中川 一斗(なかがわ・かずと)
●守備 投手 ●身長・体重 173cm・70kg
●生年月日 1995年12月20日 ●所属 JFE西日本
●球歴 玉野光南-高天理大-JFE西日本 ●出身地 岡山 ●投打 左左

 JFE西日本で河野竜生と共に、左腕の二本柱のひとりとして活躍している中川一斗。ストレートはアベレージで130キロ後半ではあるものの伸びがあり、コントロールは抜群。右打者のインコースも大胆に突いていく強気のピッチングで両サイドを広く使った投球は相手打者に的を絞らせない。また、変化球は左打者にはスライダー、右打者には低めに沈むツーシームを武器に空振りもゴロを打たせるピッチングもでき、高い安定感を誇る。

 そんな中川は玉野光南高時代の3年夏に背番号10で甲子園出場。弘前学院聖愛高の前に初戦敗退を喫したが、4点ビハインドの7回から2イニングを投げて1失点の結果を残した。大学は阪神大学野球連盟に所属する天理大へ進学すると1年秋からリーグ戦出場を果たし、2年秋には先発の座を獲得。

4年春はエースとして4勝を挙げ、リーグ優勝に貢献し最優秀投手賞も受賞した。さらに、大学選手権でも先発した東海大九州戦で勝利投手となり8強へ進出。準々決勝では優勝した立教大に敗れたが、中川は7回1/3を2失点の力投で、リードを保ったままの降板だった。

 そして、大学ではプロ志望届を提出することなく、社会人野球のJFE西日本へ進んだ中川。ルーキーイヤーから公式戦出場の機会に恵まれ、昨年11月の日本選手権では2回戦の東海理化戦で2番手としてマウンドに上がり5回を無失点の好投。

 準決勝の新日鐵住金鹿島(現:日本製鉄鹿島)戦でも6イニングを失点0に抑えて決勝進出の立役者となるなど、3試合に救援で登板し12回を投げて13奪三振とイニングを上回る三振を奪ってみせた。

 今夏の都市対抗では3回戦の鷺宮製作所戦で先発を任され、7回途中でマウンドを降りるまで緩急を巧みに使った投球で7奪三振。失点もわずかに1で勝ち星を挙げるなど、全3試合に起用されて1勝1セーブ。大会通算では11回1/3を投げて防御率0.79と素晴らしい成績を収め、優秀選手にも選出された。

 貴重なサウスポーで先発、救援ともに経験は豊富。そして、高校、大学、社会人と全国大会に出場し、戦績をどんどん向上させてきた中川。さらに、もう一段ステップを上がり、プロという最高峰の舞台へ上がる準備はできている。

記事:大平明