「ATP1000 上海」(中国・上海/10月6~13日/ハードコート)大会最終日、男子シングルス決勝。第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が、第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ド…

「ATP1000 上海」(中国・上海/10月6~13日/ハードコート)大会最終日、男子シングルス決勝。第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が、第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦。6‐4、6‐1で勝利し、同大会初優勝を飾った。今シーズン4個目、通算7個目のタイトル獲得となり、試合後の記者会見で以下のように話した。(前編)

Q: おめでとうございます!トーナメントが始まった、第1試合の後に現在のテニスは無敵状態ですか?という質問に対して、あなたは”そんなことは無い”と仰いました。いつ、負けてもおかしくない”ともお話されました。でも大会を通してみると無敵に感じました。回答は変わりますか?

「今週はそう見えたかもね。優勝出来たからね。以前もお話した通り、あまり将来の話をするのは好きじゃない。何がどう変わるか分からないからね。だから無敵か?聞かれたら、そんなことはないと以前と同じ回答だよ。今大会に限っては無敵だったかもしれない。でも、これから数週間後は分からない。今大会でもいくつかの試合ではセットを落として、どっちに転んでもおかしくない試合はあったと思う。でも、ここに残れて優勝というところへたどり着けたのは本当にうれしい」

Q:対戦相手のズべレフも調子はよかったと思います。何かあなたが過去とは違うことを試したり、考えがあってその波を止めたのでしょうか?

「言えることは、過去に4度対戦しているけど、その時よりは僕はテニスがさらにうまくなった。例えば、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)と”ATP250 サンクトペテルブルク”(ロシア・サンクトペテルブルク/9月16日~22日/室内ハードコート)の試合前はすごく緊張していた。4回負けているからね。前回勝った時のスコアは6-3、6-1で今回は6-4、6-1だから似ているよね。シーズン始まってからの自分と今の自分ではテニス選手としてよりうまくなっていると思う。だからいい結果も出せていると思う」

Q: テニス選手としてうまくなっているという意味はより安定しているということでしょうか?より強く打てるということでしょうか?できましたら、もう少し詳しく教えてください。

「全てが絡んでくるよね。全米で僕のテニスの何かが変わった。理由は分からない。今まで頑張ってきたことが出てきたと思う。でも、自分のテニスをより深くは理解出来るようになったと思う。サーブ、ボレーなどテニスをやっている全てのプレーでこのような状況にはどう対応するのか?ということも含めてね。だから今大会でも3セットくらいは落としてもおかしくはなかった。でも結果、1セットも落とさなかったからよかったよ。多分、大事な場面で自分は何をしたらのいいのか、何をするべきなのか、どこにボールを打てばいいのかなどが分かってきた。スピンショットを打つのか?スライスさせるのか?ドロップショットを打つのか?そういうことが分かってきた」

Q: 今年、このまま進めれば世界3位で終わりそうです。今回のような試合運びから考えると、来年世界1位は可能性が高いと思いますが、いかがでしょうか? 

「簡単には答えられないな。僕の目標はとにかく、今やっている試合に勝つこと。それを毎回勝利で成功することが世界1位になれる。でも、正直ポイントとか考え出すと、来年の全米オープンまでは余裕がないと思う。だから、今大会のように、とにかく良い結果を出すことかな。世界1位になるのはすごく大きなボーナスみたいなものだよ」 

後半記事に続く

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 上海」でのメドベージェフ

(画像提供:WOWOW)