国内最高峰の舞台、三菱全日本選手権の本戦が26日に幕を開けた。この日、早大からは男子シングルス1回戦に田中優之介副将(スポ3=埼玉・秀明英光)、白石光(スポ1=千葉・秀明八千代)、男子ダブルスに木元風哉主将(スポ3=埼玉・早大本庄)・田中…

 国内最高峰の舞台、三菱全日本選手権の本戦が26日に幕を開けた。この日、早大からは男子シングルス1回戦に田中優之介副将(スポ3=埼玉・秀明英光)、白石光(スポ1=千葉・秀明八千代)、男子ダブルスに木元風哉主将(スポ3=埼玉・早大本庄)・田中組が出場。また女子シングルスには予選を勝ち上がった清水映里主将(スポ3=埼玉・山村学園)が1回戦へと臨んだ。

 白石は全日本学生選手権(インカレ)王者の今村昌倫(慶大)と対戦。春の早慶対抗試合で苦杯をなめさせられた相手と再び顔を合わせることとなった。早慶戦での雪辱を果たしたい白石であったが、ファーストセットは今村のペース。力のあるサーブに加え、正確なショットに苦戦し、競ったゲームを取りきれず、このセットを1ー6で献上した。セカンドセットに入ると白石も持ち前のフットワークや緩い球を有効に使い今村に食らい付いていく。一進一退の展開となったが、カウント5−5から2ゲームを奪われ万事休す。早慶戦のリベンジはかなわず、慶大エースの前に屈した。


慶大のエース今村の前に屈した白石

 田中は1回戦で川上倫平(あきやま病院)と対戦した。序盤は拮抗した展開となったが、セットカウント4ー3からブレークに成功するとそのままゲームを立て続けに奪いファーストセットを先取。セカンドセットに入るとさらに調子を上げた。第2ゲームでブレークし主導権をにぎると、フォアハンドの鋭さや球際の強さも光り、その後も要所を取りきり6−1と圧倒。ストレート勝ちで2回戦進出を決めた。


田中はストレート勝ちで1回戦を突破した

 関東大学リーグではシングルス1勝4敗と不振にあえいだ清水。だが、この日の1回戦では復活を印象付けるパフォーマンスを見せた。インカレファイナリストの小池颯紀(園田女子大)との対戦となったが、序盤から清水がペースをにぎる。力強いストロークにスライスやネットプレーも織り交ぜ、2ブレークアップでこのセットを6−3で奪った。セカンドセットに入っても清水は優勢を保った。ストロークのキレ、精度ともに増していき、幾度となくウィナーを決めていく。サービスゲームでは抜群の安定感を見せ、ゲームを通じて一度もブレークを許さなかった。清水はこのセット、カウント1−1から怒涛の5ゲーム連取を決めストレート勝ちで1回戦を突破した。


復活を印象付けるパフォーマンスを見せた清水

 木元・田中組は守谷総一郎・川橋勇太組と対戦。春関で敗れた川橋を擁していることもあり是が非でもリベンジを果たしたいところだったが、第1ゲームにいきなりブレークを許すと、相手の強烈なサーブからのネットプレーに苦戦。主導権を奪えないままファーストセットを落とした。セカンドセットに入ると木元、田中ともにサーブが冴え、サービスゲームでは隙を与えなかったが、ブレークを奪うことはかなわず。互いに全てのゲームをキープして迎えたタイブレークでは5−1とリードしてコートチェンジを迎えたもののここから逆転を許し、ストレート負けとなった。


主導権を奪えずに終わった木元・田中組

(記事、写真 林大貴)

結果

▽本戦1回戦
男子シングルス
●白石光 [1-6、5-7] 今村昌倫(慶大)
◯田中優之介 [6-3、6-1] 川上倫平(あきやま病院)


女子シングルス
◯清水映里 [6-3、6-1] 小池颯紀(園田女子大)


男子ダブルス
●木元風哉・田中優之介 [3-6、6(8)-7] 守谷総一郎(Team REC)・川橋勇太(あきやま病院)

コメント

田中優之介副将(スポ3=埼玉・秀明英光)

――今大会の位置付けや目標としては

特にないです。一戦一戦自分のテニスをしたいなと思ってます。

――シングルスに関して。序盤は少し苦しみましたが、ファーストセット後半から調子を上げていった印象を受けました。ファーストセットを振り返っていかがですか

相手が強いことはわかってたので、苦しんだと言うより自分がよくついて行ったという感じですね。そこで相手が焦ってきたところを自分がなんとか踏ん張ってブレークしたのが大きかったです。

――セカンドセットは6-1と圧倒しました。プレーの出来としてはいかがでしたか

サーブが良かったので流れに乗ることが出来ました。リターンゲームでプレッシャーを与えれたので良かったと思います。

――ダブルスの方は春関で敗れていた川橋さんを擁するペアでしたがどういった意識で臨みましたか

まずは自分たちのプレーをするのを心掛けました。

――試合を振り返っていかがですか

相手の方が勝負所をわかっていたような気がします。

――敗因を挙げるとすれば

ファーストセットからセカンドセットのようなプレーができていなかったからだと思います。

――次戦のシングルスはOBの片山さんですが、そこへ向けての意気込みのほどはいかがですか

相手が強いことはもうわかっているので、勝っても負けても自分のプレーをしたいなって思ってます。