遠藤 成(えんどう・じょう)
●守備 投手・内野手 ●身長・体重 178cm・82kg
●生年月日 2001年09月19日 ●所属 東海大相模高
●球歴 東海大相模高 ●出身地 秋田県 ●投打 右左
【写真提供:共同通信社】

 秋田県にかほ市出身。父親はあの、金足農野球部出身だ。全国制覇を狙えるチームで、と〝サガミ〟に入学した。

 そして目標は二刀流の大谷翔平。遠藤の投打も両方捨てがたい。

 まず、投手として能力を示したのが、今年の甲子園の近江戦。6投手がいる中で、優勝候補同士の大事なカードで先発を任される。

 8回途中までヒット2本、1失点に抑え込んだ。与えた四球も二つと崩れなかったことが圧勝の要因になった。しつこい近江打線からフォーク、スライダーで三振を合計8個取っている。自己最速タイの145キロもマークした。要所で投げたストレート。抑えどころを読むセンスを、感じさせた。

 6番打者としても好投手、左腕の林から2安打。チームのストロングポイントでもある走塁面でも貢献。2回には盗塁も決め「全力疾走で相手にプレッシャーをかけられた」

 続く3回戦。チームは中京学院大中京に痛恨の逆転負けとなった。

 遠藤は「6番・ショート」で出場。9回に5番手でマウンドに上がったが、ダメ押しの1点を奪われた。4打数無安打2三振。「自分が打てなくて、チームにリズムを与えられなかった、悔しい」と自身を責めた。

 東海大相模では1年春から控えとしてベンチ入り。秋季大会で先発完投勝ちするなど投手のキャリアをスタート。

 2年のセンバツの初戦、聖光学院戦にリリーフ救援し、全国デビューを果たす。今年は春の県大会、関東大会の優勝の原動力になっている。

 そして、WBSC U-18ワールドカップでは9試合中7試合でスタメン。おもにレフトを守った。選出された野手陣のなかでは韮澤(花咲徳栄)、森(桐蔭学園)らよりも長打力は買われたはずだ。

 しかし、不慣れなポジションの影響もあったか、2本の長打を放ったが全体的にはバッティングは振るわず、打率2割を下回った。

 終戦となったオーストラリア戦で三振に打ち取られ、最後のバッターになる屈辱も味わっている。

 プロ側は野手としての将来性をどちらかというと買っている。

「体の強さがある。肩も強いし、脚力もあるよ。強豪校でショートを任されているというセンスも光る。ボールに差し込まれても打ち返せる。ショートだけじゃなくサードや外野の可能性も広がる」

 また、チーム関係者は遠藤の野球への姿勢を褒める。

「もっと能力を出せる選手だと思います。彼には上手くなりたい気持ちがある。練習熱心です」

 体のひねりが深く、体幹を生かせるからバットのヘッドスピードが速い。粘り強く食らいつくどん欲さも魅力。

 高校通算45本塁打。

 3年夏の県大会、決勝。日大藤沢戦で低めストレートをハマスタのバックスクリーンにぶち込む2ランホームランがインパクトを残している。

(文・清水岳志)