9月7日~9月18日に行われるリオデジャネイロ・パラリンピック。その日本代表選手やコーチたちに「障害者の競技スポーツ、発展に重要なのは」と問うと、「選手の意識向上」「指導者が収入を得られる環境」「健常者と競えるスポーツを増やす」など声が上が…
9月7日~9月18日に行われるリオデジャネイロ・パラリンピック。その日本代表選手やコーチたちに「障害者の競技スポーツ、発展に重要なのは」と問うと、「選手の意識向上」「指導者が収入を得られる環境」「健常者と競えるスポーツを増やす」など声が上がった。
日本パラリンピアンズ協会(PAJ)は、リオデジャネイロ・パラリンピック、2014年ソチ・パラリンピックの日本代表選手、コーチ・スタッフを対象に、「第3回パラリンピック選手の競技環境 その意識と実態調査」をこの7~8月に実施。その集計結果を発表した。
3回目となる今回の調査は、リオ大会出場97人、ソチ大会14人の合計111人に対して実施。「障害を理由にスポーツ施設の利用を断られた経験、条件付きで認められた経験はあるか」や、「国内開催の強化合宿の参加回数と日数」、「国内開催の競技大会の出場回数と日数」、「海外開催の(前同)」、「専任コーチは高い専門性を有していると思うか」、「専任コーチは有償か無償ボランティアか」、「キャリアデザインに関する意識」など、“新規”の質問が複数設定された。
冒頭の質問に対して、ゴールボール選手のひとりは、「キャリアデザインに関する情報が少ない(いつまで競技を続けられるのか。経済的自立ができるのか、不安なことが多い)」と、アルペンスキー選手は「一番は本人の意識の改革。自ら発進、発言、行動していくことが大切」と訴えている。
調査結果発表会場(8月23日、東京・築地)には、PAJの河合純一会長と大日方邦子副会長、桐蔭横浜大学の田中暢子准教授(PAJアドバイザー)などが登壇し、集計結果についての見解を伝えた。
バンクーバー・パラリンピックのアルペンスキーで活躍した大日方副会長は、「パラリンピックを取り巻く環境が大きく変わるなかで、選手やサポートスタッフの活動環境にも改善の兆しが見えると仮説を立てたが、集計結果は期待よりもシビアだった。助成金増やハイパフォーマンスサポートが始まったが、これらを選手やコーチ・スタッフが実感できるようになるには、もう少し時間がかかるだろう。民間企業の力が大きいというこのスポーツ界のなかで、裾野の広がりという部分にも、価値を感じ支援する意義が生まれればいい」と伝えた。
PAJは「本調査結果とリオ2016パラリンピックの結果を多角的に分析し、アスリートからの提案として多方面に働きかけていきたい」とも伝えていた。
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
日本パラリンピアンズ協会 大日方邦子副会長(左)と桐蔭横浜大学 田中暢子准教授(8月23日、開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表)《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》