スポーツ用のサングラスや、スキー、水泳用のゴーグルなど、SWANSブランドのスポーツアイウェアで知られる山本光学は、国際パラリンピック委員会の傘下である世界パラ水泳連盟(以下、WPS)とオフィシャルサプライヤーとしてのパートナーシップ契約を…

スポーツ用のサングラスや、スキー、水泳用のゴーグルなど、SWANSブランドのスポーツアイウェアで知られる山本光学は、国際パラリンピック委員会の傘下である世界パラ水泳連盟(以下、WPS)とオフィシャルサプライヤーとしてのパートナーシップ契約を締結した。

これにより、パラ水泳競技者へSWANSの視覚障がい者用スイムゴーグルである『ブラックゴーグル』を提供することが決まった。

WPSでは、視覚障がいクラスS11/SB11/SM11 (※)に定める規定のブラックゴーグルを公式に製造、供給しているブランドが無く、山本光学が国内で選手に向けて販売していた『ブラックゴーグル』に白羽の矢が立った。カテゴリー専用のゴーグル製造者・ブランドとして2017年7月から2年間、同連盟と契約。 その後、契約期間中に製品が高評価であったこと、サポート体制が整っていることなどが評価され、契約更新となったタイミングで、オフィシャルサプライヤーとして支えていくことが決まった。山本光学代表取締役・山本直之氏は、

「元々、視覚障害S11、SB11、SM11クラスの選手は、市販の一般的なスイミングゴーグルのレンズを黒マジック等で塗りつぶし、光が入らない遮光ゴーグルにして試合で使用していました。レンズ部分を黒色に成型したブラックゴーグルを製造することで、競技の公平性を確保。さらに、選手自らゴーグルを加工しなければならないという負担の軽減にもつながっています。製品そのもののフィット感等はもちろんですが『競技の公平性』『負担軽減』の点で評価されました」

加えて、サポート体制としては、公式サプライヤー契約(2017年7月~2019年6月)時より、世界選手権等で社員が現地に訪問し、各国出場選手からの要望に直接応じてゴーグルのサポートやアフターフォローを実施。また、ブラックゴーグルを継続的に製造し、いつでも購入ができる状態を作ったことも評価された。

山本光学は、パラリンピックの正式種目であるゴールボールの『アイシェード』も製造・開発しており、今後も障がい者スポーツの発展に貢献していく意向だ。

※S11 :視覚障がいクラス(自由形、背泳ぎ、バタフライ)、SB11 :視覚障がいクラス(平泳ぎ)、SM11:視覚障がいクラス(メドレーリレー)