世の古今東西を問わず、仲間同士の意見の相違や喧嘩は付きものだが、メジャーで前代未聞のハプニングが起きた。アスレチックスのベテラン野手ビリー・バトラーとダニー・バレンシアがクラブハウス内で取っ組み合いの喧嘩をし、こめかみを殴られたバトラーが脳…
世の古今東西を問わず、仲間同士の意見の相違や喧嘩は付きものだが、メジャーで前代未聞のハプニングが起きた。アスレチックスのベテラン野手ビリー・バトラーとダニー・バレンシアがクラブハウス内で取っ組み合いの喧嘩をし、こめかみを殴られたバトラーが脳震とうの症状で7日間の故障者リスト(DL)入りした。複数の米メディアが伝えている。
■アスレチックスの大砲バトラー、同僚バレンシアに殴られて脳震とう
世の古今東西を問わず、仲間同士の意見の相違や喧嘩は付きものだが、メジャーで前代未聞のハプニングが起きた。アスレチックスのベテラン野手ビリー・バトラーとダニー・バレンシアがクラブハウス内で取っ組み合いの喧嘩をし、こめかみを殴られたバトラーが脳震とうの症状で7日間の故障者リスト(DL)入りした。複数の米メディアが伝えている。
一報を伝えた地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」電子版によると、喧嘩が起きたのは19日(日本時間20日)。遠征地でのホワイトソックス戦の打撃練習前だったという。スポーツメーカー担当者と話しているバレンシアの元にやってきたバトラーが、バレンシアが契約メーカーに黙って他社のスパイクを履いていることを指摘。担当者が去った後、口論を始めた2人は、ついには取っ組み合いの喧嘩を始め、この時バレンシアのパンチがバトラーのこめかみに当たったという。
バトラーは、その日の打撃練習に参加したものの、翌日と翌々日は吐き気で試合を欠場。22日(同23日)に脳震とうの疑いがある選手に適応される7日間のDLに入った。球団は2選手に対して罰金を科したと伝えられている。
■バトラーは取材拒否、バレンシアは「クラブハウス内で起きたことは門外不出」
球団公式サイトによれば、バトラーがメディア対応を拒否した一方で、バレンシアは「クラブハウス内で起きたことは門外不出」と事件の真相を語らず。「彼は単なるチームメイト。リスペクトしているし、彼もそう思っていてくれることを願う。それだけだ」と言葉少なだったという。また、バレンシアによれば、喧嘩をして以降、2人はまだ言葉を交わしていないそうだ。
ロイヤルズでデビューしたバトラーは、2014年に青木宣親とともにワールドシリーズ進出を牽引した選手の1人。同年オフにフリーエージェントとしてアスレチックスに移籍していた。ツインズでデビューしたバレンシアは7年間で6チームを転々とし、アスレチックスには2015年途中にブルージェイズからトレード移籍してきた。
アスレチックスは、22日終了現在、53勝72敗と大きく負け越している。球団公式サイトによれば、チーム内の輪が乱れていることは昨シーズンからの問題で、オフに改善に取り組んだようだが、黒星先行のシーズンで再びチームの雰囲気は悪くなっていたようだ。今回の一件はそれを象徴するような出来事で、デービッド・フォーストGMは記事の中で「よくないこと。今後も改善に努めていきたい」と話している。