ここまでわずか4勝と苦しみ、自動降格、入れ替え戦が見えて来た早大。迎える相手は首位大東大。しかし、ここで早大は次戦の日大のための主力の温存という大胆な作戦に出る。ここで、首位の大東大とフルメンバーで戦い、消耗するよりも、次戦の日大のため…

  ここまでわずか4勝と苦しみ、自動降格、入れ替え戦が見えて来た早大。迎える相手は首位大東大。しかし、ここで早大は次戦の日大のための主力の温存という大胆な作戦に出る。ここで、首位の大東大とフルメンバーで戦い、消耗するよりも、次戦の日大のために主力を温存し、なんとか勝利を掴み、8位以内を狙う。試合は、序盤から選手の交代をコンスタントに行い全員で戦い抜いた。だが、やはり主力を欠く早大は、首位の大東大を前に試合を思い通りに運ぶことが出来ず敗戦。しかし、普段は試合に出ていない1年生のCホセイン剛(教1=東京・早実)やF宮川丈クレイトン(商1=愛知・県立千種)などが出場し、何度もシュートを打つなど積極的に戦う姿勢を見せた。

 早大は序盤から積極的にスリーポイントを狙う。F高阪俊輔(社4=東京・早実)G柳川幹也(スポ3=京都・洛南)、宮川らがスリーポイントを沈め、得点を重ねていく。しかし、高さで勝る大東大にインサイドを攻められ、ファールを連発、フリースローなどで得点を重ねられてしまう。また、ターンオーバーから得点を許すなど相手のディフェンスによってリズムを崩し徐々に流れが相手側に移っていく。なんとか流れを取り戻したい早大だったが、シュートを決めきれず31―39の9点ビハインドで試合を折り返した。


スリーポイントを積極的に狙った柳川

  後半も選手の交代をコンスタントに行った。その中で普段は出場機会の少ない選手が積極的に攻撃を展開する。1年生のホセイン剛がパスを受け、ゴール下からシュートを決めるとベンチが大いに湧いた。さらには「思い切ってやろうと言う意識でした」と試合後に語ったG香川泰斗(人4=大分舞鶴)が果敢にゴールにアタックする。ドライブでインサイドに切れ込みレイアップを決めるなど11得点の活躍を見せた。全員が奮起し第4P(ピリオド)に21得点をするなど積極的な攻撃を展開した早大だったが、大東大の正確なシュート、ターンオーバーを誘う粘り強いディフェンスの前に点差をつけられ78―64の14点差で黒星を喫した。


ドライブで切り込む香川

 明日以降戦っていくために主力を温存した早大。「そこはもう気持ちで戦っていくしかないと思います。1つでも落としてしまえば自動降格というのが見えてしまっているので」と柳川が語るように早大バスケ部の危機感は強い。自動降格、入れ替え戦を回避するためには残りの試合を落とすことはできない。今日の大東大戦で休めた主力が残りの試合で爆発することを期待したい。

(記事、写真 工藤竜輔)

関東大学リーグ戦
  1Q2Q3Q4Q合計
早大1516122164
大東大1524211878
G#1 神田誠仁(社1=静岡・浜松開誠館)
G#12 土屋大輝(スポ1=福岡大大濠)
G#14 柳川幹也(スポ3=京都・洛南)
F#17 髙阪俊輔(社4=東京・早実)
C#41 小室悠太郎(社3=石川・北陸学院)
コメント

香川泰斗(人4=大分舞鶴)

――今日の試合にはどのように望まれましたか

残りリーグ戦6試合ということもあって、どうしても割り切って試合をしなければいけない部分も出てて来て、普段は出場機会が少ない選手も出して全員で頑張ろうというプランだったんですけど、普段出てない選手が出るので思い切ってやろうということを意識してやろうという意気込みで戦ってしました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

最初はビビってしまって思い切ってプレーすることができなかったんですけど、一貫してディフェンスの部分ではチームで頑張ろうといっていたディフェンスリバウンドなどに対しては絶対に徹底しようと言っていた部分では自分自身徹底できていたと思うので良かったかなと思います。

――4年生として最後のリーグ戦どのように臨まれてていますか?

大会全体として、最終的な目標としてはインカレで優勝するということなのでそこに向けて、シードを取らなければいけないと感じ、去年よりもいい順位が取れるようにとやって来たんですけど、試合をやっていく中でどうしても落とせないゲームというのがあって、入れ替え戦、自動降格にならないためにも、そのためには4年生の気持ちでチームを引っ張っていくしかないと思っているので、長丁場ではありますけど、1回1回の練習をしっかりやって行こうという気持ちで臨んでいます。

――明日以降に向けてのポイントを教えてください

背が小さいチームですし、能力としても他チームより高いところはないのでディフェンスリバウンドであったりとか、ディフェンスからのトランジッションであったり、そこに関しては気持ちを入れてやっていくことが1番のポイントかなと思います。また、チームが下を向かないように鼓舞することも同じように重要かなと思います。

G柳川幹也(スポ3=京都・洛南)

――どのような気持ちで試合に臨みましたか

チームのプランとしては、主力選手をあしたに向けて休ませながら、みんなでチーム全員でローテーションしながらやっていこうプランで臨んだんですけど、そこで情けないゲームをしてしまうと相手チームにも失礼になってしまうので、やれるメンバーでしっかり全力を尽くして戦おうという話をして試合に臨みました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

前半にスリーポイントが2本入って、試合を通して4本決めてたんですけど、やはりまだまだ決めなければいけないシュートが多いですし、流れが来た時に僕自身がターンオーバーで流れを手放してしまった部分も反省点ですし、シュートが入らなかったということよりも修正しなければいけない部分だと思いました。

―ー明日以降戦っていく上でのポイントはありますか

そこはもう気持ちで戦っていくしかないと思います。1つでも落としてしまえば自動降格というのが見えてしまっているので、いかにそこに行かないかという気持ちを前面に出して、他力本願にはなってしまうんですけど、後5試合僕たちが連勝して、ほかのチームが連敗をすれば、まだ8位という可能性も残っているので、しっかり僕たち5連勝目指して1試合1試合全力で戦って行かなければいけないと思っています。

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