最終回は、MF大野誠弥主将(政経4=東京・早大学院)、DF齋藤湧大副将(スポ4=栃木・今市)、GK山本健悟(社4=滋賀・伊吹)の4年生トリオに話をうかがう。今年度、チームの中心となりメンバーを引っ張ってきた三人。早大ホッケー部の魅力や四年間の思い出、そして最後の出場となる全日本学生選手権(インカレ)への意気込みを語った。

※この取材は9月24日に行われたものです。

「泥臭くいきたい」(齊藤)


今季を振り返る齊藤

――まず、関東学生春季リーグを振り返っていかがでしたか

山本 どうですか!

大野 自分たち的には今までの四年間で一番良い順位を出すことができたので、結果としては満足したけど、もうちょい上を目指せるかな、と思ったかな。

山本 チームとしては良いんですけど、決定力がちょっとまだ今季も前季も足りてないなって印象が俺はあって。ディフェンスラインは2年くらいからずっとほぼ変わってないから、頑張ろうって感じですね。

齊藤 もうちょっと得点が欲しいね。

大野 だからこそ、それを踏まえて秋リーグはもっと頑張って結果を残さないともったいないなと思って、必死こいて頑張ってるところです。

――最上級生になって心境の変化はありましたか

大野 自分は主将を任されることになって、自分のプレーだけじゃなくて、常に練習の進行だとか色んなことを考えながらやらなきゃいけなくて、ホッケーだけに集中というより、チームをまとめていくのが難しいなと感じてます。

齊藤 確かに、3年生の時もある程度責任感っていうのはあったと思うんですけど、4年生になったらそれがまた一段階上がって、もっとチームのために何かやらなきゃいけないのかなとか、1年生2年生の時には感じなかった責任感というのを感じられる半季だったかなと思います。それを今も感じていて、あと2ヶ月も続けていってそれが結果に繋がれば何よりだなと思います。

山本 そうですか…。僕は正直1、2、3年の手前くらいまで責任感とか何も考えずに止めることだけを考えてたんですけど、3年生の終わりくらいから上が全員抜けてちょっと最上級生っていう頭に変わったんですけど、まあそんな変わったかって言われるとそうでもなくて(笑)純真で子どもっぽく生きていこうかなあと…。

齊藤 競技と向き合って、自分のことを極めるみたいなところでやってるわけでしょ。

大野 一人くらいいるの大事だと思う、みんながかちっとしすぎてもしょうがないから。

山本 楽しく僕は頑張ってます(笑)

――春季リーグの中で印象に残っている試合はありますか

山本 個人的なやつでいいですか?個人的なやつでいいなら駿台(駿河台大学)戦の話になるんですけど、駿台にもっと大差で勝てると思ってたんですが、思ったより点が入らなくて、緊迫した状況の中でフリックを良い感じにセーブできたのが、ほんま個人のことなんですけど、土壇場でああいうことができるのは早稲田で培ってきた力かなって。早めから試合出させてもらって、ここで出て。

齊藤 あそこで出た?

山本 出た出た、もうあれ集大成、俺、終わり。

大野 秋も頑張って(笑)

齊藤 大野は?

大野 俺は個人とチーム一つずつあるんですけど、個人としては東大戦の先制点決めたのが、自分ではないようなかたちでシュートをきれいに決められたので、自分でも「おっしゃー!」って思ったのがすごく印象的でした。チームとしては法政大に順位決定戦で勝って3位決めたっていうのが、去年は(上位リーグに)上がれたんですけどそこで二敗して4位っていう結果が続いてたんで、しっかり自分たちの力でもぎ取った成果だったのかなって思って印象的でした。

齊藤 僕も法政戦で、なんか3位になってもっとめっちゃうれしいのかなって思ったんですよ、でもなった瞬間別に、「あれ、なっちゃったの?」みたいな(笑)これが3位なのかみたいな。ようやくじわじわじわじわ来て「うおー!」みたいな。

大野 あれで王座決まったからすごくうれしかったけど(笑)

山本 全力でダッシュしに行ったけどね。確かにチーム的に言えばあれが一番良かったと思う。でも上位に行くのに駿台に勝たなあかんかったやん。それであれ負けたらあかんなってところでできたから俺はあれを選んでしまった。ちょっと法政って言うべきだったかもしれない。すみません、法政です!法政戦が一番良かったっす!(笑)

――全日本大学王座決定戦(王座)はいかがでしたか

大野 去年(一回戦で朝日大に)勝ってただけに、ちょっと自分たちの中でもまあ勝てるんじゃないかみたいな気持ちが多少あったのかもしれなくて。

齊藤 ちょっと浮ついてたよね。

大野 そう、もちろん相手は強くて。

齊藤 途中までは本当に良かったんだけど。

大野 良かったんですけど、後半の戦い方ってところではちょっと弱みが出ちゃったかなっていうのはあって、それを秋に繋げられればと思います。

齊藤 本当にそうですね。言うこと無いです。本当に、層の薄さというか。

山本 せっかくことしって例年に比べて人数が多いんですけど、交代する選手一人ひとりがあまり、何て言うかな、いまスタメンで出てる人と出てない人の差がちょっと付いちゃってきてるんで、もうちょっと下は育ててから卒業したいなと思います。

齊藤 強く感じたよね。

山本 「これヤバいんじゃね?」みたいな。

――次に練習についてうかがいます。ふだんはどのように練習を行っていますか

齊藤 練習は基本的に大野が考えて。

大野 湧大(齊藤)も相談にのってくれたり、自分が分からないなとか、どういうのが欲しいのかはみんなから聞いて、一応自分がメニューの時間割を決めてやってます。

――夏の間の練習と合宿はいかがでしたか

大野 今年は夏の練習って感じの練習というか、気付いたら夏が終わってて。今まで1~3年生の時はしんどいしんどい思ってたんですけど、4年生の夏って早いなって。

齊藤 今年変わったこととして、そこまで激しいラントレ(ランニングトレーニング)をしたって記憶はないよね。

大野 そうだね。ラントレはしてたんだけどね、サボってたわけじゃないんだけど(笑)

山本 サボってたわけじゃない!そこは大事ですよ。

齊藤 夏休みだからといって別にすごく負荷をかけるとかじゃなくて、普通に学校ある時と変わらず、みたいな。3年まではがっつりやってて、去年は結構落ち着いて体力テストみたいなの挟んだりしててちょいちょいきついのあったんですけど、今年はなんか、なあなあではないけど。

大野 全部春からテンポは変わってないかなって印象はあります。

山本 それは俺はすごく良いかなと思ってて。急に上げるとやっぱりなんか身体壊す人とか、去年とか、2年前とかめっちゃ出たんで。今年は怪我も少ないし、万全で戦えてる感があって俺は全然良いかなと思います。

齊藤 合宿に関しては朝日大学に復讐しに行ったんですけど(笑)すごく強くて、しかも結構紳士的でね、すごく良かったです。

山本 今まで行った遠征の中で一番楽しかった。

大野 楽しいもんじゃないんだけど(笑)

齊藤 本当になんか、ある意味実りがあるというか。いつもだったらボコボコにされて揉まれてもうどうしよう、勝ち目ねえじゃん、どうしようもねえじゃんみたいになって帰ってきて、とりあえず関東で頑張ろうみたいになるんですけど、今年はなんかいい感じに戦えて。

大野 ちょうどよかったよね。

齊藤 いいものを得て、自分たちのプレーの中にも繋げられるような、いつもより手ごろな何かを携えて帰って来られたような気がしたので本当に良かったかなと思います。

――秋季リーグのここまでの戦いぶりを振り返っていかがですか

大野 春と同じで東大戦からだったんですけど、春よりも自分たちが点数を取れて、優位なかたちで試合を進めることができたので、一試合目はよかったかなと思ったのですが、二試合目のこの間の試合(東京農業大戦)は自分たちのペースで試合を進めていたんですけど、最後にちょっと追い付かれちゃって勝ちきることができなくて、まだ上位リーグを決めることができていないので、自分たちとしてももやもやしてるところはあります。

 

山本 それもあって、攻めてる回数がすごく多くて、例年に比べて攻撃力も上がってるなっていうのはあったんですけど、そこでさっきも言った決定力が無さすぎて、本当に。たぶんあと5点は入ったってシーンがマジであって。ラストも外したしフリックも外したしシュートも外して、振り返ってみればいっぱい掘るとこあったかなって。まあ次の試合までにはちょっとね。

齊藤 詰めの甘さっていうのが目立ったね。

大野 あと3週間くらいあるから、山学(山梨学院大)戦に向けてはそこをどんどんチーム内では言っていこうと思います。

齊藤 泥臭くね、いきたいよね、もうちょい。

――今季に入って成長を感じたチームメイトはいますか 

大野 村上(和亮、政経2=東京・早大学院)は結構目立ってるなって。元々あの子は怪我してて、なかなか万全な状態じゃなくて春リーグ迎えたんで、試合の出場機会も少なかったんですけど。FWが最近すごく変わってるよね。和田(翔太、教2=東京・早大学院)とか岩井(怜太、政経2=東京・早大学院)とかも出られるくらいFWのレベルが上がってきたので、前よりもでずっぱりじゃなくてどんどん替えて替えてって感じで。2年生がすごく伸びてきたかなって。

齊藤 俺も村上かな。

大野 取り立てて言うんだったら、村上が結構ワンポイントで良いプレー出してくれてるかなって思います。

山本 あと、大きく変わった訳ではないけど俺はちょっと最近、今村(光成、商4=東京・早大学院)が良いんじゃないかっていう。

大野 安定感出てきたなー。

齊藤 あいつディフェンス頑張るようになってきたよな。今までは正直さ、切り替えの部分とかさ、FWでドリブルしてボール取られてもすぐ戻らなかったりとかさ、うわあっていう声を出すことがあったりとかあったけど、今ちゃんとディフェンスするようになって、しかもあんまりきれいに抜かれることない。

山本 ていうか、ディフェンスもそうやけど俺はさっき言った安定感って話で、ボールを渡しても失わないっていうイメージが最近強くて、こないだもペナスト(ペナルティーストローク)結果的に取ったし。まあ、外れたけど…。まあまあ、それはいいとして、最近村上もすごいけど今村がなんか良いかなって、俺はちょっと感じてます。

齊藤 まあ、あんまり言うとな。腹立つからな(笑)村上が一番です。

「(4年生は)最高に仲良くて明るい学年」(山本)


齊藤に「世界で一番面白い」と言われる山本

――次に、お互いのことについてお聞きします。齊藤副将と山本選手から見て、大野主将はどんな主将ですか

齊藤 やっぱ、真面目っすよ。

山本 うん、真面目だねー。

齊藤 すごく真面目で。

大野 毎回言われるんだよね(笑)

山本 俺ら周りがおちゃらけてるというか、誰かを統率する人があまりいなくて、強いて言うなら湧大くらいしかいないんで。同期の中でもダントツで真面目な二人なんですよここ。その中でも真面目なのが大野なんですよ。だから、主将としては完璧なんじゃないかというのはあります。こいつにな、引っ張ってもらわないと、俺暴走するから。止まらなくなっちゃうから(笑)いいブレーキになってると思います。どうすか?副キャプから見て。

齊藤 僕も全力でサポートしたいなと思ってたんですけど、する場所がない、僕からしたら。

大野 いやいやいやいや。

齊藤 僕も高校の時主将やってたんですけど、そこから見てもこいつすげえなって思うこと、結構ありますし。今何だって聞かれても具体的にはあまり出てこないんですけど、本当に結構あるんで。しかも試合中も、僕とか疲れちゃうと後半の方とか声出なくなっちゃうんですけど、その中でも鼓舞する声もかけますし。

山本 それ俺もやけどな。

齊藤 こいつもなんですけど。

大野 後でやるから、待ってて(笑)

齊藤 本当にすごい、真面目で根性もあって、汚いというか…良い意味で。

大野 泥臭い、ね?

齊藤 そう、泥臭い。

山本 言い方悪すぎ!えぐいやろ!汚いって(笑)

齊藤 俺は本当に良いなと思ってます。

――齊藤副将についてはいかがでしょうか 

山本 齊藤副将…(齊藤が着ているアロハシャツを指し)ふざけてるでしょこれ!(笑)

大野 主将から見たら、湧大はサポートできてないって言ってるけど、実際、湧大がいなかったら一人でまとめるのしんどいなっていうのはすごく感じてて。たまに湧大が何かの用事だったりとかで、就活の時もそうだったんですけど、抜けちゃった時に一人でやった時の負荷のかかり方って結構違くて、自分が「次何するよ」って時にしっかり呼応してくれるのが湧大がメインで、他の子は従ってはくれるんですけど、ボール集めたりおのおのやる感じだったんで、そういった面でチームのまとまりが出るのは湧大がいるおかげなのかなとは個人的には思ってます。

齊藤 あざっす。

山本 なるほど。湧大か…。俺はその、湧大が副キャプっていう感じはないというか。

大野 あんまりね、役割が明確じゃないからね。

山本 俺はこう、湧大とか同期にすごい信頼を置いてるし、湧大はずっと寮で一緒で仲良くしてきた人だから、何だろう、プレーに関してもやることに関しても批判することもないというか、むしろいいことしかなくて、「信頼してます」っていう一言に尽きる感じです。うわあ照れ臭い!そんな感じっすかね。アオハルだな…。

齊藤 青春だな。もう最後だよ。

――山本選手に関してはいかがですか 

齊藤 僕からしたら本当に、自分のやること、キーパーとしてやることやってくれてるだけでありがたいですし、何よりも僕は本当に、さっきも言ったんですけど、声を絶やさずにやってくれる存在ってでかいと思うんですよ。やっぱり皆って、疲れたら誰だってそうだと思うんですけど、声って出なくなるんですよ。マラソンとかしてもわかるじゃないですか。ずっと走ってて声なんか出せないでしょ。だけどその中で声出して、しかも的確なもので、最近だと具体的に言ってくれることが多いので。それで後輩からも信頼があると思うし、従えば何とかなるだろうっていうこともあると思うので、そこら辺は本当にチームとして助かってる部分が結構大きいかな。感謝してますし、今後も2ヶ月間それをやりきってもらってきれいに悔いなく引退してもらえればと思います。

大野 誰?(笑)

山本 誰っすか、お父さん?誰ですか?

大野 健悟(山本)はプレーに関しては何も言うことはないよね。俺はもう高校までそんな強いチームにいなかったから、こんな上手いキーパーがいてくれるってだけでももう安心感でしかないし、湧大も言ってくれたけど、練習中とか自分は結構FW気味のMFなんで、ディフェンスについてあまり言及できないんですけど、その時ディフェンスした方がいいとか後ろでぼんぼん言ってくれるので、そこはすごく助かってますね。ディフェンスを引っ張ってるって感じはしますね。

――お互いの第一印象は覚えていますか

山本 俺は、大野はクソ真面目。

齊藤 俺もそうだった。

山本 『クソ真面目仏』って感じです。で、齊藤湧大は『喋るとき堅苦しい男』。

大野 湧大、かしこまるとすごい片言になるよね(笑)

山本 そうそう、それが印象的やったから、どちらにしろ真面目なイメージが強かったですかね、二人は。

大野 湧大は栃木だったから関東大会とかで見たことはあって、なんとなくは知ってたんだけど、いざ喋ってみるとまあ最初はそうなるんだけど、実際やっぱちょっと似てるというか、自分本位じゃない言動とかが多いから、自分としてはすごく取っ付きやすかったかなって思ってます。健悟はもう見たことないくらい明るすぎて、初めて会ったタイプだったなっていう最初の印象だった。

齊藤 正直化け物。世の中にこういうやついねえんじゃねえかっていう。

大野 真面目な部分とそういうのがあるからすごく良いんじゃないかって、今は思ってます。

山本 ありがとうございます。

齊藤 健吾の印象…。僕は最初化け物じゃなくて。

大野 俺が最初化け物って言ったみたいに(笑)

齊藤 僕は結構その、一緒の自己推薦っていう制度で真面目にやり合ってたので、LINEとかで。

山本 二人で一緒に勉強してたんですよ。滋賀と栃木で。

齊藤 そう、「小論文やってる?面接やってる?」みたいな。そういう真面目なやり取りがあったから、俺は真面目で落ち着いてるやつなのかなって。しかも滋賀って、健悟はあまり喋ったことなかったから知らなかったけど、他の人たちは結構にぎやかっていう印象があったから、あえて静かな落ち着いた人が早稲田に来るんじゃないかなと思ってたら、意外と……。だから第一印象は驚きでしたね、そういう意味で。あ、こういうやつか、と思って。破天荒というか。まあ面白かったっすけど。

――いまもその印象は変わりませんか

山本 大野は変わらんなあ。

齊藤 大野は変わらないな、マジで大野に関しては変わらない。

山本 大野、本当にこんなんっすもん。湧大は、思ったよりチャラかったっていう。

大野 思ったよりチャラくて、思ったより抜けてる。

山本 抜けてる・チャラい・ファンキーこの三拍子ですからね、齊藤くんは。

大野 悪い意味じゃないけど。

山本 悪い意味じゃないけど、でも真面目というよりは、大野よりは砕けてるなって感じが。玉砕くらい(笑)

大野 第一印象の良い面はそのままで、プラスアルファ、みたいな。

齊藤 健悟は、マジで、去年も言ったと思うんですけど、世界で一番面白い人間は彼だと思うんですよ。世界で一番、人を笑わせることに特化したバロメーター持ってるやつがこいつだと思うんですよ。

山本 他はマイナスやねんて。神様がこの世に産み落としたバグって言われてる(笑)

齊藤 本当に面白くて、しかも僕とかあまり考えないでやることが多いんですけど、本当にしっかり考えて計画性を持ってやってるんで。

大野 さっきと真逆(笑)

齊藤 本当に、笑いに関しても計画性を持ってやってる。ホリケンみたいな。

山本 って捉えてくれたらありがたいかな(笑)

大野 発想豊かだから。

――いまの四年生はどんな学年ですか

山本 最高に仲良くて明るい学年だと思います、断トツだと思いますよ。

齊藤 良い意味で全員が並走してやってる感があるというか、皆それぞれ役割があるという感じではないんですけど。

山本 ないの?

齊藤 よく健悟が言いますけど、誰かが突出して上手いとかじゃないんですよ。誰かがすごく上手くてそこに付いていくというのじゃなくて、皆がそれぞれ頑張って補いあって、明るく問題を解決していくというかたちなので。僕としてはすごく理想的というか。

大野 やりやすいよね。

齊藤 ホッケー人生で一番やりやすいですね。本当に。これまでの四年生は人数が少ないっていうのもあって、だからこそ自分が引っ張っていかなきゃいけないっていう責任感もあったと思うんですけど、僕たちはわりとそういうものは少ないというか。もちろん責任感はありますけど、それぞれがいいかたちで貢献しようっていうのを明確にそれぞれが思ってて、役割をやって後輩を引っ張っていけてる感じがするので。良いよね?

山本 良いと思います。本当に。

――後輩の方々の印象はいかがですか。

山本 三年生は仲良いんだよな。

齊藤 仲良くて、プレーも引っ張ってもらってる部分があるので、本当にありがたいと思ってますし、本当に仲良いよね。

大野 プレーはすごく上手いんだけど、ぐいぐい引っ張ってくタイプじゃなくて。

山本 陰で支えるタイプだよね。

大野 そう、だから自分たちが抜けたときどうなるのかなって。

山本 ちょっと心配だな。

大野 もっとガツガツ言ってってもいいんじゃないかなって思うかな。思うんですけど、自分たちのチームに合った後輩だなって。上級生とも下級生とも仲良くしてくれる学年だし。

山本 あそこがパイプみたいになってるからな。

齊藤 とんでもねえ役割してんな(笑)

大野 自分たちもすごく任せやすいな。だからこそホッケーの面でも連携とか取れるんじゃないかな。

山本 二年生のイメージは、最初は学院生が多くて、プレー的にもさすがに俺ら小学生からやってたのとか、今村とか四年の学院と比べるとやっぱ下手くそってイメージがあって。でもあの学年はすごく努力家な子が多くて。

大野 結構、皆ホッケー好きだよな。あの学年は。

山本 好きで、そう、すごい自主練とか聞いたりとかしてくるから、やっぱ好印象というか教えたくなる学年ではありますね。だからこそいますごく結果もついてきてるし、入ってくれてよかったなと。

齊藤 性格も変わったよね?村上とか和田とか。

 

山本 村上は暴れてたからな(笑)村上と和田は不機嫌になることが多くて、プレーに納得いかなくて。それはしゃーないなあと思ってたんですけど、下手やから。

 

齊藤 最近は自分からも来るし。

山本 理性をコントロールして…小学生みたいなこと言ってるけど(笑)ちゃんとできるようになって、学年も上になってきてるから、精神的な面もいい感じになってきてると俺は思います。

大野 せっかく人数も6人で、俺らと同じ人数いるから、あいつらが四年生になったときに自分たちの代みたいに層が厚くできるんじゃないかなって思うんで。今のうちから力つけていってほしいなと思います。

山本 一年は、何なんだろうな、イメージが無いな。すごいふわっとしてる。初心者が入ってくれたのは嬉しくて。東郷(将史、スポ1=兵庫・淳心学院)と岡田(凌弥、スポ1=愛知・明和)、あの二人はホッケーセンスがすごくて、めっちゃ伸びるスピードが早いからすごいなと思います。

大野 全体としてって難しいけど、満留(優太郎、政経1=東京・早大学院)とか大島(新、商1=東京・早大学院)はしょっちゅう西本(京平、スポ1=大阪星光学院)の部屋いるよね。たぶん仲は良いと思う。寮に西本くんは住んでるんですけど、そこに入れるらしくて、よく泊まってたりとかしてるんで。

山本 だけどやっぱ静かだな。あんまり自分から言うタイプはいないイメージですかね。

大野 個性がすごい!みたいな子はあんまりいない。満留のプロレス好きくらいかな。

齊藤 全然四年生とも喋るし、俺らが一年生の頃とは全然環境が違う。

山本 向こうからも来てくれるし、俺らもフランクやからな。

齊藤 一年生が四年生の胸元にチョップするって、そんな部活なかなかない(笑)

大野 四の字固めしてくるんですよ。

齊藤 本当に可愛い後輩です。

――ワセダのチームとしての魅力はどんなところですか

山本 仲の良さに尽きると思います。絶対に他大では無いような、横と縦ががっちり繋がってる感が強くて。依田(星也、商3=東京・早大学院)とか俺めちゃくちゃに言ってるんですけど、練習中。二年生くらいからずっと。あいつが出なきゃいけないんで、俺は嫌われてもいいから言おうかなって思ってたんですけど、ボロクソ言っても結局上手くなって着いてきてくれてるし、それは信頼関係がお互い構築できてたからかな、と思って。ただの上下関係だったらたぶんここまでできてなかったかなと思ってます。

大野 いい意味でホッケーとそれ以外の時間で分けて、ホッケーのときは上級生が言うことが多くなっちゃうんですけど、練習終わった後とかは、上下関係がガチガチしたような会話というよりは、普通にただの友達みたいな感じで話したり。学年間というよりは色んな学年で話せるんじゃないかな、と思うので、すごくいい関係が作れてます。

山本 どう?

齊藤 本当にもう…最高です。最高だと思います。

――最近、オフの日は何をされてますか

山本 ゲーム。

大野 ずっとゲームやってんなあ。

山本 起きてから寝るまでずっとゲームやってます。PS4の、『エーペックス』と『モンハン』って書いといてください。ずっとやってます。

大野 動画とか、録画したテレビを見るかな。結構バラエティーが好きなんで。とりあえずバラエティー見なくてもいいから全部録って、ひたすら見たりとか。最近だったら婚活バラエティーとか、毎週楽しみに見たりしてますね。

齊藤 何やってるかな…あ、俺、卒論やってるわ。

山本 もっと何かあるやろ!

大野 もっと楽しく(笑)

齊藤 楽しいですね、卒論…。あ、最近、散歩します。

山本 ヤバい(笑)

大野 ヤバい、何もない。

山本 彼女一人くらいいてな、彼女と遊びますって言えたらよかった。

齊藤 オフの日か…あと何してるかな…。バイトと卒論と、あと飲みとかじゃない?

山本 俺も結構飲み好きで、ゲームして、飲み行って、寝る、みたいな。学生って感じで。

齊藤 ラーメン食い行ったりとかね。

大野 (東伏見に)『まるめん堂』っていうところがあって、おいしいですよ。

――大学生活のなかで思い出深かったことはありますか

山本 クリスマスあるじゃないですか、毎年。俺は本当は去年クリスマスまでに彼女作ろうと思ってたんです。でもやっぱできなくて。それで社学の友達と話してて、クリスマス何する?って。当日まで何も決めてなかったんですけど、当日にもう一人のラクロス部の友達と社学(社会科学部)の友達で今から秩父行こう!って。そのまま日曜からオフにかけて丸二日、秩父旅行行ってました。めっちゃ楽しかったです。「あー、これ大学生だー!」って感じしました。それでも秩父なんだけど。ほんまは草津温泉とか行きたかったんですけど、遠いんでしんどいなってなって。

――秩父で温泉に行かれたのですか

山本 いや、ルートイン……(笑)そこら辺に軽く泊まって、飲んだり話したりして、俺ら『寂シマス』だなって言って、お互い慰め合って。次の日にちょっと観光して、写真撮ったりして大学生っぽいことしました。あれは楽しかったっすね。

大野 大学の思い出って難しいよな。

齊藤 難しいね。俺、富士山登ったんですよ。それが印象的で。死ぬほどキツかったんですよ、正直。練習試合やって、高校の友達で明治大学と立教大学の子と登ったんですけど、どっちも午前中練習試合で、僕も練習試合で。めっちゃ疲れた状態でちょっと昼寝挟んで車で行って。僕は運転できないんで任せて行ったんですけど。十二時くらいに行ってそこからちょっと仮眠してぶっつけで登って、めっちゃキツいんですよ。日の出が見たいから急ぐし。ほぼノンストップで登って、満身創痍で身体バキバキの状態で見た日の出が超印象的で。何よりも下りるのがキツいっていうね。しかも登るときにちょっとでも考えると嫌になっちゃうのよね。登ったら登っただけ下りなきゃいけない。それが印象的でしたね。

山本 ドMやね…。

大野 二人みたいにどっか行ったっていうのはあんまり記憶にないけど、同期で草津行ったじゃん?あれはよかったかな。湯本(修嗣、政経4=東京・早大学院)は予定があって来れなくて、まだ鴨木(美雪マネジャー、法4=鳥取・米子東)が入部してないときかな。五人で車で草津行って、その日に推薦の翼(山下、スポ3=滋賀・伊吹)か誰かが滋賀から来るみたいなのがあって「俺らまだ群馬にいるんだけど!」って(笑)急いで帰って。

山本 アクシデントがあって、なんだかんだ楽しかったな。まあもう一回くらい行きたいですね。リベンジしたい。なんなら泊まりたいよな。

大野 落ち着いたらね。日帰りでわざわざ3時間かけて行って、めっちゃ風呂入って。

齊藤 俺、風呂苦手なんですよ。ちょっとは全然いいんですけど、長時間入るとのぼせるんですよ。上がったとき死ぬかと思った。その焦りと同時に来て、「ヤバい、ヤバい…」って。

大野 あれは楽しかったな。

山本 あと大江戸温泉も。

大野 大江戸温泉も行ったな。ごめんなさい、なんかいっぱいあって。温泉行きたいなー。

山本 温泉行こう!卒業旅行は温泉で。

大野 これを機に。

齊藤 次は電車で行こう。

――学部やゼミではどんなことを勉強しているのですか

山本 僕はですね、社会科学部のなかでも医療とかについて扱ってるんですね。はい。ほんまほんま。

齊藤 ほんとに?

山本 ガチやで。自分、実家が接骨院なので、やっぱ医療のことも、スポ科じゃないけど学んでいきたいなと思って、教科書買ってずっと読んでました。

大野 自分は政治学科なんで。最初政治について何も知らなかったんですけど、とりあえず看板学部だから行こうって行ってみて(笑)附属だったんで。でも何を学んだかって言われるとすごい難しくて。結局ゼミでは公共政策の面から地方創生について考えて。元々高校の卒論のときもそういうテーマで進めてたんで、引き続きそれについて考えながら。地元が飯能市なんですけど、栄えてなくてヤバいよねみたいな話で終わっちゃった(笑)全然研究できず終わっている状況ですね。

齊藤 僕は元々、先生になりたくて教育コースにいたんですけど。今はもうなりたくなくて。途中でやめて、ビジネスの方のゼミに入って。スポーツ組織論ってことで、リーダーシップとか組織のモチベーションとかそういったものを主に学んでるんですけど、そのなかでも僕はホッケーを発展させるってことに着目して考えてきて、いまの卒論がそういう内容なんですけど。ホッケーの日本リーグにどうやったら集客できるかってところで、ルールの認知度が影響あるんじゃないかとか、サービスの質に問題があるんじゃないかみたいなところで研究しています。

 

――卒業後もホッケーをされる予定はありますか

大野 声はかけてもらってるので社会人チームでやるか、たまにグラウンドに来てホッケーしたいなって。定期的には集まりたいよね。せっかく(同期が)こんなにいるから。

山本 6人制の大会出られるもんな。

齊藤 確かに!超良くね?

山本 俺、フィールドな。

大野 誰がGKやるんだよ(笑)ちょっと何かしらでたまにやりたいな、ホッケーは。月1以上は。

齊藤 ガチはもういいよ。「勝利を目指して!」みたいなのは。

山本 結構満足してるよな。もうここで〆でいい。

齊藤 (たまに集まって)「お前それいつ覚えたんだよ、すげえな!」って、そんなノリでやりたい。

「できることをやり尽くしたい」(大野)


インカレベスト4という目標を語る大野

――インカレのトーナメント表を見た感想はいかがでしたか

山本 大チャンスですね。今年は大チャンス。今までの中で一番可能性があるというか、福井工大がたぶん一番の山で、そこいったら全日本(選手権)いけるくらいの相手だと思うので。福井工大を照準にしてやるしかないかな。何よりももうそれだけです。

齊藤 とりあえずね。

大野 そうだね、本当にもうそこが山場で。でも福井工大ってチームは王座でも関東一の明治を破って勝ち進んだチームなので。自分たちは油断できる相手ではまずないので、しっかり準備しなきゃいけないんですけど、今までになくいい山に入ったっていうのはあるので、モチベーション高くやっていきたいなと思います。

山本 早稲田の歴史に名を刻んでやろうぜ。(全日本は)何年ぶりやっけ?

大野 最近は聞いてないね、全日本は。自分たちも秋季リーグとともにインカレの目標はベスト4で全日本出場したいっていう思いで秋季始めたので、そこを目指していきたいと思います。

――福井工大と対戦したことはありますか

大野 一年生のときに王座で戦ったことあるかな。でも全然そのときとはがらっと、全く変わってて。僕がことし東京国体の方で福井合宿に行ったときに福井工大のチームと練習試合したんで、雰囲気というかこういうチームだなというのはなんとなくわかるんですけど。チームとして戦ったことはないので、自分たちができることをやってくしかないかな。情報収集が大事かな、まずは。

――インカレでキーマンとなる選手はどなただと思いますか

齊藤 まあ、山本かな。

山本 僕です!

齊藤 僕個人としては、とりあえず得点が入らなかったら負けないんで。そのためにまず山本が最後しっかり止めるっていうことと、最近の傾向だと得点不足というか得点が遠いっていうのがあるんで。

山本 拓登(清水、スポ3=滋賀・伊吹)やな。

大野 拓登に輝いてほしいね。

山本 拓登がちょっとまだ本領発揮してないんで、もっと目立っていいかなって。

齊藤 だって、うちのエースのはずだからね。今季まだ点入ってないよね?

山本 アシストはしたけどね。爆発してもらうといいかな。

大野 しっかり僕ら四年生で守って、後輩たちに全てを任せて(笑)

山本 投げやり(笑)「やってこーい!」って言って。

――ご自身ではどのようなプレーをしたいですか

大野 インカレに限ったことじゃないんですけど、自分は本当に泥臭く泥臭く、自分ができることをやり尽くしたいというか。何て言ったらいいんだろう。

山本 常に全力やろ。手を抜かないで、全て出しきりたいってことやろ。

齊藤 四年生として集大成なんで、ミスを減らしたいとかもありますけど、僕個人としては安定してチャンスメイクできたらなっていうことと、運動量が必然的に多くなるポジションなんで、しっかりと攻守にわたって貢献できるというか、サボっちゃうとボロが出るというのが、まあどこのポジションでもそうなんですけど、あるので。しっかりと運動量を増やして、でも最近は結構ガス欠が多いんで、しっかりと体力的なマネジメントをしながらやりたいなと思ってます。

山本 俺はすみません、こんな真面目なあれなんですけど、すごく目立つのが好きで。もちろん止める前提なんですけど、観客が沸くのがすごく好きで。

齊藤 『魅せる』ってことね!

山本 そう。毎試合どうやって観客を沸かせようか考えてて。東大戦でも、ホッケー人生で一回だけパントキックしたくて。俺ぶっ飛ばしてやったんですよ。足で(ボールを)思いっきりびょーんって。あれすっごい気持ちよかったです。相手が難しいコース打ってくれれば打ってくれるだけ、止めると歓声が上がるんで、そういうボール止めたいですね。

大野 いい目標じゃん。

山本 もう、気持ちよくなりたい。大歓声浴びたい。

――最後に、インカレに向けての意気込みをお願いします。

山本 もう、まとめてどうぞ。

大野 先ほども言いましたが、目標であるインカレベスト4以上、それを超える成績を自分たちは狙っているので。まずは福井工大に勝ってその次も勝ってしっかり決めてから、ベスト4とは言わずに優勝目指して頑張っていきたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 小出萌々香、新藤綾佳)


インカレに向けた意気込みを書いていただきました!

◆大野誠弥(おおの・ともや)(※写真中央)

1997(平9)年8月24日生まれ。170センチ。60キロ。東京・早大学院高出身。政治経済学部4年。MF。背番号は12。真面目かつ親しみやすい人柄の大野主将。最近ハマっているものは「うどん」。最高の味付けを求め日々工夫を重ねているそうです。色紙には『笑顔で全力疾走』と書いてくださいました。笑顔で有終の美を飾るため、全力を尽くします!

◆齊藤湧大(さいとう・ゆうだい)(※写真左)

1997(平9)年10月7日生まれ。174センチ。66キロ。栃木・今市高校出身。スポーツ科学部4年。DF。背番号は18。最近ハマっていることは特にないそうで、「かわいそうやな」(山本)と言われてしまった齊藤副将。しかし、チームメイトやホッケーの話題になると熱い思いをたくさん語ってくださいました。色紙に書いた言葉は『必死』。泥臭く、粘り強いプレーに期待です!

◆山本健悟(やまもと・けんご)(※写真右)

1997(平9)年10月27日生まれ。170センチ。75キロ。滋賀・伊吹高校出身。社会科学部4年。GK。背番号は2。誰もが認めるチームのムードメーカー。趣味はゲームとラップバトルを見ることで、いきなりリリックを刻むこともあるそうです。『魅せる』ことが大好きだという山本選手、どんな華麗なセーブを見せてくれるのか注目です!