10月21日 対早大 明治神宮球場

 タテジマ軍団はやっぱり強い!2回、7番・中嶋(コ3=佼成学園)の適時内野安打で先制。投げてはエース・田中誠(コ4=大阪桐蔭)が完投完封。投打がかみ合った完全勝利で、昨春以来3季ぶりに早大から勝ち点を奪取した。

試合終了のあいさつ後、ベンチに戻る田中誠。 チーム2つ目の勝ち点に、普段よりも一段と喜びをあらわにした

 最後の打者を投ゴロに仕留めた瞬間、背番号18は両手を叩いて大きく天に突き上げた。ナインを背負う左腕は、中1日とは思えぬ快投で相手打線をたったの散発3安打に封じ込めた。序盤は4回で約70球を消費するなど若干苦しめられるものの、その後はギアを上げ毎イニング10球前後で処理。三塁を一度も踏ませないパーフェクトピッチングに「本当に大したものですよね。疲労や張りも当然ある中で初戦よりもさらに良い投球をしているのですから」と、指揮官も舌を巻いた。それでも当人は第一声に「もつれ込んだ中でも勝ち点を取ることが出来て本当によかったです」といつも通りのチームファースト。これこそがエースがエースたるゆえんなのだと、こちらも舌を巻きたくなる。

2回2死三塁の場面で先制適時内野安打を放つ中嶋。 次の第2打席では左安打で出塁し、3点目の本塁も踏んだ

 執念のスライディングが勝ち点1の足掛かりになった。2回2死三塁、打席に立った7番・中嶋は「先制点を取る」と息巻いた。カウント0-1での2球目、内角高めの139㌔直球をたたき、バットを折りながらも一塁にすべり込んだ。「本当にいいところに飛んでくれました。ああいう形(=内野安打)だったのですが、安打になってくれてよかったです」と試合後のインタビューではほっと一息。さらにこの日の出塁率10割について聞かれると「あまりこだわっていないです。たまたま四死球が絡んだ部分もあったので」と謙虚な笑顔ものぞかせた。現在、東大1回戦で自身初アーチを放った金川(社2=立教新座)とのスタメン争いに身を投じているが、「中嶋も状態が良いので。相手投手で考えていた部分もありますが、状態が良い方を使えれば」(溝口監督。90年度卒=湘南)。規定打席未到達とはいえ打率.364の右の強打者がスタメンに定着する日が待ち遠しい。

 この勝利で勝ち点を2としたが、単独4位と依然順位に変動はない。それでも次戦の明大戦で勝ち点を獲得できれば、Aクラスへの道はぐっと近くなる。加えて次戦は泣いても笑っても四年生のラストカード。「この勢いのままチームとしての完成度を高めていって。最後に悔いを残さないよう、チームの勝利に貢献できるプレーをしたいと思います」(主将・藤野。営4=川越東)。最終戦に流す涙は、うれし涙しかない。

(10月21日・桒原由佳)

コメント

#30溝口監督

「開幕4連敗で、残り3カードを勝ち点3で終わることがスローガンの打破につながるという思いで東大戦を勝ち、苦しい戦いでしたけども早大戦も勝ち点を取れたのが本当に良かったなと思います。(次戦の明大戦に関して)もうこのチームでやるのも1週間ないくらいなので、選手たちには本当に悔いがないようにやって欲しいです。ベストを尽くしてベストな結果を出すということではなく、ベストを尽くして良い表情でやってほしいと思います。」


完投完封勝利を挙げた田中誠を好リードした#10 藤野

「(田中誠投手に関して)本当に調子良く、針の穴を通すようなコントロールで投げたいとこに投げてくれました。打ち取りたいようなバッテリー間の狙い通りの配球ができました。そういう意味で、今日は100点の投球ができたのではないかなと思います。(自身のラストカードについて)最後で悔いを残さないように自分のベストプレーをするとともに、チームの勝利に貢献できるプレーをしたいと思います。」

今季初完封勝利を挙げた#18 田中誠

 「1試合目を完投して3試合目も完投できたことが良かったですし、3戦目までもつれ込んだ中で勝ち点を取れたということは大きかったと思います。(次戦の対戦相手・明大のエースの森下投手(4年=大分商)は)ドラフト1位で指名された投手なので胸を借りる気持ちで思い切りやらせてもらいたいと思います。」


先制の適時内野安打を放った#7中嶋

「個人の成績がというよりも、勝ち点を取ることができてうれしいですしほっとしています。今日は誠也さんも良い投球をしていて、かつ打者も10安打なので今シーズンで一番良かったゲームだったと思います。(来週登板予定の森下投手は)ドラフト(1位で)かかっている投手で、良い投手なので甘い球はなかなか来ないと思うので。そこを1球で仕留められるように今週1週間頑張っていきたいです。」

 

現在打率.464でリーグトップの#23 山田(コ1=大阪桐蔭)

「昨日ああいう悔しい負け方(延長12回での決勝打)をしてしまって、今日必ず勝たなければいけないことは分かっていました。なのでチームが良い雰囲気で今日勝つことができて良かったです。(現在、首位打者について)プレッシャーがないと言ったら嘘になりますね。取りたいタイトルの一つなので、来週は森下投手ですけれど、打ってタイトルを取れたらいいと思います。」