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■最大の目玉は2人の超高校級右腕

 今年のドラフト会議で最もスポットライトを浴びるのは、奥川恭伸(星稜高)佐々木朗希(大船渡高)の2人といって差し支えないだろう。

 奥川は抜群の完成度を誇る右腕。スライダーを中心とした変化球を巧みに操るなど、高校生離れしたテクニックを持つ。延長14回の死闘を演じた智弁和歌山高戦では、10回を過ぎてなお150キロ超のストレートを投げ込むなど、スタミナも十分。プロ1年目から即戦力の期待を受ける。

 一方、佐々木は左足を高々と上げるダイナミックなフォームが特徴の“令和の怪物”。最速163キロの剛速球を武器に、3年夏の岩手大会では29イニングを投げて51奪三振と驚異的な数字をマーク。身体的、技術的に成長の余地を残しており、古今未曽有の大投手へと変貌を遂げる可能性を秘めている。

 ともに1位指名が濃厚な両右腕の動向が、今ドラフトにおける最大の目玉といえそうだ。

■U-18ベースボールワールドカップで輝いた選手たち

 夏の甲子園で繰り広げられた熱闘が冷めやらぬ中、今年はWBSC U-18ベースボールワールドカップが開催された。そこで活躍した選手には多くの有望株がそろう。

 投手では、最速154キロのストレートを誇る剛腕・西純矢(創志学園高)がその筆頭だ。同大会では先発・救援を問わず4試合に登板し、防御率1.35をマーク。野手としても攻守両面でチームを支えるなど、類まれな野球センスを示した。

 西に続くのは、豪快な投球フォームが特徴の浅田将汰(有明高)だ。快速球と切れ味抜群の変化球が魅力で、南アフリカ戦で5回無安打ピッチングを披露した。球速以上の力強さを感じさせる速球が魅力の前佑囲斗(津田学園高)も注目右腕。主にロングリリーフを務め、オーストラリア戦では5者連続で三振を奪った。

 サウスポーでは、アメリカ戦で9回に登板して3者連続奪三振で試合を締めた本格派・宮城大弥(興南高)の名前が挙がる。

 野手では、走攻守そろった好選手がU-18ベースボールワールドカップで躍動した。リードオフマンを担った森敬斗(桐蔭学園高)は、全8試合に出場して打率.320を残すなど大舞台で力を発揮。武岡龍世(八戸学院光星高)はショートでの華麗な守備に加え、バントなどの小技で好機を広げた。

 韮澤雄也(花咲徳栄高)はチームトップの10安打を放ち、大会のベストナインを受賞。卓越したミート力で木製バットへの対応力を見せた。

 大砲タイプの獲得を目指すなら、石川昂弥(東邦高)がうってつけだろう。全試合で日本の4番を務め、打率.333、1本塁打をマーク。3年春のセンバツ決勝で2発の2ランを放つなど、世代を代表するスラッガーだ。

 以上の選手は、上位での指名を受けても不思議ではない逸材だ。

■甲子園を沸かせた選手たち 

 他にも春のセンバツや夏の甲子園に出場した経験のある選手たちには実力者がそろう。

 1年時から脚光を浴びた及川雅貴(横浜高)は、最速153キロを誇る左腕。2年秋以降は不振に苦しむも、その潜在能力は次の舞台での大化けを期待させる。

 長身から140キロ台の直球と落差の大きい変化球を投げ込む右腕の鈴木寛人(霞ヶ浦高)や、無駄のないフォームから切れ味抜群のスライダーを操る152キロ右腕・井上広輝(日大三高)も一目置かれている。

 野手では3年夏の甲子園で3本塁打を放った右のスラッガー・井上広大(履正社高)や、甲子園に5季連続出場を果たした左の巧打者・黒川史陽(智弁和歌山高)も有力候補。

 地肩の強さとパンチ力のある打撃が売りの東妻純平(智弁和歌山高)や、強肩と勝負強いバッティングが光る藤田健斗(中京学院大中京高)の捕手2人に対する評価も高い。

■指名を待つ金の卵たち

 聖地と縁のなかった選手の中にも、各球団注目の好プレーヤーが並ぶ。

 紅林弘太郎(駿河総合高)は俊敏で鮮やかな身のこなしを見せるうえに、一発長打を放つパワーも備える大型遊撃手。同じショートでは、俊足巧打のスイッチヒッター・川野涼多(九州学院高)も高いポテンシャルを誇る。

 投手では3年夏に福井大会通算の奪三振記録を塗り替えた玉村昇悟(丹生高)、バランスが良いフォームからキレのあるボールを投げ込む井上温大(前橋商高)のサウスポー2人に加え、ともに速球派の落合秀市(和歌山東高)谷岡楓太(武田高)の両右腕など、将来性豊かな面々が指名を待ちわびる。

  ※データはすべて2019年10月7日終了時点

TBSテレビ「プロ野球ドラフト会議」番組公式サイト
http://www.tbs.co.jp/baseball-draft/