8月18日に愛知県名古屋市で行われたRIZIN.18で、「総合格闘技史上最高の番狂わせ」と言われる4年ぶりの敗戦、キャリア初のKO負けを喫した堀口恭司選手。敗戦後は、複数の病院、治療院に通うなど回復に努めてきた。

 9月上旬から、生活とトレーニングの拠点としている米・フロリダ「アメリカン・トップ・チーム(ATT)」の施設でトレーニングを再開。同時に、自分の身体やコンディショニングと今まで以上に真剣に向き合い始めた。

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勝つため、強くなるためなら何でも


 2016年1月に練習の拠点をフロリダに移してからは、試合に合わせて日本に帰国するという生活を送っている。

 10時間以上の移動には慣れたものの、「お尻が痛くなるから移動は嫌い。移動中はひたすら寝る。時差ボケ解消も、ただひたすらに寝るだけ。寝れないとホントに困る」と話していた。世界をあっと言わせる強靭な肉体を持つ堀口も、移動の過ごし方と時差ボケには苦戦しているようだ。

 9月上旬にフロリダに戻った直後、堀口はマットレスを購入した。コンディションを良くするための事、強くなるための事は何でも取り入れよう、と考えたようだ。

「寮に元々備え付けであったベッドが柔らすぎて、自分の身体に合うモノをずっと探していて。なかなか良い値段したマットレス(笑)。でも、これで身体の辛さとか疲れとかが取れれば良いなって、奮発して買いました。おかげで今は起きた時の痛みや疲労感が違います」

トレーニング再開。地味なリハビリメニューを黙々と

 8月18日の敗戦後、9月9日に練習を再開したものの、ATTの同僚とは別メニュー。トレッドミルでのウォーキング、ラン。後ろ向きに走ったり、身体の向きを変えたりしながら、黙々と続ける。時にはトレッドミル上で走りながらシャドーも。自重でのスクワット、腕立てなどを中心に、身体の状態、一つひとつの動きを確認しながら汗を流していた。

 軽い技術練習は行っているが、8月18日の試合での脳震盪の影響もあり、まだ打撃練習は行っていないと言う。

食べる前には写メで栄養チェック


 練習後は、行きつけのブラジル料理店で食事。日本での試合のため、1か月ぶりに店へ行くと店員達が「おかえり!」とハグし合う関係だ。バイキング形式で、その日の体調や身体が求めているモノや量を自分で選べるから、と堀口のお気に入りで、多い時は週に5日ほど通う。

 堀口は食べる前にスマホで食べ物の写真を撮っていた。

「野菜、米、そして肉とバランスも意識しますね。『野菜を多く摂るように』って言われているんです」と、写真を管理栄養士に送っていた。

 堀口自身「勝ち続けている間は『このままで良いや~』と思っていたんですが、今回をきっかけに色々とやってみようと」と新たな試みに貪欲だ。

 すべては勝つために。

 世界最強と言われた男は、敗戦を機にケアや睡眠、食事などを見直し、次戦に向けて粛々と準備を進めている。


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◆◆堀口恭司 オフィシャルサイト
https://horiguchikyoji.com/

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]