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スティーブ・カーは3月の復帰を望む意見を牽制

ウォリアーズの指揮官、スティーブ・カーは、左膝前十字靭帯を断裂する大ケガでリハビリ中のクレイ・トンプソンについて、今シーズンはプレーさせるつもりがないと明言した。

「基本的に復帰まで1年かかるケガだ。リハビリが順調に行けばドクターが出場にOKを出すかもしれないが、休むべきだろう」とカーは言う。

先日、ステフィン・カリーは「クレイはプレーオフには間に合う」と復帰に期待を寄せていた。またクレイの父、マイカル・トンプソンは『95.7 The Game』に出演した際、「クレイは最高のスタッフの下、3月のどこかでの復帰を目指している」とコメントしていた。その目論見通りに行けば、レギュラーシーズン終盤の10試合から15試合をプレーして試合勘を取り戻した上でプレーオフに進めたはず。しかし、指揮官はこれが現実的ではないと判断した。

シーズン中に30歳を迎えるトンプソンには、まだまだ先のキャリアがある。彼はNBAファイナル第6戦の試合中にケガをして、膝の靭帯を切っているにもかかわらずコートに戻ってフリースローを打っている。コートに立てば無理をしてしまうに違いない。

もっとも、ウォリアーズにとって痛手なことも確か。カリーがそうであるように、他の選手もクレイの復帰をモチベーションにしていた面が少なからずあるはずだ。開幕を前に大きな試練に見舞われたウォリアーズだが、ここからどんなチームを作って巻き返すのだろうか。