「日本シリーズ」 ソフトバンク―巨人第2戦  巨人戦に先発したソフトバンク・高橋礼=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】■高橋礼(福岡ソフトバンク)○6−3vs読売巨人(ヤフオクドーム)投球成績/7回 被安打1 奪三振5 失点0 福岡ソフ…

「日本シリーズ」 ソフトバンク―巨人第2戦  巨人戦に先発したソフトバンク・高橋礼=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


■高橋礼(福岡ソフトバンク)
○6−3vs読売巨人(ヤフオクドーム)
投球成績/7回 被安打1 奪三振5 失点0

 福岡ソフトバンクの高橋礼が、20日の日本シリーズ第2戦で7回2死までノーヒットピッチン。7回を1安打無失点でチームの本拠地2連勝スタートに大きく貢献した。

 まさに手玉に取った。自慢のサブマリンから140キロ前後のストレートに120キロ前後のスライダーとシンカーをテンポよく投じ、立ち上がりから三振と内野ゴロの山。6回に先頭の若林晃弘に死球を与えるまで一人の走者も許さないパーフェクト投球。7回に2つ目の四球を与えた後、2死1塁から岡本和真にレフト前ヒットを許してノーヒット・ノーランも途切れたが、阿部慎之助を内角ストレートでサードゴロに仕留めて得点は許さず。7回を96球、許したヒットは1本のみで、外野に飛んだ打球は岡本のヒットの他に2本のみ。ほぼ完璧なピッチングでお役御免となった。

 入団2年目の23歳。1年目の12試合(先発3試合)登板で未勝利に終わったが、2年目の今季は23試合に先発登板して12勝(6敗、防御率3.34)を挙げて大きく飛躍。この日は自身日本シリーズ初先発だったが、「レギュラーシーズン以上の集中力とコントロールがあった。こんな舞台であれだけのピッチングができるのは本当に素晴らしいと思います」と工藤公康監督。先制3ランでお立ち台に立った松田宣浩も「とにかく今日は(高橋)礼が流れを作ってくれた」と感謝。今年6月の交流戦での読売巨人戦では4回3失点で黒星を喫した高橋だったが、最高の舞台で最高のピッチングを見せて最高の形でリベンジを果たした。