らはすでに出場権を得ていた4名、アレックス・デミノー(オーストラリア)、デニス・シャポバロフ(カナダ)、フランシス・ティアフォー(アメリカ)、キャスパー・ルード(ノルウェー)と、この21歳以下選手のみのシーズン最終戦を戦うことになる。

一方で、前回覇者のステファノス・チチパス(ギリシャ)は、「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/室内ハードコート)に出場するため不参加。フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は、左足首の怪我により欠場となった。普段のATP大会とは様々な点で異なる「Next Gen ATPファイナルズ」は、これが3回目の開催となる。

20歳のデミノーは大躍進を遂げた昨年、ランキングを177も上昇させて「Next Gen ATPファイナルズ」に出場し、決勝まで勝ち残った。今年はさらに好成績を残しており、1月に行われた「ATP250 シドニー」、7月の「ATP250 アトランタ」、そして9月の「ATP250 珠海」の3大会で優勝している。

シャポバロフは、初開催の2017年大会以来、2回目の出場。今シーズンは、「ATP1000 マイアミ」を含む3大会でベスト4に勝ち進んでおり、先日の「ATP250 ストックホルム」ではフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を破って優勝し、ATPツアー初タイトルを獲得したばかりだ。

ティアフォーは初のベスト4入りを叶え、最下位でのグループステージ敗退となった昨年の雪辱を果たしたいところだ。今年1月の「全豪オープン」ではグランドスラム初のベスト8となり、3月の「ATP1000 マイアミ」ではマスターズ初のベスト8を経験した。

ルードは、ノルウェー選手として初めての同大会出場者となる。自身の父であり、元世界ランキング39位のクリスチャン・ルードをコーチに持つ20歳のルードは、4月に「ATP250 ヒューストン」で準優勝。2月の「ATP250 サンパウロ」と8月の「ATP250 キッツビューエル」では、それぞれベスト4まで進んだ。

20歳のキツマノビッチは、ランキングを今季初めの131位から76上げて55位としている。6月の「ATP250 アンタルヤ」ではATPツアーで初めて決勝まで進んだ。8月の「ATP1000 シンシナティ」では、2018年「Nitto ATPファイナルズ」優勝者であるアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を倒し、初めてトップ10選手に勝利した。

2018年の「Next Gen ATPファイナルズ」の出場権にはあと1歩で届かなかったアンベールだが、今年は満を持しての出場となった。左利きのアンベールは、今季の「ウィンブルドン」で4回戦まで進出。「ATP250 マルセイユ」、「ATP250 ニューポート」、「ATP250 アントワープ」の3大会ではそれぞれ準決勝まで進んだ。

イーメルは、先日チャレンジャー大会で立て続けに優勝し、同大会出場にこぎつけた。今季の「全仏オープン」では2回戦に進出したイーメル。4つのチャレンジャー大会で優勝しており、キャリアハイの73位を記録している。

18歳になったばかりのシンネルは、「ATP250 アントワープ」で世界ランキング13位のガエル・モンフィス(フランス)らを破りベスト4入り。ランキングも93位まで浮上し、オジェ アリアシムを抜いて最年少のトップ100選手となった。今回はワイルドカードでの出場となったシンネルだが、出場権の自力獲得まであと一歩のところだった。

3回目の開催となる今大会も、4ゲーム先取の5セットマッチで、3ゲームオールになった場合はタイブレークとなるといった、特別ルールを継続。他にも、ホークアイと呼ばれる審判補助システムによるラインジャッジ、25秒のショットクロック、試合中のヘッドセットを使用したオンコート・コーチングなどが採用されている。

今大会での革新的な試みは、ATP&ATPメディアが、最も革新的な団体として称えられたYahooスポーツ・テクノロジー・アワード2018においても認められ、Leadersスポーツ・アワードでは、最も革新的な試みとして、ベスト・イノベーション賞を受賞している。

※写真は左からキツマノビッチ、アンベール、イーメル、シンネル(©Getty Images)

翻訳ニュース/ATPTour.com